《僕らが先に帰る理由》
梅雨も明け、いよいよ予備校の夏季講習も始まった。そういえば、7月13,14日とSKiのスジがあるのだが、浪人生である僕には、金がなければ暇もない。だから、僕にしてみれば、“4日間で10公演”なんてとても信じられない(c)。もっとも、多くの客の間では、「全公演、観ているもの」 という認識の上で会話が行われているようだが…。でも僕は、最近月イチで コンサートやイベントの出かけているので(しかも「人に会いに行く」という大義名分)、8月後半まで空くのも なんだかなぁ…。と 思った矢先(13日の夜)に、臨時収入が入った。「よっしゃぁ！{(c)佐々木恭介}」1公演だけなら行けるかも…。予備校の講義は11時30分に終わる。30分でこまばへ行くのは難しいから、新生・寿隊と 静寂狙いで、昼の公演《新・御三家コンサート》へ行くことにした(ゆかり姉さん,なみ子ちゃん、ゴメンね)。そんな調子だから、当然 当日券で乱入ということになる。まさに奇襲だ。
作戦が立ったところで、出発。ぁぉぃシャツ,ぁぉぃ短パン,ぁぉぃカバン,ぁぉぃハンカチ…という「けっこう・ブルー{(c)村田和美}」な、いでたち。それに“サンダル”を履いていったのだが、これが裏目に出た。ガウス平面やら、ド・モアブルの定理やら、複素数平面のついての講義の時間が足りなくなり、「ちょっと延長します。」内心あせりまくり。「やべぇ、間に合わねぇよ。」結局10分押し。しまった、昼食を用意してない！ しかし、背に腹は代えられない。どうにでもなるだろう。ということで、駅まで走る。
電車を乗り継いで、駒場東大前駅に着いたのは、12時10分。サンダルなので、走りづらい(苦笑)。息も絶え絶え、〔こまばエミナース〕へたどり着いた時、ちょうど[4人1組]の3曲目が終わったところだった。ふぅー。
そろそろ、3期生の顔と名前が、多少 一致してきた。この日の4人1組は、ウエスタンな格好をしていた。リーダーの本田博子ちゃんは、なんと〈レイ・マガ(Rail Magazine)〉96年8月号に載るという快(怪？)挙を成し遂げたことで、最近話題であるが、いっそのこと IJRの広告をレイ・マガに掲載してみてはどうだろうか？(鉄ちゃんとアイドルファンは、結構ダブっていると思われるが…)
続いて、[静寂向上委員会]。推し順で、上位2人がリーダーなので、当然一推しのユニットである。静寂だけでCDが出るのが楽しみだ。そういうことで、美しい歌声をしっかりと楽しませてもらった。聞くところによると、篠原智子ちゃんは、声と同様、性格も繊細なようであるが、そのへんを我々も理解してあげるべきなんだろう。
智子ちゃんが、さらに少しソロで歌ったあと、いよいよ[寿隊]の登場。と言っても、大多数の人は、昨日とっくに見ているのだが…。隊長・菊地,中隊長・井上は、多少意外。広川-小林 予想大ハズレ。衣装も新しくなり、新スタイルをようやく確立したようだった。立ち上がって踊る人もいたようだが、夕方の公演《SKiスーパージャム'96》に備え、セーブしていた人も多かった。自分は、どうせ昼だけなので、全力を使うことにする。昼食が、まだだというのに…。踊ろうとしたら、短パンがずり落ちる！ その上、さらに裸足になってしまった。前半は井上裕紀子ちゃん、後半は菊地彩子ちゃんがメイン・ボーカル。ふぅー、疲れた。
そして、アンコールへ。再び、智子ちゃんが中心。あぁ、来てよかった。おかげで、何も食べていないのに体力が回復してしまった。
終演後、ロビーでKS3 vol.7を受け取った。改めて読んでみる。うわっ、写真なしで3ページも書いているのは、僕だけだ！ 前置きが長いのが原因か？ 浪人生の雰囲気を出してみたのだが、史上最長記録を作ってしまった。最近の、本誌の増発・増結傾向に間違いなく拍車をかけていることであろう。イベントが目白押しなのも、一因だが…。
外に出る。暑い!! 〈夏の思い出新聞〉を配っている人がいたので、頂いて読む。見てみると、新3期生が登場したらしい。小野田亜美は、史上2人目の3文字姓(そういえば、1文字姓って まだいないなぁ…改名後は除く)のメンバーだ。佐藤幸香は、佐藤恵美香とは 別人28号であり、千葉ロッテ・マリーンズの佐藤幸彦選手とも関係ない。マリーンズのユニフォームを着て踊っている客がいたので、思い出したのだが、松井陽子には、今度『ゴジラソ・ファミレド』でも歌ってもらおうか。松井といえば、ゴジラだ(笑)。
大多数の人は、これから(夜の部が始まるまで)しばらく暇になる。そんな訳で、エミナース通りのサンクスへ向かう。暑いので、みんなアイスを食べていた。ヤンキー座りで、アイスを食べる僕。甘利氏曰く「村山さん、夕方から来るよ。」とのこと。まぁいいや、またの機会に…。
そして、しゃしょう氏は 「明日、仕事があるので…。」、僕は「資金の都合で…(笑)。」と いうことで、それぞれの家路についた。
制服向上委員会が、平和でありますように…。
↑「ピンフ」 じゃないよ、吉成さん。
(「世界人類が…。」のパロディ：May peace prevail on SKi.)
［東京都／鈴木一浪］
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