◇ コンサート レポート ◇

第1回 演劇歌謡祭 犬組公演

  at.ビプラン・シアター  1996/11/24(Sun) 16:45-


(1)【演劇の部】

 出演者は、井上裕紀子,菊地彩子,久保 愛,斉藤美緒子,橋本美香,本田博子,宮田直美(50音順)ということで、「ワースト・ツァーのメンバー」-「吉成」+「めぐ」といえる。今のSKiの中では、最も中心的なメンバーが揃っただけに、とても充実していた。
 私個人としても、今回の公演の中では、最もいい人選だったと思う。

 オープニングで、めぐの[ドカベン]が登場。アドリブやものまねも含めて、実にいいドカベンを演じてくれた。他の公演からずっと、ドカベン役だったせいもあって、すっかり板についた感じだった。
 長嶋監督は、やはり“ホンモノ”の博子ちゃん(笑)。こちらも、回数を重ねているだけに、すっかり長嶋になりきっている。
 声も長嶋みたいな感じにしているし、「ジョリジョリ」とヒゲの感じを出しているところも良い。
 落合は彩子ちゃん、イジメマンは美香ちゃんだったけど、2人の対決する場面は、さすがに[SKi-P]や[HELLOW]で一緒にやっているだけに、息はピッタリだった。時々、セリフにつまるところもあったけど、その辺はご愛嬌ってことで…。ゆっきぃの一茂も、頼りなさそうな感じが出ていて良かったなと思う。
 1回しかステージのなかった犬組だけど、アドリブが多いし、「陰の声」も出てこなかったし、それなりの出来ではあったと思う。

(2)【歌の部】

・『かなわぬ恋』/久保 愛
 曲の初めのセリフを、みょーに色っぽく言ってくれたのが良かった。
 こういう演出ができるメンバーって、田村千秋以後はなかなか居ないので、めぐはとても貴重なキャラクターじゃないかと思う。

・『約束』/宮田直美
 少し不安定で、守ってあげたくなるような雰囲気がとてもかわいい。
 もう少し歌いこなせば、彼女にピッタリの歌になると思う。

・『恋(A-YA版)』/井上裕紀子
 いかにもゆっきぃらしい熱唱で、とても感情がこもっていた。
 いつもは、“かわいい”ゆっきぃだけど、この時ばかりは風格を感じてしまった。

・『I Say Good-Bye』/橋本美香
 以前は、望月菜々(現:井出百合子)がよく歌っていた曲。
 美香ちゃんの声質は、とても甘くてしなやかで、菜々のボーカルを思わせるものがある。

・『Meny rivers to cross』/斉藤美緒子
 歌唱力という点では、みぉりんはゆっきぃと双璧だと思う。前は、高音が苦しそうだったけど、最近はかなりうまくなっている。本人は踊りの方が好きらしいけど、歌の方でも十分に通用すると思う。

・『愛したい』/本田博子
 リーダーになってから、博子ちゃんは本当にキレイになったと思う。落ち着いた、しっとりした感じがとてもよい。
 「地位は人を作る」って、ことかな。

・『明日を信じて』/橋本美香
 なんで、“やしろべえ”やってくれないんだよぉ!(^^;;
 『Tea Time』とかで、かわいい振り付けやってるから、期待してたのにぃ。>美香ちゃん

・『So Right』/菊地彩子
 こういうカッコいい感じの曲を歌わせたら、今のSKiでは彩子ちゃんにかなうメンバーはいないと思う。

(3)【ポラ撮影】

 ということで、歌も終わってポラ撮影。犬組のメンバーはみんな好きだけど、やはり今回は一推しのゆっきぃに絞ってポラ撮影。ゆっきぃは、ストロン(ストレート・ロングヘアー)にしていて、とてもかわいい。出来上がったポラの表情も、とてもいい笑顔をしてくれていたので、納得。

[論説委員■本間 寛 {3期生向上委員会・井上裕紀子部会長}


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