◆ コンサート レポート ◆

第77回制服の日 渚に消えた初恋 2

  at.こまばエミナース  1996/ 9/22(Sat) 16:15-


 それにしても、スゴい台風だった。東京ドームのプロ野球や、サザン・オールスターズのコンサートまで順延になったというのに、こんな台風でもコンサートを強行してしまうところは、さすがSKiだ。しかし、新幹線をはじめ、各種交通機関がストップしたため、関西の方々をはじめ、多くの人が来ることが出来ず、本誌のBenetton編集長と しゃしょう氏も、不幸にしてこの公演を見ることができなかった。
 こんな台風だから、会場はさぞかしガラガラなことだろうと思ったら、客席の7〜8割は埋まっている。電車が止まって来れなかった人は別にして、台風ごときで来るのをやめてしまうような人は、SKiファンにはほとんどいないということだ。さすがである(笑)。

 と、いうことで、《渚に消えた初恋 2》のサブタイトルに「2年前の感動をもう一度」って書いてあるんだけど、私は、何を感動したんだか、全く覚えていない。なんでも、とても長いコンサートで、3時間半くらいやっていたんじゃないかと思う。それと、博子ちゃん,みーつー,めぐの3人が、初めて登場したことだろうか。その博子ちゃんがリーダーになってしまうんだから、時の流れに(c)っていう感じがしてしまう。
 今回の公演の特徴は、新曲が多かったことだ。オープニングは、私の好きな『恋をしようよ』だったんだけど、あとは聞いたことがない曲ばっか(新曲だから当り前か^^;;)。タイトルも分からなければ、曲の感じも覚えていないんだけど、このへんの曲から、次のアルバムに収録される曲が、出て来るんだろうか。しかし、最近は本当に「これでもか、これでもか」と新曲が出て来るので、こちらとしても対応が大変だ。
 一連の新曲が終わったあとは、〈ゆかりの音楽教室〉ということで、松田ゆかりちゃんのギターにあわせて、今年入った6人 [絵美,陽子,幸香,亜美,麻里子,梨奈] のメンバーが、『仔犬のワルツ』を合奏した。しかし、杉本梨奈ちゃんのリコーダー以外は、みんなカスタネットとかトライアングルとかで、これじゃ合奏にならんよ(笑)。でも、いずれはこの子たちがSKiを背負って立つようになるんだろうから、暖かく見守ってあげよう。P-A-Rとかハットレインで、楽器をやることになるかも知れないんだから、今のうちから、ギターとかキーボードなんかも練習しといた方がいいよ。

 〈渚に消えた初恋 コーナー〉は、メンバーが初恋の思い出を語るコーナーだけど、なぜか知らないが、相手が転校して終わってしまうパターンが多かった。しかし、小学校の低学年とか幼稚園とか、けっこう早い時期から初恋しているメンバーもいるようで、さすがに最近の子は早熟なんだろうか。

 コンサートの後半は、定番ナンバーのオンパレードになったので、全体的に見れば、オーソドックスで、まずまず満足のできる内容だった。生徒総会のテーマなんかも、最近は「非行」をテーマにしたようなものが多くて、あまりいい気持ちがしてなかったんだけど、今回はそういうこともなかったし…。
 ただ、時間の長さは2年前以上で、夕方の4時15分に始まったコンサートが、終わったら夜の9時をまわってしまい、ほとんどマラソンコンサートになってしまった(笑)。
 コンサートが終わった時には、猛威を振るっていた台風も去り、星空になっていた。メンバーの皆さんもファンの皆さんも、台風の中、本当にお疲れさま。
 しかし、次の日も、朝からまたコンサートなのだ(苦笑) あぁ、ねむい…。

[論説委員■本間 寛]


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