◇ イベント レポート ◇

 〜逢いにおいでよ〜
 アイドル・スプリング・カーニバル'96

  at.日比谷野外大音楽堂 1996/ 5/11(Sat) 15:00-


 5月11日… いろいろな意味で、観に行かなくてはならなくなってしまった。天候に恵まれ、開演直後は身体中から汗が流れていた。というのも、開演一発目がSKi-Pだったのが原因だ。20組あまり出るアーティストの中、ターゲットは当然のようにSKi関係。次いで、ぁぉぃ,non2,純菜あたり。勝手な想像だが、「まさか、一発目からSKi-Pは無いだろう」と甘く見ていた。それで、買い出しに行っていたのだが、ちょうどレジでお金を払っているときに、携帯に連絡が入り、「一発目は、SKi-Pだよ!」と告げる。時に、14時55分。買った品物を友人に預け、そっこーで野音へダッシュする(感謝します>Y氏)。しかし着いてみれば、1曲目の『理由なき反抗』は半分くらい終わっており、手荷物検査を終わらせて席につくと、呼吸を整えることで精いっぱい(苦笑)。自己紹介する裕紀子ちゃんに声援すら掛けられなかった(泣)。で、よく見れば4人。覚悟はできていたけど、千秋がいない…。先日、事務所に この事で問い合わせたことがある。確かに、初めて観た人には違和感すらないのかも知れない。でも、我々の目に映った姿は、決して“完璧なSKi-P”ではなかった。

 続いて菜々ちゃん。相変わらずのヘロヘロ姿は、私たちを安心させてくれた(笑)。これも勝手な予測だが、「まさかダンシング・セブンティーンは歌わないだろう。」と思っていた。ところが1曲目から、この曲で登場。美香ちゃんに対する挑戦だろうか(笑)? 当然のように、盛り上がる場内。気になる、客の振り。「♪ ダンシン・ダンシン・セブンティーン〜」。ステージ前の異様な雰囲気に包まれた客たちは、一斉に立ち上がり腕をグルグルと回しはじめた。そう、美香ちゃんバージョンの振りだ。さすがにこればかりは、納得がいかない。これは、菜々ちゃんの『ダンシング・セブンティーン』なのだ。菜々ちゃんの両サイドで、両手を胸の前で左右に振る、この振りで盛りあがって欲しかった。歌っているのは、菜々ちゃんなのに…。だが、これが〔望月菜々・最後のステージ〕になろうとは、思ってもいなかった。

 そして、SKi本体。チケットを片手にA,B席になだれ込んでくる客。人口密度が一瞬にして高くなった。 狭いながらも、場所を確保して踊る客。座席に立ち上がって、声を張り上げる客。そういった客を奇異の目で見る、他のアイドル・ファン。いろいろな客が混じる中、決して、他のアイドルに引けを取らない盛りあがり。「SKiって、メジャーじゃん。」そんな錯覚(?)さえ覚えてしまった。はたして、一般のアイドル・ファンに、“SKiファン”はどう映ったのだろうか? なにはともあれ、制服宣言ツァーから通して、『いつものように』の振りを覚えきれなかった事が、一番のショックだった(笑)。

 最後に吉成先輩。相変わらずのマイペース。そんなところが好きなんだが(笑)。最後に歌ったのは『明日への勇気』。

 大半の客が、待っていた歌ではなかろうか? 「♪ がんばれぇ〜君のぉ〜」の部分に差しかかると、目の色変えて如術的な踊りをしはじめる周りの人々(笑)。吉成さんも、良い歌を歌っているんだから、もっとステージもできて 欲しいものです。麻雀ばかりしてないで、たまにはステージもやってくださいね。>吉成さん

 それなりには盛りあがり、楽しい時間を過ごせたことに変わりはないんだけど、会場の雰囲気といい、終了後の友達とのお喋りといい、なにか“触れてはいけない事”を背負っているようで、楽しかった割には気を使ったイベントのように感じた。次は、名前を変えて夏にもやるそうじゃないか。時間とお金があれば、夏も上京してもうひと暴れしてみたい(笑)。

[論説委員■まる井]



 前夜からあまり寝ることができないうちに、遂にこの日が来てしまった。1996年5月11日 土曜日。ようやく床へ 横になったときには、もう午前2時をまわっていた。起きたのは午前9時40分、僕以外の家族は超爆睡状態(苦笑)。が、しかし、テーブルの上に肝心かなめの出張旅費3万円が置かれていない(ががー)。すぐ母親をたたき起こしてから、家を出る。

