《前略、松本美雪さま》
あの涙の意味は、何だったんですか?私にとっての美雪ちゃん。推し順こそ、「7推し」と微妙な位置づけかも知れないけど、メンバーの中じゃ一番思い入れが深い。思い起こせば、昨年の7月28日、酒井美紀コンサート〔日本青年館〕会場前での、博子ちゃんとのビラ配り。まだ、ほとんどSKiを知らなかった頃、美雪ちゃんの前髪と笑顔に引きつけられ{騙されて?(笑)}、SKiの世界に飛び込む事になる。そのおかげで、可愛い可愛いメンバーと出会う事になり、また SKiを通じて素晴らしい仲間とも知り合った。あの日、美雪ちゃんと出逢わなければ、今の私はないだろうし、「裕紀子ちゃん、くぅ〜!(^^;;」の日々も無かっただろう(笑)。
私は、「友達は生涯の宝だ」と思っている。
そういった意味では、SKiと私を近づけるきっかけになった美雪ちゃんには、(ある意味ではホントに心から)感謝している。1期生のメインが卒業した後、2期生のソロとかも期待していた。美雪ちゃんのソロも聴けると期待していた。
そして、アルバム〈さよならは出逢いの明日へのしるし〉に収録された、『夢は眠らない』。
これは、結構お気に入りだ。静寂の曲は、もと久美ちゃんファンの私にとっては、ど〜しても 久美ちゃんのイメージが見え隠れし、納得しきれない部分がある。
しかし、この曲は違い、聴き入ってしまった。これは、美雪ちゃんの声質によるものだと思うが、聴いていて暖かい。昨年のIJF2では、美雪ちゃんのカセットテープだけを買っている。その頃から、美雪ちゃんの歌声を期待していたのかもしれない。今でも大事に保管してるし、時々思い出したように聴いている。以前から、美雪ちゃんが少々弱気になっていると聞いていた。
「○○ちゃんの十分の一でもいいですから、私も応援して下さい。」と、ある有名客に漏らしていたとも聞いている。歌にも自信がないとか、某ミニコミでは「しのに依存している」と、ファンを驚かせる発言などもあった。
美雪ちゃんは、決して人気が無いわけでない。私も好きだ。説得力ないかもしれないけど(笑)。ステージで歌っている最中に席を立つ、マナーの悪いファンなどのためか、「私の歌は、聴かなくても良いんだ」などと誤解してるメンバーもいるかもしれない。もっと自信を持って頑張って、そして美雪ちゃんの暖かい歌声を聴かせて欲しい…。最後になったけど、これだけは言っておきたい。ふっくらぽよぽよの体型(^_^;も、一部では“凶器”と評判の前髪(笑)も、ぽつりぽつりと呟くようなしゃべり方も、微妙な歌唱力も、大きな瞳も可愛い笑顔も、すべて[松本美雪]なんだ。その松本美雪には、他のどのメンバーも持っていない、
「美雪ちゃんだけの、美雪ちゃんにしかない、美雪ちゃんらしさ」
があるって事。美雪ちゃんのキャラクターのまま、もっと自信を持って、頑張って欲しい。ファンの誰もがそう思っていると思う。納得できない作品を世の中に出すことは、プロとしては失格だと思うけど、納得できるように練習し、いつかまた、私たちにあの暖かい歌声を聴かせて下さい。そして、次回の頑固者大賞にも返り咲いて下さい(笑)。野音で見せたあの涙…。
仮に、美雪ちゃんの中で何か大きな決断が下されていたとするのであれば、それなら何も言いません。やりたいようにやるがいい、それが美雪ちゃんの決断なんだから。
ただ、ただ…。あの日見せた涙が、特に意味の無いものだとするならば、これ以上私たちファンを心配させないで欲しい。まだ、GWに受けた傷は癒えてないのだから…。ホントは、単なる「コンタクトのズレ」とかだと良いのですが…。
また来年も、その笑顔で私たちを楽しませて{騙して(?)}ください(笑)。<P.S.> しかし、演劇歌謡祭では、しのも…。
[文:論説委員■まる井, 写真:夢野 雫]
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