Coo Coo Train

 稔の旅日記 第2回

本田博子ちゃんの一推し! 〜伊豆へ向かう、リゾート列車〜
  特急〈スーパービュー踊り子〉3号 (東京→伊豆急下田)

乗車日 = 1996/ 7/ 5(Fri)  

 2期生の本田博子ちゃんは、今年1月7日のFCイベント《謹賀の宴》のとき、〈スーパービュー踊り子〉に乗ったと言っていた(らしい)し、5月のP会報でも、アルバム〈ワースト〉のレコーディングのため、伊豆のスタジオへ行くときに乗ったと書いてあるのを読んで、「よし、僕も!」と先頭車に乗り込み、伊豆へ行ってきました(座席は 違うでしょうが…)。

スーパービュー踊り子

 「まもなく7番線に、15時30分発、特急・スーパービュー踊り子3号 伊豆急下田ゆきが到着いたします。白線の 内側へお下がりください。列車が入ります、ご注意ください。」と、放送がホームに流れた。いよいよ、〈スーパービュー踊り子3号〉が入線である。5カ所の乗車口が開いて、いよいよ乗車が始まった。ビューレディが、検札を兼ねて お出迎えです。今回僕が座るのは、1号車9番D席であります。まだ、出発まで10分ぐらい残っているので、車内を回って見ます。先頭から2両(1,2号車)がグリーン車、1号車の1階はサロン室、2号車の1階は4人用のグリーン個室が3室設けられている。3号車から10号車が、普通車の指定席と言うことで、〈スーパービュー踊り子号(以下、SVO)〉は全席指定なのであります。10号車の1階は、子供用のプレイルームを設けています。5号車にはサービス・ステーションがあり、弁当やジュース等を販売しています。2号車には、サービス・カウンターがあって、SVOのオリジナルグッズが売られていました。

 という事で、いよいよ出発の時間になった、7番ホームに発車ベルが鳴りだした。「お待たせしました。スーパービュー踊り子3号、伊豆急下田ゆきの発車です。ドアが閉まります。ご注意下さい。」というアナウンスが流れて、ドアが閉まった。いよいよ伊豆へ向かって、2時間52分の“夢の旅”の始まりで〜す。

 東京駅を定刻に出発した、〈スーパービュー踊り子3号〉。ビューレディによる車内放送が始まりました。「本日は、スーパービュー踊り子3号 伊豆急下田ゆきにご乗車いただきまして、ありがとうございます。停車駅と到着予定時刻を申し上げます。横浜15:50,〜(中略)〜,伊東17:10,伊豆高原17:44,伊豆熱川17:57,伊豆稲取18:05,河津18:11,終点・伊豆急下田には18:22の到着予定でございます。座席は、すべて指定になっています。お手持ちの指定券と同じところにお座りください。なお、本日は満席となっておりますので、普通席の方のサロン室への入場、ならびにグリーン車の見学はご遠慮ください。」週末の金曜日ということで、満席のようだ。

 大井町を過ぎた頃、ビューレディが、注文していた飲み物(ウーロン茶)を持ってきた。メニューに350円と書いてあったので、お金を払おうとすると、“ウェルカム・ドリンク”なので、最初の1杯はタダだという。「な〜みちょ〜ん」と小さく乾杯をしてから飲むと、ただのウーロン茶が高級茶のように(^^;美味かった。

 横浜で、約5名のお客さんがグリーン車に乗り込んでくる。 雲行きが怪しくて(not 池袋出るとき)、天気を心配 してたら、「次は小田原、16時28分の到着です。」とアナウンスがあった直後、雨が降り出した。

 藤沢を出てから、グリーン席階下のサロン室に行った。すでに先客がおり、横浜からのサラリーマン4名が、ゴルフの話に花を咲かせていた(not『笑顔がスキッ!』での踊り隊)。今日の自分は、いつも以上にノドが乾いているので、オレンジジュースを注文する。が しかし、これまた350円(高い!)だった。

 16時30分、小田原に到着。昼食をとっていなかったので、5号車のサービス・カウンターで、弁当を買ってくる。左側の車窓に、太平洋の水平線(not クロール×2)を見ながら弁当を食べるが、天気さえ良ければ、なお美味いハズ…。この車両(1号車)の定員は23人だが、湯河原を発車して車内を見渡すと、12人しかいない(さみしぃ〜)。
 熱海には、16時45分に到着。ここまでは1時間と15分と、まだ半分も来ていない。天気も悪いし、退屈だ。

