こまばへの道


異次元の世界に来たって感じぃ〜

 私は昭和45年生まれで現在26歳なのですが、正式にアイドル・ファンになったのは、1985(昭和60)年2月のこと。
 当時、中学2年生だった私は、地元・名古屋の〔愛知厚生年金会館〕で行われた、《岡田有希子ファンのつどい》に行ったのがきっかけでした。
 このあと、しばらくの期間、アイドル・ファンを辞めていた時期がありましたが、社会人になってからは、CoCo,ribbon,TPD(東京パフォーマンスドール),Melodyと、グループ・アイドルにズルズルとハマり続け、「当然SKiにも、そのうちハマるだろう…」と、自分自ら予測していたら、難なくその通りになってしまった(笑)。

 前置きが長くなりましたが、私がSKiにハマったのは、1995(平成7)年4月ごろ、ちょうどシングルCDの『同級生』が発売になったときで、「もし、今度SKiのコンサートがあったら、冥土の土産感覚で、ぜひ観てみたいなぁ」と、ほんの軽い気持ちで見に行ったのがこの年の7月9日、〔こまばエミナース〕で行われた《寿隊・シロクマ物語(夜の部)》でした。これがきっかけで、私のSKi通いが始まり、現在も月イチのペースで続いています(←観たい公演があっても、予算の都合で行けないのが、地方在住者のつらいところ…)
 初めてSKiのコンサートを見た印象として、客席の後ろ側で曲にノッて踊っている人を見て、「なんだ、この人たちは!!」と思ってしまったり、客同士での声援や やり取り、不思議な空気に包まれたノリといい、まさに“異次元の世界に来たって感じぃ〜”というのが、コンサートが終わって素直に思った、私の本音です。
 メンバーのほうもいろいろチェックしていまして、SKiにハマったころは、1推し・望月菜々(現:井出百合子)ちゃん、2推し・本田博子ちゃんという状態だったのですが、足しげくコンサートに通っているうち、3期生の子もそろそろチェックしなきゃと思い、ハマったのが、3推しの片桐陵子ちゃんでした。
 好きなメンバーでもあった、菜々ちゃんと陵子ちゃんが辞めてしまってからは、橋本美香ちゃんや菊地彩子ちゃんの、“個性的なキャラクター”や、宮田直美ちゃんの“何とも言えないかわゆい笑顔に「くぅ〜!」”となって、ハマってしまいました。

本田博子  そんな訳で、現在では、1推し・本田博子ちゃん、2推し・宮田直美ちゃん、3推し・橋本美香ちゃん、4推し・菊地彩子ちゃんというように、蟻地獄(^^;;;状態なので、好きなメンバーがいる限り“(俗にいう)SKi貧乏”からは逃れられそうにもありません(泣)。

 1年ほどSKiファンを続けていてショックだった出来事は、田村千秋ちゃんが突然にもSKiを脱退してしまったことです。私は、残念ながら大宮公演を観ることが出来ませんでしたが、これを観に行ったファンの方からの電話で、その事実を聞かされたとき、「千秋ちゃんは、絶対にSKiを辞めない」と思っていたので、しばらく信じられませんでした。あと、「事務所とトラブルでもあったのかな?」と、いろいろなことが私の脳裏をかすめました。1推しの子ではなかったものの、やはり千秋ちゃんのことに関しては、決して忘れることは出来ないでしょう。
 それから、SKiのファンになって1年3ヶ月経った、1996(平成8)年7月。ただ単にSKi通いをしている自分に物足りなくなって、ついにファンクラブ入会を決意。今後も、限りある予算をやりくりして、FCイベント・コンサートを見に、何だかんだ言うわりに、結局最後までSKiに付き合うことになるのだろうか?

<P.S.> 余談ですが、新幹線に乗っていて、東京駅に着く直前に、〔KOTOBUKI〕や〔みゆき座〕の看板を見ると、なぜか「東京に来た」という実感がわく私(←ただの、ヘンな奴なのかも?)

[文:愛知県/杉浦嘉信, 写真:夢野 雫]


96年12月号目次