☆ 青山れい,浅野みゆき,白石桃子,滝本久美,望月菜々 ☆
●P会報 vol.141月29日(月)、会社から自宅に帰ると、PTAコミティからP会報が届いていた。封を開けると、「Graduation」の文字が目に飛び込んできて、そこには5人のメンバーが並んでいた。向かって右から、浅野みゆき,望月菜々,青山れい,白石桃子,滝本久美だった。浅野,白石,滝本は、最近ステージに出ていなかったし、青山,望月についても様々な風評はあったので、ある程度覚悟はしていたけれど、いざこうしてP会報で発表されると、やはりショックは大きかった。くしくもこの日は、浅野みゆきの18歳の誕生日だった。
1期生の4人は、私がはじめてSKiを見たときからいたメンバーだし、浅野も2年間見続けてきている。メンバーも、ずっとSKiに居られるわけではないから、毎年何人かが“卒業”してゆくのはやむを得ないことだけど、5人もいっぺんにいなくなってしまうのは、ほんとうに寂しい。この2年以上、毎月のように見てきて、会えるのがあたりまえと思っていた彼女たちに、3月からは会えなくなってしまうのだ。
この5人には、それぞれに思い出が深い。今、何と言ったらいいのだろうか? でも、「さよなら」だけは言いたくない。だから、あえて「ありがとう」と言いたい。
●卒業生について
青山れい Rei Aoyama
最初見たときは、大人っぽく純和風の美人なので、少し場違いな感じもしたけど、だじゃれをとばすようなボケた一面もあって、愛すべきキャラクターの持ち主だった。奥山みか(現:泉 尚子)との抜群のコンビネーションも印象的だった。一番の思い出は、名曲「ウェディングベル」だろう。この曲を聴いていると、自分がだめな人間であることを忘れ、心が浄化されてゆくのだ。それは、ほとんど宗教的ともいえる気分だった。「ウェディングベル」を歌う彼女の姿は、一生忘れることはできないだろう。
浅野みゆき Miyuki Asano
昨年3月3日、池袋・ワールドインポートマートでのイベント('95写真映像用品ショー)で、声援を送ったらニッコリ笑ってくれた。軽井沢FCツァーの時も、撮影会でのリアクションが抜群で、しかもわざとらしいところがなかった。彼女については、よく“いいやつ”と言われるけど、本当にそうだと思う。ミッシェルに入ったことが良かったかどうかは、意見の分かれるところだろうけど、メンバーの入れ替わりの激しいミッシェルで、リーダーの諸岡なみ子を一番長く支えたメンバーだったことは、忘れてはならないと思う。
白石桃子 Momoko Shiraishi
公開生徒総会の司会・ファンクラブの事務局長と、クラスでいえば、学級委員長的なキャラクターだったのではないか。もう一つ印象深いのは、アイドルについてとても詳しいことで、そんじょそこらのアイドルおたく(…)以上ではないかと思う。そして彼女自身も、ほんとうにアイドル歌手らしく振る舞っていた。握手会の時は満面の笑顔で接し、ファンサービスは抜群に良かった。歌は、上手という感じではなかったけれど、甘くせつない声で、とても魅力的だった。今後も、芸能活動を続けるらしいので、どこかで再会できることを祈っている。
滝本久美 Kumi Takimoto
本人に大変失礼な言い方だが、最初に見たときはまったく印象に残らなかった。イベントにもあまり出ず、リザーブ的な存在だと思っていた。それが、「静かな時間」のコーナーから、「劇団・静かな一座」,「滝本久美と静寂向上委員会」へと発展してゆく過程で、次第に魅力的になってゆき、「さよならは出逢いの明日へのしるし」を歌う姿は、眩しいほど輝いていた。それは、幼虫がサナギから蝶へ変身するのを見る思いだった。アイドル、そして女性は、短期間で魅力的に開花するということを実感させてくれたメンバーだった。
望月菜々 Nana Mochizuki
昨年1月29日のFCのつどいで握手したとき、いつもと違う黒い衣装だったので、「大人っぽいね」と声をかけたら、「もうオトナなんですよぉ」と言ってくれた。このリアクションからもわかるように、いつもファンを楽しませてくれるメンバーだった。そんな彼女に、寿隊の隊長はピッタリの役だったと思う。一昨年の1月、何の前触れもなしにいきなり、“つ〜るとか〜めがす〜べった”とはじまった時の驚きと楽しさは、今でも忘れられない。今後、寿隊はどうなってしまうのだろうか? 彼女のいない寿隊なんて、とても考えられない。
(文:東京都/本間 寛, 写真:夢野 雫)
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