恋をしようよ


宮本里枝子との再会 =ミッシェル解散コンサート=

 さる3月30日(土)、こまばエミナースで行なわれた《ミッシェル解散コンサート》は、私にとって忘れることができないものとなった。ミッシェルがなくなってしまうという事実もさることながら、SKiから去っていったミッシェルの元メンバー 宮本里枝子・岩崎 愛・浅野みゆきが出演していたことが大きかった。これで、クラリオンガールが出演していれば、カンペキだったのだが…(笑)。

 この3人には、それぞれ思い出があるけれど、特に宮本里枝子に対する思いは強い。前号で、私は吉田未来が一推しだったと書いたが、未来の前の一推しが宮本里枝子(さらにその前は、奥山みか)だった。私が、里枝子にハマったのは、1993年9月、竹橋にある 科学技術館・サイエンスホールでのSFCの時だった。『恋は数学』の間奏で、美しい踊りを見せてくれる少女に、私の目は釘付けになった。美しいのは踊りだけではない。長い黒髪・つぶらな瞳・とおった鼻筋・小さめな口・スタイルの良さ・色の白さ など、美少女としての条件をすべて備えたメンバーだった。単にかわいいというだけでなく、とても美しかった。これほどの美少女は、日本中を探しても、そうはいないのではないかと思ってしまった。以後、半年ほどは、数多いSKiメンバーの中でも、里枝子以外は目がいかなくなってしまった。私が、SKiファンとして定着することになったのは、里枝子にハマったことがきっかけといっても過言ではない。その“里枝子”は、95年1月に〈卒業〉してしまったので、実に1年3ヶ月ぶりの再会ということになる。

 オープニングで『恋のエンジェル』が始まる。なみ子の横に、身体の細い娘がいる。里枝子だ! その瞬間、後ろの座席にいた私は、前に向かって真一文字に走った。彼女は、紛れもなく宮本里枝子だった。ミッシェルの黒い衣装に身を包んだ里枝子は、『恋のエンジェル』の間奏で、見事な踊りを見せてくれた。

 アンコールでは、なみ子・博子の現役メンバーと、里枝子・(岩崎)愛・みゆき の元メンバーによる5人ミッシェルと、『恋のインビテーション』があった。里枝子がいた頃のSFCは、今のようにうるさくはなかったので、私も里枝子の名前を叫んだことはあまりなかった。彼女がいなくなって最も心残りだったのがそのことだったので、この時ばかりは里枝子の名前を、死ぬほど絶叫しつづけてしまった。

 しかし、何よりも重要なことは、里枝子がSKi時代とあまり変わっていなかったことだ。奥山みかは“泉 尚子”になったし、吉田未来は“瀬久美子”になってしまった。仕方のないことかも知れないが、幻滅しなかったと言えばウソになる。でも、里枝子は“宮本里枝子”のままだった。それがとても嬉しかった。

 コンサートが終わったあと、私は里枝子の面影に浸っていた。93年9月、サイエンスホールのSFCが終わったあとのように…。

[東京都/本間 寛 {本誌論説委員}


 はみだしKS3   ざんげ・その(3)

 こどもの日の夜、のんちゃん[永井信子chan]の歌う、『蒼い天使の糸』を聴きに、鶴見へ行ったのは、私です…。(うぅ、幼稚園児の直美chanが見たかったよぅ〜)

[しゃしょう]


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