第90回制服の日
1997 SKiの入会式やっと帰ってくることが出来た。
「何処へ」って? 言うまでもなく、“アイドルの殿堂”こまばエミナースにだ。
台風でエラい目に遭ったりした9月公演以来、3ヶ月半ぶりのホームグラウンド復帰だ。やっぱ(c)、〔こまば〕はいい。TPDの〔原宿ルイード〕、南少の〔博品館劇場(銀座)〕みたいな存在なんだろう。先月の〔TOKYO-FMホール〕が、立ち禁で踊ることが出来ず、座席もフラットということで、欲求不満がたまっていただけに、こまばで行われる この1月公演は大いに期待していた。
ところが、15時から行われた《HAPPY NEW YEAR SKi '97》は、歌がほとんどなくて、コーナーばっか。せっかく定位置の“ダンスアリーナ(笑)”でスタンバっていたのに、先月以上に欲求不満がタマる一方という感じだった。それだけに、「夜の部の《SKiの入会式》の方こそは…」という気持ちが強かった。
開演前は、モーツァルトの曲が流れる。解説はわが愛しのゆっきぃだ^^;。しかし、なんと「ピアノ協奏曲21番」を「交響曲21番」と解説してるではないか。これは、彼女の責任ではなく、原稿を書いたスタッフの間違いなんだろうけど、私は思わず苦笑してしまった。文化を伝えるのはよいけど、正しく伝えないとね…。
そんなこんながあった後、ステージが始まる。と、いきなり聞き慣れない曲ではじまる。なんでも、『序章 =プロローグ=』という曲だそうで、よーするに『終章 =エピローグ=』の反対だ。そのあと、曲が続く続く…、合計で12曲。今や、SKiの新しいテーマ曲ともいえる『マスターヨーロッパ』、ゆっきぃが切々と歌う『初恋にサヨウナラ』、ゆっきぃと美香ちゃんの名コンビによる『青春』、めぐが歌う『ラッパーバッカー』は、「ばかばかばかばかばっかー!」とやるもんで、会場は大ウケ。直美ちゃんの「プンプンプンプン{『恋は数学』}」に対抗したんだろうか。全部解説している誌面はないけど、こういうノンストップで曲をやってくれるのって、私はとても好きなもんで、大満足。
12曲目の『傷だらけの青春』でやっと一区切りついて、いよいよ今回のメインイベントの《入会式》だ。「3期生」は、ようやく打ち止めになったようで、今回からは「4期生」ということになった。新入生は、川野朋美、西田貴絵、浅川和希、阿部香奈子、伊藤嘉代子、水谷真祐子の6人、年齢はみな14〜15歳で、全員中学生ということだから、松井陽子ちゃんや小野田亜美ちゃんと同世代ということだ。どの娘がお気に入りかは分からない。なにしろ、私にはゆっきぃがいるから、まだ4期生にハマることはできないけど^^;、いずれはこの娘たちが中心メンバーになる時代も来るだろうし、何よりもみんな若いから、無限の可能性を感じさせてくれる。偉大なる(?)先輩たちの築いてきた伝統あるSKiの一員になったのだから、“清く正しく美しく”がんばるんだよ。>4期生のみんな
しかし、翌日の《幸せの黄色い寿隊》公演の時には、さらに5人の「練習生」がいて、そのほかにまだ4人いるというから、全部で15人ということになるらしい。これじゃ、もう1つSKiが出来ちゃうよ(笑)。
入会式が終わったあとは、また歌が続く。『少年よ大志を抱け』『恋愛知動説』『同世代の少女たちへ』『恋の秘密』と、実にいい流れだ。同じ曲でも、こまばでやってくれると感動が違う。《HAPPY NEW YEAR SKi '97》でたまったウサを、一挙に晴らした思いだった。
私がSKiのコンサートに行くのは、やはり歌が聞きたい(そして踊りたい^^;;)からだ。大喜利やモノマネが悪いとは言わないけど、なるべく歌を中心にしてコーナーは短くし、3時間以内で終わるような“密度の濃いコンサート”がいいと思う。それに、最近しばらく歌っていない曲も多いんで、そんな曲もやってほしいな。例えば、『エメラルドの伝説』、なんでやらないのかな。季節ハズれだから? また間奏でまた走りまわりたいぞ。
それはともかくとして、この《SKiの入会式》は、最近になく良いコンサートで、終わった後の充実感は格別。終演後、渋谷の〔天狗・レンガビル店〕で飲んだビールは、最近になくうまかった。
[論説委員■本間 寛]
はみだしKS3 今週の[右巻き、左巻き?]
〈制服向上委員会の除虫菊学園新聞〉というコーナーもある、CD-ROMマガジン〔除虫菊〕は、昨年11月10日発売の第6号をもって発行が中断しているが、どうしてだろう?
やはり、モノが“蚊取り線香”だけに、「燃え尽きてしまった」のか!?(笑)
[東京都/たみ]
[ 97年3月号目次 ]