◆イベント レポート◆

紀の国 年金まつり
 〜テレビ和歌山・公開生放送「土曜はっけよいワイド・文福のまったなし!」〜

  at.サンピア和歌山  1995/11/11(Sat) 13:00-14:25

 少し風が強いが、よく晴れた土曜日。私は、日本橋のでんでんタウンへ寄ったあと、南海電車で和歌山へ向かうため、古色蒼然とした今宮戎駅の改札口をくぐり、高野線の各停でひと駅、つぎの新今宮駅から和歌山市ゆきの特急「サザン5号」の車中の人になった。500円余分に払って指定席に座ってみたものの、見事にガラあき。まぁいいか。ゆったりとSKiのテープを聴きながら、駅の売店で買った「SPA!(11月15日号)」に目を通す。WEST END x YUKIの表紙を見て、最近OPD(大阪パフォーマンスドール)のライブにも行ってないなぁ。友達に忘れられたんとちゃうかぁ。」と思いつつ、列車は高架複々線を下りて、堺市内を走っていた。途中、JR和歌山駅前に住んでいる友人に、きょうの公開生放送の録画を電話で頼んでおく。

 「文化アイドロジー研究室?」メンバーもすごい所で撮影したなぁと思ったら、ここがあのブリティッシュ・コロンビア大学の“文化アイドロジスト”青柳 寛先生の家だという。先生の話では「(客の行動について)自ら研究する、制服向上委員会のライブに、ズニ族の雨乞いの儀式にも似た感動を覚えた」と、ある。そんな風に見られていたのかと、一瞬恐ろしくなった。でも我々は、楽しみながらやっているのだから、まぁよしとしよう。

 関空(関西国際空港=KIX)ができてから、電車の色やマークも変わり、近代的な鉄道へと変身しつつある南海電車ではあるが、泉佐野で空港線が分岐してしまえば、昔ながらの田舎電車の雰囲気がまだたくさん残っている。私は、南海電車で和歌山まで乗り通すのは初めて(JR阪和線はよく乗るが…)なので、車窓の風景も気になるのだけど、ひまつぶしに持ってきたミニコミを読むことにしよう。11月3日に横浜教育会館の前で買った「東京ガールズブラボー」、姫乃樹ゆかchan(文)と 宮下未紀chan(イラスト・文)の二人三脚で作っている。SKi&寿隊のページを読むと、こまばエミナースの中のことがよく描写されていて、「こいつは一本取られたなぁ。」という感じ。このほか、宍戸留美・水野あおい・Melody・穴井夕子・TPD & Les.TPDのことも書いてあるので、興味のある方は読んでみてちょ。

 特急とは名ばかりの速度で県境の峠を越え、紀ノ川の鉄橋を渡れば、すぐに和歌山市駅に到着。和歌山港ゆきのオールドタイマー(もと高野線)21000系クロスシート車がお出迎えだ。でもそれには乗らず、駅前から和歌山バスで会場へ向かう。途中、和歌山市の繁華街・ブラクリ丁(ちょう=和歌山では、町のことを丁と表わす。)を経由して、約15分で車庫前停留所着。会場のサンピア和歌山まで少し歩く。

 この日は、第2土曜日ということもあって、近所の親子連れやお年寄りがたくさん来てました。アドバルーンも上がりワクワクしていると、屋根つきのステージの前には、カメラを構えた“だめなひと”たちが、すでに約50人ほど座っていた。ちょうど、最前列の左端が空いてた(ここは、テレビカメラがじゃまになって見えにくいことを、本番がはじまってから知った…。)ので、編集長たちと並んで座る。

二期生5人
 本番15分ほど前、音合わせのためにメンバーが出てくると、シャッター音があちこちから聞こえてくる。きょうのメンバーは、ちぁき,ともとも,みーつー,博子先生,こず の5人だ。これで、菜々ちゅわんと めぐがいれば、寿隊になるなぁ…と考えてたら、すぐに引き上げて、司会の桂 文福さん(関西では有名な落語家)とホープユタカさんが登場。