ビューレディ

 熱海からは、単線区間を走って行く。その最初の停車駅である、網代に17時ジャストに到着をした。ということは、2分程遅れていることになる。そんなSVOが、宇佐美駅に止まった。「あれ、停車駅でも無いのに、何故?なぜ?」と思ったが、17:06に上りの臨時特急〈スーパービュー踊り子〉76号が通過して行ったのだ。書き忘れたが、東京〜伊東間の車掌は、東京車掌区の佐藤さんで、次の伊東駅までの担当となっていたのである。
 17:10、伊東駅に到着する。この駅で、1号車の乗客が5人ほど降りて、車内はガラーンと空いた。ここでは8分停まるので、人間ウオッチングをしてみた。寝ている人、週刊誌を読んでいる人はごく普通で、さらに囲碁をする人がいた(苦笑)。

 さて、会社間の境界は、伊東までJR東日本、伊東からは伊豆急行の管轄になる。その伊東駅を、17:18に発車。
 伊豆急行線の最初の停車駅は、伊豆高原。右側の車窓には、田畑が広がってきたのだが、しかし天候は雨である (うわ〜)。上り列車の待ち合わせのため、約5分停車した。次は、伊豆高原。左側の車窓に、水平線が見えてきた。車掌氏のアナウンスでは、「晴れていれば、伊豆七島{大島・新島・式根島・神津島・三宅島・御蔵島・八丈島} が見えるはずですが、本日は、あいにくの天候のため見えません。残念です。」と。
 伊豆稲取には、18:04に到着。ここ、伊豆稲取は95年3月の《寿隊温泉ツアー》の舞台である。自分もツアーに参加したかったが、FCに入っていなかったので行けなかった(苦笑)。また今度、遊びに来ようと思いつつ、列車の旅もいよいよ佳境に入っていく。次の停車駅は、河津。雨は止んでいたのだが、風が強いのである。なんで判るかって? それは、上りホームで列車の到着を待っていた、伊豆急のパーサーの方が、偉い苦労をされていたからである。この駅で、下田17:57発のリゾート21の到着待ちのため、5分停車する。

 いよいよ終点まで、5分を切った。「本日は、スーパービュー踊り子3号をご利用いただきまして、ありがとうございました。まもなく終点の、伊豆急下田に到着いたします。お忘れ物のないよう、お降り下さい。」と告げたところで、18時22分定刻に、終点・伊豆急下田駅に到着しました。

 〈スーパービュー踊り子〉に乗るという、一応の目的は果たしたが、約30分後には東京に向かって帰らなくてはならないので、今回は駅前を散歩する事だけになってしまった(苦笑)。とりあえず、〈かんばん de あみ〜ご!!〉の取材をしてから、喫茶店に入る。注文は? と聞かれて、パイナップル・ジュースと答えるも、材料切れと言われてしまい、仕方なくアップル・ジュースにした(またかいな)。

 下田の駅前に、篠原智子ちゃんの大好きなアイスクリーム屋〔サーティワン〕があったので中に入る。「こんな所にもあったんだぁ。」と思いながら、定番(?)のオレンジ・アイスを注文して、お持ち帰りにしてもらう。店を出ると、歩きながら急いでアイスを食べ始める(行儀悪いなぁ)。な〜んでか?{by 堺すすむ} 「それはねぇ、アイスが溶けかけてたから!(笑)」
 下田駅に戻り、同駅18時57分発の〈リゾ−ト21〉に乗車。ちょっとリッチに、750円余分に払い、“ロイヤルボックス(グリーン車)”に乗ったが、他に誰も乗っていない(苦笑)。発車ベルが鳴り、伊東に向かって走り出した。「お待たせいたしました。この列車は、伊東ゆきです。」と簡単な車内放送があってから検札が行われ、伊豆急のパーサーの方がやって来た。自分はというと、とにかく眠かったので、ここぞとばかりに睡眠を取るのだが、寝る前に列車がトンネルの中に入ったその瞬間、ナナナント(c)素晴らしい宇宙空間を思わせる夜空が、天井に約5分間映し出されたのである。その後は、また寝てしまい、いつのまにか終着の伊東駅に到着していた。20時01分のことである。隣のホ−ムから、20時08分伊東発東京行きの列車に乗り込んで、出発地点の東京駅へ帰ってきた。

<P.S.> 下田公園では、毎年6月に《あじさい祭り》が開催されます。皆さんも、〈スーパービュー踊り子〉に乗って、行ってみたらどうでしょうか?

[編集長■Benetton]


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