 今回は一本早い のぞみ10号に乗れた。しばらく、CDを聴きながら車窓を眺める。13時10分に浜名湖を通過。列車は速度を上げて、さらに東へ。静岡県に入り、もうすぐ鬼門(?)の富士山だ。「さぁ、見えるのかな〜」と思いながら、左側の車窓に注目した。13時40分、東京遠征12回目にして、遂に念願の富士山を見ることができた{大げさな(笑)}。その後、安心したのかのように寝る(またかい…)。目覚めると、右手には〈ゆりかもめ〉が走ってるではないか。あわてて降りる支度をして、赤レンガの駅舎を眺める。

 「またまた、やって来たゾウ!」14時24分、定刻に東京駅に到着。達也の言うとおり、営団地下鉄・丸ノ内線に乗って2駅目の霞ヶ関駅で降り、うしろの出口から出れば、大音楽堂はすぐそこだ。【この方法だと、野音まで楽に行けます。ぜひお試しあれ…。】

 入口の前で、白衣の人に会った。

   Be「こんにちは。あっ、縁{(ゆかり),松田ゆかり総合誌}の最新2号ですね。」
   白「あっ、どうも! これは開演前に買ってくださいよ。一部250円です。」

 達也の分も入れて、2冊買った。開場時刻が14時30分だったせいか、会場前の人影はまばら。チケットは、S指定席・A指定席・B自由席の3種類あったが、自分はA指定席券を買って、中に入るときにこう書いてあった。「本日、藤谷文子は出演しません。」残念だなぁー。

    【ここからは、ちょっと厳しく書きます。】
 さぁ、いよいよ始まったISC。開演は、15時02分。第1ブロックの進行役は、漫才トリオの[モンキーズ]だが、ハッキリ言って上手くない。これなら、飛び入りで僕と達也が司会をやってやろうか!と思ったほどである。

 話を戻そう。トップバッターで、いきなり[SKi-P(すきっぷ)]が登場して、場内大歓声。 歌ったのは、『理由なき反抗』『恋愛知動説』の2曲。曲も物足りないが、メンバーも裕紀子・美緒子・彩子・美香の4人であった(千秋ちゃんがいれば、完璧だが)。MCは、「お寿司で好きなネタは何ですか?」という話題でした。

 第2ブロックでは、[望月菜々]ちゃんだ。[SKi-P]の時よりも、声援がすごかった。『ダンシング・セブンティーン』と『恋は雪のよう』を歌った。MCで、「ファンのみなさ〜ん、お久しぶりです!!」と言ってくれましたョ(3ヶ月ぶり、ほんとうに久しぶりですよね)

 すっかり日も暮れて、周りのビル群にも明かりが灯りはじめるが、この日は土曜日なので、官庁の建物以外はほとんど真っ暗。さすがに、国家公務員にアイドルファンはいないのか、はたまた忙しいだけなのか、上から覗いている人はいないようだ。18時30分ごろ、第4ブロックの最初に[制服向上委員会(SKi)]のお出ましだ。「ウォー!」という何とも言えない歓声が、日比谷のオフィス街にこだました。ステージにいるのは13人。「あれっ、足りないぞ!」と思ってよく見ると、片桐さん・小林さん・内田さんの姿がない(大泣)。{何故?なぜ?} 『同級生』『涙のエンブレム』『いつものように』の3曲を歌いましたが、何となく物足りなさを感じたのは、僕だけではないだろう(もう2曲ぐらい聴きたかった)

 公演中にKS3号外の製本をしていたら、一般のお客さまがKS3(しかも、Fullセット)を買ってくださったのです。その上、私たちに差し入れとして、ポテトチップまでくれました(どうもありがとうございました)

 最後に、待ってましたの[吉成圭子]さんの登場。空は真っ暗、5月だというのに蚊が飛んでいるではないか(苦笑)。そんな中(^^;;;、吉成さんは貫禄を充分に見せつけます(素晴らしい!)。『いつか輝く』『君だけの道』『明日への勇気{もちろん、いつものダンス(笑)は健在でした}』の3曲を歌い、いよいよエンディングの時間となりました(早いなぁー)。制服向上委員会・SKi-P・望月菜々さん・吉成圭子さんが一堂に会するステージは、(半年ぶりですが)ただ「凄い!」の一語に尽きます、ハイ。さて、ステージ後方には、“IDOL Carnival”と書かれた黄色い大きな幕が掛けてある。なんでも、次回は8月24日(土曜日)に、この日比谷野外大音楽堂で《アイドル・サマー・カーニバル》として行なわれるそうだ。だから、使い回しができるように“Spring”の文字は入っていない。さすがは、天下の文化放送。やることがセコいぞ(笑)! なんて事は、さておき、きょうのISCは大成功のうちに幕を閉じ、アイドル界に新たな歴史の1ページを刻んだのでありました。

[編集長■Benetton]


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