◆ コンサート レポート ◆

〜 知らないうちに いじめてる 〜
アイドル・ジャパン・フェスティバル 3

☆ いじめ追放キャンペーン ☆ & デモ行進

  at.日比谷野外大音楽堂  1996/ 6/ 8(Sat) 15:00-


 今回のIJFは、観戦料が無料ということもあって、少しだが気分が楽である。しかし自分には、ひとつ気になっていたことがある。それは、コンサート終了後にデモ行進があるらしいということだった。「えーっ、本当にやるの?」と思いながら、入口にいたスタッフの平柳さんに聞いたら、「えぇ、行ないますよ。予定では、17時半からですね。」ということだった。ところがどっこい、今日に限って、体調が思わしくない。先が心配だ…。

 オープニングアクトは、Mocchi&Shogoのハードレインだ。ふたりが歌うのをはじめて聴くわけですが、はっきり言って素晴らしい!の一言に尽きます(ホントに)

 6曲歌い終わって、ふたりにコールされたのは、[4人1組]だ! 『ボーイフレンド』『子供じゃないの』などを熱唱する。内田絵美ちゃんが正式に加わって、ようやく本当の4人1組のファースト・ライブとなりました(絵美ちゃん、頑張ってね!)。そのあとのMCで、本田博子ちゃんが「きょうは、寿隊は出演しません。」と言った(う〜ん、残念)

 お次に登場したのは、松田ゆかりさんのソロ・ユニット[Yuck'er-Lee]である。今回は、黒い色の中に黄色をふんだんに使った、カッコイイ衣装で登場した。さっき歌い終わったばかりの4人1組のうち、博子ちゃん,菊地彩子ちゃん,絵美ちゃんの3人と一緒に『ティッシャー』を歌いましたが、1曲だけとはもったいない。せめて、あと2曲は聴きたかったです。

 続いて、[新・静寂向上委員会]は、新しい制服での登場です。見ていて気がついたのは、(1)3月31日 お披露目公演の時にかぶっていたベレー帽(よく似合ってたのに…)がなかったこと。(2)その時の、篠原智子,松本美雪,久保 愛,早乙女こずえ,斉藤美緒子,橋本美香,宮田直美ちゃんの7人のメンバーのうち、愛ちゃんに代わって、陵子ちゃんが加わっていたことでしょうか(りょんりょん、おめでとう!)

 メンバーが引き上げるときに、本誌論説委員・夢野 雫さんの合図に合わせ、みんなで「しの〜!(智子ちゃんのニックネーム)」と大声で叫んだのが、面白かったです。が、この時から 少しずつだが、お腹に痛みが走りだした(苦笑)。しかし、座席は2列目のド真ん中の好位置ということもあって、下手に動けない(大苦笑)。

 五番手に登場の、ゆかりとなみ子の[ハットレイン]も、わずか2曲だけ。が しかし、1曲目を聴き終わったところで、再びお腹に痛みが走ってしまい、遂に座席を離れる事になってしまった(;_;)。(ハットレインのお2人、申し訳ない) 座席に戻ろうとした時、すれ違ったMocchiさんに、「次のP-A-Rは、聞き逃しちゃダメだよ!」と言われました。
 その、肝心の[P-A-R]だが、大幅なメンバーチェンジが行われ、なみ子ちゃんがいない(号泣)代わりに、井上裕紀子ちゃん,彩子ちゃん,広川瑛子ちゃんが加わった。今回の衣装は、半袖のTシャツで、瑛子ちゃんは更に帽子をかぶっている(う〜ん、かわいい!)。ちなみに、曲数は3曲でした。今回のコンサートは、《いじめ追放キャンペーン》ということで、各ユニットごとに、いじめ追放の宣言をしてきました。

 さて、トリを飾るのは、吉成圭子さんです。曲数は3曲と、ちょっと少なめでしたが、貫禄充分に熱唱し、いよいよ主役の[制服向上委員会]の登場となりました。
 ステージも一段落したところで、「今回は、どんな物が売られているのかなぁ〜。」と思いながら、グッズ売場に行ってみたところ、ナントびっくり、中野社長がいたんですよ。今回は、5月12日に開催されたボウリング大会の写真の申し込みが目当てだったので、新しいコミティ・ビデオが出ていたなんて知りませんでした。

