こまばへの道


大震災から1年が過ぎて…〈from 大阪〉〕》

 阪神・淡路大震災から1年が過ぎ、阪神地区以外に住んでいる方にとっては、この未曾有の大震災が、すでに過去のものになりつつあるようです。確かに、交通機関や電気・ガスなどのライフラインに関しては、かなり復興が進んでいるが、市民生活レベルになると、いまだに復興どころか、復旧のメドさえ立たない所すら、まだたくさんあるのです…。

 唐突に、SKiに関係ない文章から始まってしまいましたが、私自身も直接には被災していないものの、神戸や西宮に友人がたくさんいるので、その人たちの安否を気にかけていた。私は「愛と勇気と思いやり」の精神で、神戸に救援物資を運んだとき、実際に被災地に入り、テレビで見た以上にひどい惨状を目のあたりにして、なにか復興へのお手伝いができればと、芦屋市内で3月ごろまで日曜日を利用して、ボランティア活動をしていました。そのときに、吉成さんの『明日への勇気』の曲を思い出しながら、復興への夢を実現すべく、力を尽くしました。そして、題名を『明日への神戸』と変え、自分なりに詩をつけて歌い、心の励みとしました。


背すじ ピンとのばして 大きく深呼吸しよう
いつも うつむいてばかりじゃ 何も変わらない
まっすぐな復興のレール 振り向かずに歩けば 夢はきっと叶うよ
がんばれ! 君の涙はいつか 宝石よりきらめきだす
あきらめないで 夢見ることを 明日への神戸にかえて

震災に負けない強さ そっと教えてくれる 広い海をめざして
がんばれ! 君の瞳はいつか 光浴びて輝きだす
あきらめないで 信じることを 明日への神戸にかえて


 神戸とSKiとは、関わり合いがあります。記憶に新しいところでは、95年1月29日 新宿・ビプランシアターでのFCのつどいで、阪神・淡路大震災の被災者へ義援金を送るため、チャリティ・オークションが行われ、たくさんの金額が集まったそうですが、これより前、93年5月のGWに「ジャパン・アイドル・フェスティバル」(IJFではない)というイベントが、ミナト・神戸のシンボル〈ポートタワー〉がそびえる メリケンパークで開かれました。この日(5/3)の出演メンバーは、吉成圭子,高瀬あやの,青山れい,秋山 望,宮本里枝子,望月菜々,藍田真潮の7人(違ってたらごめんなさい)で、『制服宣言』『清く正しく美しく』(この言葉を聞くと、関西の一般人は宝塚歌劇を連想するそうだ。)の2曲を披露してくれました。私はその頃、SKiとは正直言って「平成教育委員会」の、ばったもん[大阪弁で、にせものの意]のイメージがあり、またフジテレビが新しいアイドル・ユニットを仕掛けたのかとしか、思ってませんでした。(SKiは当時、ポニーキャニオンからCDが出ていたので…) この日は他に、木内美歩,井上麻美,吉沢 瞳,西野妙子が、出演してました。しかし、このイベントが行われたメリケンパークの広場も、大震災によって、岸壁が海に向かって崩れ落ちるなど、大きな被害を受けました。

 こんど、関西でSKiのコンサート(or イベント)をするのでしたら、ぜひ神戸でしてみては、いかがでしょうか? SKiが神戸に来ることによって、「愛と勇気と思いやり」の精神を、もう一度ファンのみんなと再確認して、原点に帰る公演を行ってほしいと思います。

 さて本題に入りますが、私がはじめてSKiを見たのは、先に述べた神戸のイベントだったのですが、本格的にはじめたのはパソコン通信のNIFTY-Serveに入会して(阪神・淡路大震災の情報収集が目的だが…)、アイドル・エンタテーメント・フォーラム{FENTIDOL}のSKiのボードを見つけたのがきっかけでした。それから、吉成さんが一推しになり、6月は、こまばまで圭子たんに会いに行き、8月には大阪公演を観て、現在に至っております(他の人に比べると、なかなか遠征はできません)。

 今もなお、圭子たん じゅーよーです。

(大阪府/シュプール)


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