第88回制服の日 1996 SKiの紅白歌合戦
at.TOKYO-FM[エフエム東京]ホール 1996/12/22(Sun) 17:00-
紅組vs白組の、これまでの通算対戦成績は1勝1敗{第1回・白組,第2回・紅組}の五分の星。3度目の《SKi紅白歌合戦》を制するのは、紅組か白組か? いよいよ、勝負の時がやって来た。16時、FMホール入口前。1996年のフィナーレを飾る《SKi紅白歌合戦》は、すでに開場されていて、メンバー{のちに、スタッフ}が〈感謝のしるし{{名刺大の用紙に、メンバーの個人写真とメッセージがカラーコピーされている。ただし、配っているメンバーと、写真とは一致しない}〉を手渡ししている。
中から出てきたファンの方に、「柴野編集長、現在(配っているのは)ゆっきぃ[井上裕紀子]ですよ。」と言われる。心配だったので、あたしも入場してみたものの、スタッフが二重に見えた(苦笑)ので、コンディションは最悪である(号泣)。
〈感謝のしるし〉を受け取り、ゆっきぃに「(体調は)大丈夫ですか?」と聞いてみると、「ハイッ、大丈夫です!」と言う返事と、“ゆっきぃスマイル”を返してくれたので、ひとまず一安心{あとで聞いた話であるが、この3日間の公演中、ゆっきぃは毎日40度近い高熱だったそうだ。なんでも、他のメンバーに出番を取られたくなかったとかで、この“プロ根性”はさすがである。でも、無理はしないでね}。座席{F-19}に座り、BGMとして流れている、2月1日発売の[4人1組]のアルバム〈自由に生きよう〉収録曲から、新曲の『ミラクル・ワンダーランド』を聴いてからロビーへ行く。すると(〈感謝のしるし〉を配っている)メンバーは、こず[早乙女こずえ]に交替していた。控室へと戻るゆっきぃは、笑顔こそ見せたが、表情は明らかに辛そうだ(大丈夫?>ゆっきぃ)。
(緑の)サイリュームを購入して、ロビーのソファーに座ると、本誌読者のどうぞうさんから、「食べますか?」とカールを差し出してくれたので、しばらく話をしながらつまませて頂く(ありがとうございます)。すると、スタッフが「まもなく開演で〜す!」と言うので、自分の座席に着くと両隣りには、論説委員の本間さんと本誌読者の有里子(ありす)さんが…。「いやぁ、偶然だなぁ〜」と言って座席に着く、近くには同じ論説委員の(夢野)雫さんがいた。
さぁ、開戦だ!
17時ちょうど、照明が消され、歓声が会場内にこだまする。
「第3回、SKiの紅白歌合戦!」のコ−ルと同時に、『はじめまして』のイントロが流れ、18人のメンバーがステージ上へ飛び出す。が、客席にはところどころ空席があって、異様に目立つ(苦笑)。
「今回も審査員は、ファンの方全員です」と博子ちゃんが説明した瞬間、決意は固まった。「とにかく、今回は厳しく審査する!」と…(じゃぁ、前回は甘かったんかい?)。
両チームのメンバーは、紅組が{本田博子,早乙女こずえ,菊地彩子,橋本美香,小林久子,内田絵美,松井陽子,小野田亜美,杉本梨奈}、白組は{松田ゆかり,篠原智子,久保愛,井上裕紀子,斉藤美緒子,宮田直美,佐藤幸香,山内麻里子,恩田麻美子}である。メンバー紹介が終わった瞬間に、「こりゃ、紅組は(メンバー的に見て)不利だな…」と思った。そして先攻・後攻を決める、いつものジャンケン{今度は、コイントスでやってみたらどう?}。結局、博子ちゃんが勝って紅組が先攻となる{関係ないが、自分の採点基準は「K-1」と同じ(10点からの)減点制にしよう}。まず、第1ラウンドは【コーラス対決】。紅組は、『ベートーベン交響曲・第9番ニ短調』を、白組は『ハレルヤ』を歌ったが、自分の判定は「引き分け」である。
第2ラウンドは【ものまね対決】。客に一番ウケけたのが、美香ちゃんの[出川哲郎]だったが、博子ちゃん&智子ちゃんが[{大川興業の}江頭2:50(えがしら・にじごじゅっぷん)]をやってしまったため、双方に減点1。判定は「引き分け」である。
さて、第3ラウンドは【ダジャレ対決】であったが、双方ともに笑えるダジャレが無いので、双方減点1により「引き分け」。
第4ラウンドは【しりとり歌合戦】。3本勝負の2本先取で勝利になるが、博子ちゃんの自滅(泣)により、2対1で白組の優勢となったが、両チームともに詰まった所が多く、双方減点1で結局「引き分け」にした。
