[陵助・久夫]に続け!
 お笑いガマン道場

【あぁ、青春の ドラマーとバレリーナ[井上&斉藤]編】

 そこは、放課後の教室。すでに人気のなくなったその部屋で、少女はポツンと一人、不安とイライラの混じった面持ちで、しきりに時計を気にしていた…。


  美緒子「裕紀夫ったら、いったい何やってるのかしら。
      もう、一時間も私を待たせて…。」
       (裕紀夫が、走って来る)
  裕紀夫「いやぁ、ゴメンゴメン、美緒子。すっかり忘れてたよ。」
  美緒子「呆れたわ。自分で呼び出したくせに…。
      あぁ、付き合い始めた頃は、毎日のようにラブレターを書いてくれたのに。
      あの頃が懐かしいわ。」
  裕紀夫「そうだっけ? ラブレターの事なんて、“わすレター!”。
      なぁ〜んちゃって。」
  美緒子「寒いわ、裕紀夫。私たちっていつから、こんな冷めた関係に
      なってしまったのかしら…。」
  裕紀夫「ゴメンよ、美緒子。君にあんな事を言うなんて、俺がどうかしてた。
      さぁ、一緒に回転寿司を食べに行こう。」


 そして二人は、夕陽に染まる校舎を後にした。(完)

[群馬県/知恵之輪士] 


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