◇ コンサート レポート ◇


《'97 横浜春公演/雑感》

  at.横浜市教育会館  1997/ 3/22(Sat),23(Sun)



 毎年「何かが起こる!」と有名な(笑)、横浜会場。今回は、公演中に地震が起こったことを除けば、大きなトラブルもなく無事に終了した。その春公演で感じたことなどを、いくつか挙げてみたいと思う。

☆その(1)「井上裕紀子 〜本当の意味〜」

 1日目の夜の公演《春休みだよ! SKi全員集合》より。
 あるコーナーの中で、裕紀子ちゃんは「可愛い歌を歌わせてもらえないメンバーがいるので、そのメンバーにも可愛い歌を歌わせて欲しい」といった内容の発言をした。読者のみなさんは、この発言の意味をどのように解釈したのだろうか?
 私のような純粋な裕紀子ちゃんファン(笑)を含め、裕紀子ちゃんファンであれば、彼女が言いたかったことと同じ意味で解釈することができる。ところが、残念ながら裕紀子ちゃんファンではなく、余り彼女のことを知らないファンの方の中には誤った解釈をしてしまった方がいたようで、一部ではこの発言のあと反感のブーイングもあったらしぃ。

 だらだら書いてても仕方ないので、まず結論から書こう。
 あの発言の本当の意味…。ほぼ間違いなく「そのメンバー」とは「井上裕紀子本人」を指しており、遠回しに「私にも可愛い歌を歌わせてください」といった意味だ。本人に確認した訳じゃないけど、裕紀子ちゃんファンであれば、この解釈の仕方に納得できるだろう。私も何の迷いもなくこう解釈し「誰のこと?」とか笑いながら突っ込んでいた(笑)。
 しかし、「そのメンバー」が「井上裕紀子以外の他のメンバー」を指していたと仮定すると、「私は歌が上手いからどんな歌でも歌えるの。でも、可愛い歌は歌わせてもらえないメンバーがいて可哀相なので、そのメンバーにも歌わせてあげてください。」と、少々他のメンバーを見下したような意味にも解釈できる。このように解釈されると“SKiの歌姫”とも言われている彼女だけに、反感を買うのは当然といえよう。
 残念ながら、後者のように解釈したファンの方もいるようなので、本誌をお読みくださっている方々だけでも、その誤解を解いてあげてほしいと思う。

 SKiのMCやコーナーでは、時々、異常に「ドキッ!」っとする内容の発言が見受けられる。それは会場を盛り上げるためのようでもあり、発言者自身の悪意の含まれる本心ではないと信じている。今回の裕紀子ちゃんも然り。少々誤解を招きやすい発言でもあり、彼女自身にもこの誤解の責任がないとは言えないかも知れないが、誤解している方は、真実を理解し、これからも彼女を応援して頂けたらと思う。

☆その(2)「本田博子 〜受け継ぐ事の重大さ〜」

 これも、1日目の夜公演。先月の卒業式からまだ立ち直れない方もいる中、披露された『うたかたの夢』。もう、この曲に対しての説明は省いても構わないだろう。篠原智子が歌い、会場が一つになる「お〜ん!り〜!ゆ〜!!」など、いくつかのバージョンも存在するようだが、篠原智子のために作られたコールが響きわたる。
  [しの]の卒業後、この歌はどうなるのか? という疑問があった。誰かに歌い継がれたとしても、後継者には目に見えない無言の圧力が存在する。「篠原さんが歌うとあんなに盛り上がるのに、私が歌ったらどうなるんだろう…。もし、盛り上がらなかったら…」。考えるだけでも胃が痛くなるような感じだ。あのノリを完全に引き継ぐか、もしくは完全にカラーを変えるかの、どちらかだろう。
 そんな中、四代目リーダー・本田博子がマイクを持ち、ステージに立つ。会場からは一瞬のどよめきが。曲が流れ始めるが、[しの]の時のような”あのコール”はかかっていない。やはり、以前のイメージから逃れられず、ファンの方も戸惑っているのだろうか? 当たり前だが、それでも本田博子は歌う。

 ところが、そのうち少しではあるが、一部のファンからコールがかかり始める。私は篠原版コールを詳しく知らないので、その時のコールがそれと同じものなのか、違うものなのかは分からない。戸惑うファンもいたようだが、曲も2番にさしかかれば、いつもと同じようにコールがかかる。最後のサビのあたりでは、博子ちゃんの目にうっすらと涙が浮かんでいたとか、いないとか…。

本田博子  涙ぐんでいたと言えば、大げさな表現になるのかもしれないが、そのコールによって少なくとも博子ちゃんの表情は柔らかくなったように感じた。この時、彼女は何を感じ、何を考え歌っていたのだろうか?
{↑森本レオ風に(笑)}

 以前、「SKiファンをやってると人間が強くなる」と言った内容の文章を読んだことがある。今回のステージも、2月の卒業式から完全に立ち直ってない人も少なくはない。その中で披露された『うたかたの夢』。
 篠原ファンには、ちょっとキツイのかも知れないが、いつまでも過去に拘っていられない。目の前の現実を見なければならない。分かっていても、なかなか気持ちの整理はできないもの。ファンでさえ、そんな状況なのに…。本当に強くなっているのはファンではなく、メンバーたちなのかも知れない。

 大きくは書けないが、私はあまり博子ちゃんについて詳しくない(^_^;。
 ミニコミやネットなどで「博子ちゃんは頑張り過ぎだから、あまり頑張らないで」といった内容をよく見かける。今まではその意味の理解に苦しんでいたが、今回のステージで少しだけその意味を理解できたような気がする。リーダーとしてグループをまとめ、時には嫌な役もし、先頭に立って頑張っている。「博子ちゃん、頑張らないで!」。がむしゃらに頑張るだけではなく、たまには羽を休めるのも良いかも知れない。
 卒業式の例の発言といい、今回の歌といい、本田博子という存在の大きさに気づいていなかった私には、SKiを語る資格はないのかも知れない。これからは、陰ながら{堂々と応援すると裕紀子ちゃんの視線が怖いので(笑)}応援させていただきます。

☆その(3)「西田貴絵 〜第一印象の大切さ〜」

 あと数日で4月になる。新しい会社へ学校へクラスへお客さんへ(笑)、それぞれの新しい出会いがある。初対面の人がほとんどの場合もあるが、そんな時は第一印象に気をつけなければならい。その瞬間にも人柄を見られているのだから…。
 私も、新社会人になった時、ガッコーの先生からは「取り敢えず大きな声で、ハキハキと返事と挨拶だけはしなさい」と、耳にタコができるぐらい言われた記憶がある。当時は「そんなに印象変わるのかなぁ」なんて思っていたけど、印象を受ける側と与える側の立場が逆転すると、その大切さがよく分かる。

 「私、元気だけが取り柄なんです」。コーナーではファンからの声援により、マイクの前に立つことがあった。まだまだステージ慣れしてなく、おどおどした姿の中でも、ハッキリとした口調で元気よくハキハキと、清潔感たっぷりの彼女。
 四期生に慣れてないファンさんにインパクトを与える意味でも、貴絵ちゃんのキャラクターは得をしている。

 卒業式あたりから評判の良さは聞いていたが、その噂は満更ウソでもないようだ。まだまだ、歌も踊りもこれからだと 思うが、持ち前の元気と明るさで、ステージで歌い踊る姿を楽しみにしたい。これも大きな声じゃ言えないが(^_^;、四期生一推しは貴絵ちゃんかも知れない…。

[文:論説委員■まる井, 写真:夢野 雫]

▲この文章は、3月末に書かれたものです。[編集部]


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