 話を戻しましょう。ステージ上では、馴染みの曲が目白押しでありました。自分はと言うと、[P-A-R]の時から、やや後方の座席で観戦していましたが、5月11日のISC以来のスタンディングで、手拍子を打ち、ジャンプをしたりしまして、一生懸命 応援させていただきました。そうすると、時間の事、お腹が痛い事を忘れられるのですよ。

 ふと、時計を見ると、17時5分だ。「定刻どおりにやるの?」と思っていたのも、束の間だった。日比谷の大舞台に『終章 =エピローグ=』が流れて来た。そして、リーダー・なみ子ちゃんのコメント「このあと、デモ行進を行いますので、皆さん 参加して下さい。」 再び、日比谷の大舞台に歓声が起こった その瞬間、IJF 3が無事 終演した。終了は、17時10分。その後、コミティの今村さんが、集合場所と出発時間を知らせに来ました。「定刻の17時30分に出発で、大音楽堂の裏口に来て下さい」との事でした。自分も参加したかったのですが、ことわざに“二度あることは、三度ある。”と言いますよね。ナント、こんな時に限って、またお腹が痛くなってきてしまった。時計を見たら、17時29分を指していたので、残念ながら参加する事が出来なくなってしまい(;_;)。達也が、KS3のコピ−をするために野音を離れた直後、あまりにも自分の事が情けなく感じて、5月6日《制服宣言ツアー'96》の大宮公演以来、約1カ月ぶりに、おもいっきり泣いたのでした。

 <P.S.> ホントは、デモ行進も参加したかった…。もちろん、特製のミネラル・ウォーターが欲しかったんですけどね(苦笑)。しかし、いざ参加して迷惑を掛けたくなかったのも、はっきり言って事実です。

[編集長■Benetton]



 6月8日 土曜日、曇り空ながら雨は降っていない。これも“だめなひと”パワーのせいか、まずまずの天気になった。過去2回の《アイドル・ジャパン・フェスティバル》は、5時間もやっていたが、今回は無料というもあり、2時間で終わった。時間的には丁度よい長さだったが、千秋脱退の影響で[寿隊]と[SKi-P]はナシ、吉成さんは『明日への勇気』を歌わない、SKi本体のコーナーも短いということで、やや消化不良な感じもした。もっとも、無料で2時間のコンサートが見れたのだから、文句を言ってはいけないだろう。

 今回、私が一番楽しめたのは、意外にも[P-A-R]だった。メンバーは、菊地彩子<ギター>,早乙女こずえ<アコースティック・ギター>,松田ゆかり<ベース>,広川瑛子<キーボード>,井上裕紀子<ドラムス> の5人組になっていたが、私にとっては、愛しのゆっきぃがドラムスで加わっていたのが嬉しかった。ただし、このメンバー構成には、なみ子ファンが怒っていたし、ゆかりファンも、ヴォーカルがないと不満をもらしていた。しかし、彩子ちゃんのリードギターはサマになっている。長身に抜群のスタイルでギターを弾く姿はとてもカッコいい。女性をカッコいいと思うことはあまりないが、こういうところが彼女の魅力なのだろう。あとは、歌う時に高音が少し苦しそうなので、そこのところをもう少し頑張れば…、というところか。

 コンサートが終わった後は、いじめ追放のデモ行進を行った。コンサート前は、「行進に参加したら、恥じゃん!」なんて言っていた私だが、気がついたら行進の列に混じっていた。
 私の前には、本田博子,橋本美香,井上裕紀子,菊地彩子,斉藤美緒子,宮田直美 の6人が歩いていた。博子ちゃんがスピーカーで「いじめを追放しましょう!」と叫ぶと、後ろの連中が「オー!」と気勢を上げる。いったいなんなんだ、このデモ行進は…。制服を着た女の子の後を、いいオヤジ達がゾロゾロ着いて歩くサマは、周りからはどう見えたのだろう。しかし、勢いとは怖いもので、やってる最中は とても楽しかった。

 デモ行進が終わった後は、SKiオリジナル・ラベル付きの天然水をもらって解散した。コンサートよりも、デモ行進の方が面白かったかも知れない。メンバーのすぐ後ろを着いていったので、彼女たちの長い黒髪がとても印象的だった。

[論説委員■本間 寛 {3期生向上委員会・井上裕紀子部会長}


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