Want You!
「また、逢う日まで…。」
早乙女こずえ Kozue Saotome
《早乙女こずえ −信じられない−》
まさか、こずえちゃんが卒業するとは思わなかった。「これからだ」 と思っていただけに、少しショックでした。「笑顔のかわいい早乙女こずえ」と飾っていた[こず]のふぁんさんたちは、もっともっとショックだったと思います(当然だわ)。
[こず]となると、96年は「こずに始まり、こずで終わった」1年でした。
寿隊写真集のサイン会で、こずと最初に握手したのが、96年の始まりでした。そして、《SKiの紅白歌合戦》でこずからメッセージをもらったのが、96年の終わりでした。
6月の撮影会では、初めて[こず]を撮りましたが、その時私に目線をくれた表情がこず「らしい」かわいらしさで、とてもよかったです。
あと、今年の追加撮影会かな。あの時に最初で最後となるだろうツーショット・ポラを撮ったわけですが、その時のこずの表情は、今思うととても明るかったので、うーん今でも信じられない。これからだと思ったんですけどね…。いままでありがとう。これから悔いのないように生きていってください。
[文:東京都/ホーカー・テンペスト, 写真:夢野 雫]
《「こずえちゃん、ごめんね…」》
「みなさんご存じの通り、早乙女こずえちゃんも卒業することになりました…。」
パソコン通信に書かれた、友人の言葉でその事実を知った。(夢野 雫さんとともに、)訳あってFC会費を切らしていたので、今月はリアルタイムでP会報を見ることが出来なかったからだ。こずえちゃんが初めてステージに立ったのは、1994年の9月。僕がSKiのファンになったのは、その年の12月だから、〔こまば〕の中では、こずえちゃんのほうが“先輩”ということになる。
当時はまだ、1期生全盛の時代だったから、それほど印象が強くなかったけど、3月29日の《寿隊》公演の頃から認識しはじめた。この公演はコミティビデオ〈[vol.98]未完成#2 寿隊〉に収録されているので、後からご覧になった方も多いと思うが、なんといっても印象的なのは、「村娘」の衣装だろう…。『正義の味方!寿隊』で、(望月)菜々隊長をはじめ、こずえちゃんたち2期生のみんなが、無邪気に走り回るさまは、見ていてとても楽しい。余談になるが、このビデオで最高の見どころは、すっかり陽も暮れて、菜々ねーちゃんが妹たち(2期生)を連れて帰るときに、みーつー[松本美雪]がだだをこねるシーン。
菜々「まったく、わがままだねぇ、この娘たちは…。
(次女役の田村千秋を引き連れて、)こういうのが非行の始まりなんだから。」
千秋「そうだそうだ!」
菜々/千秋「帰ろう!」
美雪「菜々ねぇちゃ〜ん! 最近、すっごく綺麗になったね。」
菜々「(小声で千秋に)もう一回、遊んであげよっか…」
千秋「(ものすごく、イヤそうな声で)え゛〜っ!!」
菜々「もう一回だけだよ」
美雪「やったぁ」
現場で、生で見ていても面白かったのだが、ビデオで何度見返しても笑ってしまう。
こずえちゃんの出ているシーンでは、MCでしの[篠原智子]が、めぐ[久保 愛]と こずに質問をするところが、印象に残っている。
智子 「あのね。こずえちゃんと、めぐみちゃんに聞きたいことがあるんだけど、
教えてくれる? もし、自分がゾウだったとしたら、どう思う?」
こずえ「あの重い体重を、4つの足だけで支えてるじゃないですか。
辛いと思います。」
智子 「でも、人間(は)2本の足だけで支えてるから、ゾウのほうが
ラクなんじゃないかな」
こずえ「ゾウはその分、体重が何トンもあるんですか?」
智子 「分かんないです」
こずえ「体重が何トンとあると思うんで、それを4つの足だけで支えるのは、
ちょっと大変かなと…」
智子 「めぐみちゃんは?」
愛 「あのぅ、ゾウを見ていつも思うのは、あの長い鼻は邪魔そうだなと思うん
ですね。もし私がゾウだったら、切って人間みたいに短くしたいですね。」
智子 「でね、そんなゾウさんから、日本の動物園のゾウさんから、
お手紙が来てるのね。それをここで紹介したいと思います。」
客 {(大爆笑)←しのの拡げた便箋が、ゾウの形になっている}
智子 「(読んでも)いい?『寿隊のみなさん、元気ですか?』」
こずえ「元気です」
愛 「元気です!」
智子 「『ボクは外出が自由に出来ないので、寿隊のステージを一度も
観たことがありません。ボクはもうトシなので、もう一度 田舎の景色を
見たいなぁ…(てんてんてん)。ゾウより』どう思う?」
こずえ「田舎の景色も見せてあげたいんですけど、寿隊のステージも
見せてあげたいですね…」
智子 「一度も観たことが無いって書いてるけど、“だめ”だね! このゾウさん」
客 (爆笑)
智子 「きょうは、そんなゾウさんのために、こういう曲を用意しました。
ゾウさん見てるかなぁ〜
{と、遠くにいる(ハズの)ゾウさんに向かって手を振る しの}。
それじゃぁ、ミュージック、スタート!」(『小さい象』が流れる)
結構、こずえちゃんもいい味を出してるじゃないか。でも、そんなこずえちゃんに対して、僕はたくさん謝らなくてはならないかも知れない。
当時の[寿隊]は、菜々ちゃん・ちぁきが主役で、新2期生の4人はどちらかと言えば脇役に見られることが多かった。こずも,めぐも,(本田)博子ちゃんも,みーつーも、みんないい娘ばかりなんだけど、寿隊では、隊長・副隊長のキャラクターがあまりにもブッ飛んでいて、どうしてもそちらに目が行く結果になってしまった。それじゃいけないんだけど、いま考えると本当に申し訳なく思っている。もっと、こずえちゃん達を見ておけば良かったと…。本誌の〈96年12月号〉で、「2期生の今後について」という座談会の議事録が載っているが、「もっとしっかり、2期生を見なければ…」と思った矢先の、こずえちゃん(&しの,みーつー)の卒業決定。いまは、ただ懴悔と後悔の気持ちで一杯である。
いよいよ高校進学という段階になって、きっと考えることがたくさんあったのだろう。将来やりたいことが見つかったのか、はたまた進学した高校が芸能活動禁止なのかは分からないけど、SKiで過ごした3年間のことは、けっして無駄ではないし、忘れないでいてほしい。
これから、ステージの上が少し寂しくなるけど、後輩たちがこずえちゃんの分まで頑張って盛り上げてくれるだろうから、安心して卒業していいと思う。「こずえちゃん、中学卒業おめでとう。」 そして、「SKi卒業、おめでとう!」。
[副編集長■しろくま☆しゃしょう]
●早乙女こずえさんへのメッセージ
正直言って、いま本当に驚いています。ほとんどのコンサート・イベントに出ていたので、まさか卒業してしまうとは夢にも思っていませんでした。
本当にやりたいことをやっと見つけられたのなら、この3年間は全く無意味なものじゃないと、僕は思います。むしろ、SKiに入らなかったほうが、もしかしたらその“やりたいこと”を見つけられなかったかも知れないし、進化も無かったとは、少なくとも僕は思いません。
これからは、ただ思うだけじゃなく、最後まで頑張ってほしい。夢を叶えるまで…。
[京都府/竹ちゃん]
[ 97年2月号目次 ]