今のSKiのステージは、リーダーの本田博子ちゃんと、95年入会の6人の3期生[井上,菊地,小林,斉藤,橋本,宮田(50音順)]が出演しているケースが多い。事実上“フロントメンバー(by TPD)”という感じなんだろうか。
私は、この95年入会3期生に対して、大変に思い入れが強い。よく、「2期生じゅ〜よ〜!」と言ってる人がいるけど、それに近いものがあると思う。本誌のvol.2で彼女たちの入会を歓迎する原稿を書いたこともあるけど、その時の気持ちは今でも継続している。
思えば、昨年は彼女たちの年といってもいいほどだった。SKi本体でも出番が多いだけでなく、ユニットの構成員としても、2つ3つの掛け持ちは当り前で、それぞれにキャラクターを活かして、楽しいステージを魅せてくれた。ところで、ユニットといえば、私は[SKi-P]に大変期待していたのだけど、最近は今ひとつ、活動してくれてないのが残念だ。もともと、田村千秋のグループとして作られたものだから仕方がないのかも知れないけど、なんとか再建してもらえないものだろうか…。
なぜ、[SKi-P]が良いかというと、私にとって思い入れの深い95年入会3期生によるオリジナル・ユニットだからだ。SKi初の“ダンスパフォーマンス・グループ”というコンセプトには完全に賛成できない面もあるけど、この4人が揃った時のパワーは、やはり今のSKiの中ではナンバー・ワンじゃないかと思う。それに、[4人1組]にしても、[寿隊]にしても、1期生のイメージがオーバーラップしてしまうことがあるんだけど、[SKi-P]にはそういうのがなく、素直に楽しむことができるからだ(千秋のことが多少気になるけど…)。
“美貌と、抜群のスタイルの”菊地彩子ちゃん,“ナイスバディと、甘い歌声の”橋本美香ちゃん,“踊りならSKiナンバー・ワンの”斉藤美緒子ちゃん,“美しい歌声と、かわいいほっぺの”井上裕紀子ちゃん…。みんな、個性と実力を兼ね備えた、魅力あるメンバーばかりだ。結成されて1年以上経つけど、96年末現在でオリジナルが2曲(『恋愛知動説』を入れれば3曲)しかないのが残念だ。なんとか、オリジナル曲を増やしてもらえないものか。
そして、いつの日か単独でコンサートを開き、アルバムも出せるようなユニットになってくれることを、私は密かに期待している。
[文:論説委員■本間 寛, 写真提供:大阪府/Be-Wave]
[ 97年1月号目次 ]