 13:00 本番スタート。司会のみなさん(桂 文福さん・仙北谷晴美さん・ホープユタカさん・藤田佳子さん[番組のテーマ曲「土曜日の風」を歌っています]・桂小茶久さん)が、出てくる。桂小茶久さんは高校時代に、荻野目洋子FCの和歌山支部長をしていたそうで、アイドルファンの気持ちがよくわかると言っていました。
 CMのあと、和歌山県・民生部の瀧本さんと地元の女子高生3人とが質問形式で、国民年金の説明をするコーナーがありました。(ここで、よく話を聞いていたかどうかが、あとのクイズで試されるのだ。)そのあと、レポーターが会場内をまわって、テントで売っている和歌山の名産品を紹介していましたが、その間にも他の店の人が、司会者が両手一杯になるほど、差し入れをたくさん持ってきていました。(文福さん、もらいすぎやー!)

 いよいよSKiの出番がやってきた。「きょうのゲストは、制服向上委員会のみなさんです。どーぞ。」と、司会の仙北谷さんが言った途端、ドタッ!と大きな音を立てて、ちぁきが舞台袖の階段ですっ転んだ。出てきたちぁきの膝は、あざだらけ。(なんでも、3日連続で転んだとか…。)観ているこっちまで痛そうだ。和歌山に来た感想は? の問いに、みーつーは「空気がとってもキレイで、いいところですね。」と答えてました。
 CMをはさんで、「同級生」を歌う。これがカフェヨコなら、PPPHやコールの嵐になるが、きょうは皆おとなしくしている。(カメラ撮影に必死だったせいもあるが…)

本田博子・篠原智子・松本美雪  もう一度、会場内のレポートが入ったあと、本日のメインエベント(!?) 観客全員参加の「年金 Yes No クイズ」が、はじまりました。国民年金やご当地・和歌山県に関する問題が出され、アメリカ横断ウルトラクイズの後楽園(なつかC!)予選の要領で、YesとNoに分かれての勝ち抜き戦。最後まで残れば、賞品がもらえるのだが、問題が簡単すぎてなかなか人数が減らない。みんな、人数の多い方に集まろうとするし(地元の人についていけば安全だから…)、番組終了までに終わるのか? と心配したら、第9問「国民年金基金(国民年金に上乗せして給付される)は、国民年金の第1号被保険者(自営業の人)だけが入ることができる。」で、6人だけがYesのほうへ。「正解は、Yes!」のアナウンスに、思わずガッツポーズをしたのは、だいちkunだ。司会者に呼ばれ、ステージに上がってインタビューを受ける時、(きょうのイベントを)どうして知ったんですか? の問いに、少しとまどっていたようだ。ところで、だいちkunは 何をもらったんだろうか?

 先を急ぐ だいちkunを見送ってから、残った関西のファン7人で、JR和歌山駅から 15:41発の阪和線・天王寺ゆき快速に乗って帰る。車内では、SUKEさんたちが撮った、11/5のテレビ金沢“お歳暮推奨品インフォメーション”[なみちょん,ゆかり,(夏のれいchanに代わって)ちぁき の3人]の写真に付箋をはる。この時の、ゆかりchanは眠そうに見えるし、ちぁきの髪型は金八先生みたい{2人ともゴメンね}。対照的になみちょんは、百面相のようにいろんな表情を見せていた。“夢見る乙女”的 写真もあったし>(なみちょん隊の隊員が撮ったから、こうなったのか…)。

 大阪駅でJRを降りて、阪急梅田駅高架下の紀伊国屋書店[テイトムセン]の様子を、みんなで見に行った。私は、まだIJF1のビデオと'96 SKiカレンダーを買っていなかったので、ちょうどよかった。(でも、おみくじにはハズレた) そのあと、なにか食べに行こう!という話になったが、土曜日の夕方ではどこの店も空いているはずもなく、高速バスターミナルの前で話をする。このとき柴野君が、関西発SKiのミニコミ{今、あなたが読んでいるコレ}を作ろうと提案したので、成り行きで私も編集に参加することになり、みんなが帰ったあと、早速2人で編集会議をしました。

[文・写真とも:しゃしょう]


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