◇ コンサート レポート ◇

第63回制服の日
「SKiのカウントダウン100&トップテン/第3回卒業式」

  at.渋谷公会堂  1996/ 2/19(Mon.) 17:00-


 2月19日、前夜からあまり眠れず、眠気を覚まそうとして風呂に入ったら、逆にのぼせてしまい、ぼーっとしたまま家を出た。途中、江坂の東急ハンズに寄って、応援グッズやメンバーに渡すメッセージ・カードなどを買ってから、新大阪駅へ。座っていこうと、みどりの窓口で買った のぞみ12号の指定券を見たら、ナナナント(c)〈7号車7番C席〉だった。{ちなみに、のぞみ7号は博多ゆきです…}

 空を見ると、雲行きが怪しい。大丈夫だろうか? 僕は、SKiのライブに通い始めて、まだ一度も新幹線から富士山を見たことがない。今日こそは…、と思ったが、雲がかかっていてダメだった。そのうち列車が徐行し始めた、静岡県内で強風のため徐行運転だという。僕の乗る列車は、いつもロクなことがない。5分ほど遅れて、東京駅着。浅草に寄って、寿八犬伝の時に使う“うちわ”を買って、渋谷へ。駅から歩いたが、道に迷ってしまい、結局タクシーに乗る羽目に…。ラジオのニュースが「羽生七冠王のフィアンセ・畠田理恵さんが、東京駅で…」と。えらい物騒やなぁと思いながら、17:15会場に到着。

白石桃子

 5列目のチケットを持ってホールに入るが、4人1組の『大人はわかってくれない』が流れていたので、1曲待つ。場内スタッフにチケットを見せたら、「最前列ですね」と言われた。席に着くと、確かにすぐ前はステージだ。3度目の最前列。うしろにいた友人の あまりkunに「今の、何曲目?」と、聞くと。「まだ、1曲目。MM〔松本文男とミュージックメカーズ〕の演奏が、あったからね。」とのこと。ほっと一息… と思ったら、隣りにいるはずの達也がいない。まだ来ていないのか?と 心配になるが(一番うしろにいたそうだ)、最前列なので動けない。『約束』のイントロが流れるが、あれっ菜々ちゃんはどこだ! やがて、ピン・スポットを浴びた菜々ちゃんが、客席の通路をうしろから歌いながら歩いてきた。身近で見る菜々ちゃんは、すっごく可愛い。と改めて実感する。

 今回のステージは、卒業式も兼ねている。泣かないゾ とおもったけど、トップテンに差しかかったあたりから、徐々に目がウルウルしてきた。第10位は、『終章 〜エピローグ〜』。なんで、こんな時にこの曲が? と、不思議に思った。8位の、れいちゃんの『ウェディング・ベル』のとき、これで れいちゃんが歌うのが最後かと思うと、とても淋しくなって涙がボロボロ出てきた。しかし、隣りに座ってる客は、平然としている。なんて奴だ。4位の滝本久美と静寂向上委員会『さよならは出逢いの明日へのしるし』。今回の静寂は袴姿ではなかった。忙しかったから、着替えるヒマがなかったのだろうか…。6位は、智子ちゃんの『うたかたの夢』。5位の『制服宣言』は、歌われなかった。トップテンと銘打っている以上、10位以内は全部歌って欲しかった。

 3位以上は、菜々ちゃんと千秋ちゃんが一度に発表した。なぜ、一曲づつ発表しないのか? 進行上、時間がないのはわかるが、これには観客一同興ざめだった。1位は、大方の予想どおり、『同級生』。2位は、SKiナンバーの定番中の定番『清く正しく美しく』で、あったが、『清く〜』など、誰しもが聞きたい曲が演奏されなかったことは、現メンバーで歌う最後のチャンスだっただけに、非常に残念である。

 いよいよ、卒業式。ともあき[智子&千秋]と圭子ちゃんが、進行を務める。在校生、つづいて卒業生が入場。れいちゃんの挨拶のとき、姫路城さんの合図で「れ〜いちゃ〜ん!」と、みんなで大声で叫んだ。菜々ちゃんの『青春ラプソディ』では、昨年8/27以来のステージ前集結・オールスタンディングが見られた。みんなにつられて、僕も前へ駆け出した。なぜかって? それは、上着を最前列の自分の座席に置きっ放しにしていたからだ(^^;;。案の定、上着もカバンも無茶苦茶にされていた。最後は、『明日への勇気』,『エメラルドの伝説 =ダーウィンの見つけた島=』で、締めくくった。でも、アンコールが無いなんて…。

 終演後、ロビーに出るとものすごい人だかり。本誌常連の夢野 雫さんに、「卒業グッズを売ってるよ。」と聞かされ、列の最後尾に並ぶが、一向に列が進まない。あきらめて、右側のビデオ販売コーナーに行く。いつものように、ハードレインのお兄さんが、「さぁー、らっしゃい。らっしゃい。」威勢よく呼び込みをしていた。

 以下、そのときの会話。

   僕「こんにちは。」
お兄さん「あぁー、どうもどうも。で、今日もFull(全部 買うの)?」
      ががー、覚えられてるぅー。少し思案したあと、
   僕「じゃあ、Full!!」
お兄さん「あぁ、Fullでいきますか。」
   (少し自慢げに)
   僕「いつも、コンサート会場では、フルセットしか買わない主義なもので…。」

 なんとも、奇妙な会話である。外に出てみると、異様な行列が…。しかも、すごい長さ、とおもったら達也だった。

   僕「やぁ、おつかれー。」
  達也「稔、何やっとんねん。はよ、手伝わんかい!」
   僕「へーい。」

 寒い中、並んでいただいてありがとうございました。そして、売り切れで買えなかった方、本当にごめんなさい。(これから、通販も始めますので、どうぞごひいきに。)

 ほとんど誰もいなくなった、公会堂前の広場で、大学系ミニコミ{HUSTLE PRESS,ORANGE IDOL}のスタッフ数人とお話をしていると、突然 色紙が差し出され、「SKiメンバーに寄せ書きのメッセージをお願いします。」といわれたので、達也とふたりで書いた。ORANGE IDOL 6号に載ってるので、探してみてください。

 渋公を後にして、先に友人たちが待っている、109の前の{ととや}へ。いちばん奥の個室に入ると、僕たちを入れて19人! さすがに狭い。姫路城さんの音頭で乾杯をしたあと、達也から順に自己紹介をする。「もしかして! あなたがイギリスのテレビに映った人!?」と、ツッコまれる(^^;;;。(場内大爆笑) 次は、僕の番。「あんたが有名な、Benetton!?」(またまた、場内大爆笑) えらい所へ来てしもうた。やっと料理が出てきたが、この人数なのに鍋がたったの2つだけ…。『なべ?鍋?』(!?)である。会話が盛り上がったところで、編集長のもとへ速達で送られて、前号に載せた“瑛子ちゃんの直筆原稿”が話題になる。かみこが先頭を切って、200円から! と、ハンマープライスごっこに突入。(売らないって…) この日は、卒業式ということもあって、イチ推しのメンバーに卒業されてしまった者は、ヤケ酒をかっくらっていたようだ。まだまだ積もる話はあるが、友人7人と一緒にホテルに泊まって、朝まで語り明かすことになった。

[Benetton]


vol.4目次