第5ラウンドへ突入するその前に、再び先攻を決めるためのジャンケン(笑)を行い、結果は博子ちゃんの2連勝である{智子ちゃん、箱根の勢いはいずこへ?(泣)}。再び紅組先攻となって、リ・スタート。第5ラウンドの【CMパロディー対決】も「引き分け」。次のラウンド【ことわざ対決】から、いよいよファンさん(c)が参加することになる。
まずは、本誌読者の有里子さんが紅組代表としてステージへ上がる事になり、次は白組代表を選ぶ。…ときに隣を見ると、ナナナント(c){本誌論説委員の}本間さんが“しでかし”ている。しかも、ステージ上のゆっきぃ[井上裕紀子]は爆笑してるし…。ということで、本間さんが白組代表としてステージに上がる。結果、3対1で白組が勝利し、僕の判定の方も10対9で白組優勢とする。
次のファンを選び出すことになったのだが、戻って来た有里子さんが手を挙げているから「すごいなぁ〜」と思っていたら、ナントあたしの右手である(苦笑)。しかも、いつもの青いRothmansの帽子が決め手となり、博子ちゃんに「青い帽子を、かぶっている方!」と当てられた{博子ちゃん、名前ぐらい覚えてくださいよ(^^;;;}。てな訳で、あたしは紅組の代表として参加する事になったが、対する白組は、超有名な(!?)[白衣の人]だ!!(笑)。ファン注目の第7ラウンドは【セリフ対決】。1問目は、『16才』だったが、白衣の人が「分かりません」と言うと、一斉にツッコミを入れる客(笑)。僕もそのあおりで、ステージ後方に転落しかかる(苦笑){←おぃおぃ、吉本新喜劇や無いんやから…}。
さて、あたしの出番となった2問目は『かなわぬ恋』であったが、さっぱり分からず、「申し訳ないが、分かりません…」としか言い様が無かった(号泣)。3問目の『たった一度のSOS!〜ペンギン物語〜』は、こっちの方が分かっていたのにぃ(泣)。結局このラウンドは白組の勝利だった。座席に戻る際、博子ちゃんに「申し訳ないです」と謝っておく。僕の判定の方は、指名してくださった博子ちゃんに“感謝のしるし(c)”と謝罪の意味を込めて10対9で紅組優勢とし、またもやイーブンとなった(なかなか良い勝負だ)。第8ラウンドは【ジェスチャー対決】。紅組への出題は「紅白歌合戦」、白組への出題は「赤鼻のトナカイ」だった。ジェスチャーが正確に伝わっている総数で勝負して、5対3で白組の優勢となったが、僕の判定は「引き分け」とする。
最終対決となる、第9ラウンドは【歌で勝負だ!】。紅組は『ドレミの歌』『何故?なぜ?』『おはよう! =ダーウィンの見つけた島=』の3曲を熱唱し、白組は『世にも不思議な鶴と亀との物語 〜鶴・亀・寿〜』『LAST SONG』『傷だらけの青春』の3曲を選曲した。自己判定は10対9で赤組優勢とする。その訳は、『傷だらけ…』の最後のポーズでウケを狙ったつもりだったが、あまり良くなかったので白組に対し減点1とした。いよいよ、会場のファン全員の挙手による判定に入る訳だが、集計するのは“日本野鳥の会・会員(笑)の”松田ゆかりちゃんだ! まずは、紅組から。「カチ、カチ、カチ…」。自分の総合判定は、紅組の1Pointリードだったので紅組に票を入れたものの、挙手をしたのは白組の方が圧倒的に多い(泣)。
いよいよ、結果の発表。最初に「紅組、50人!」と発表し、続いて「白組、250人」と発表した瞬間、場内は大爆笑だったが一部からはブーイングが起こった(←「ちゃんと数えたのか?」という意味か)。
ゆかりちゃんの3段オチ(?)が最後に炸裂した、《第3回・SKiの紅白歌合戦》は白組が勝利、通算2度目の載冠を果たした。続いて表彰式へ移るが、表彰状もくす玉も無い(ちと、寂しいなぁ)。これで、紅組vs白組の通算対戦成績は、白組の2勝1敗になったが、把握できていない博子ちゃん&智子ちゃんに「白組の2勝1敗」と、対戦成績を伝える(事実だからね…)。歌のコーナー。
『いつものように』から、『制服宣言』『清く正しく美しく』『笑顔がスキッ!』『同級生』とお馴染みのSKiナンバーが続くのだが、『清く正しく…』からは、メンバーが“サイリューム”を持って踊っているのだ(笑)。明るいステージ上では目立たないけど、素晴らしいです。
お待ちかねの『ダンシング・セブンティーン』は、ファンさん(c)の応援も絶好調だ(爆笑)。
19時45分、『終章 =エピローグ=』で締めとなったが、約1年半の間、愛されて来たSKiの2ndシンボルマークに対しての別れのコンサートでもあった。
[文:編集長■(Benetton改め)みのる, 写真:コロちゃん]
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