ハッ!Train

名曲は永遠に…

 3月22日の夜公演《春休みだよ! SKi全員集合》で、こんなことがありました。
 一つは、『涙のエンブレム』のボーカルが、松田ゆかりちゃんから橋本美香ちゃんに替わったことです。私は、ゆかりちゃんは嫌いではありませんが、この曲の明るい曲調とゆかりちゃんのイメージとが、いまいちマッチしていないと考えたからです。
 そしてもう一つ、これもゆかりちゃんのナンバーですが、『縁もゆかりのロックンロール』と『いつものように』のボーカルが、斉藤美緒子ちゃんに替わりました。これにはかなり賛否両論があり、ゆかりファンで有名な白衣の人も「『涙の〜』は仕方がないにせよ…」と少々困惑なさっていました。
 やはり『縁も〜』などは、ゆかりちゃんの1stアルバム〔残り者には福がある〕にも収録されているだけに、納得できない方もかなりいらっしゃると思います。ただ最近のゆかりちゃんは、昨年の春ごろ、つまり仲良しの諸岡なみ子ちゃんがいたときほどは、元気がなくなってきたように思います。『いつものように』も回を重ねるごとに、この曲の持ち味である“明るさ・前向きさ”が出てこなくなっていると感じました。
 私はこの2曲について、昨年の夏ごろから「そろそろボーカルを変えたほうが…」と思ってきました。ただ、「これが松田ゆかりのペースだ!」と言われてしまったら、反論はできませんが…。
 いずれにせよ、2曲とも美緒子ちゃんは見事に歌い上げ、またイメージにピッタリだと感じました。さすがは実力者ですね。
斉藤美緒子

 美香ちゃん,彩子ちゃん,ゆっきぃ[井上裕紀子]という実力者が、どんどん持ち歌(出番)を増やしていく中で、美緒子ちゃんが余り出番に恵まれていなかったことは、私自身不思議でなりませんでした。が、このように出番も増え、『いつもの〜』というSKiの中では重要な曲を任されて、とてもよかったと思います。
 うまく曲の良さを引き出す美緒子ちゃんには、今後もこの2曲を歌い続けてほしいですね…。

 話は変わりますが、先日卒業した篠原智子ちゃんが歌っていた、『うたかたの夢』。あるミニコミのインタビューで、本人が「この曲だけは誰にも譲れない!」と言っていましたが、この日は博子ちゃんがボーカルで、美香ちゃん,ゆっきぃがコーラスという形で歌われました。
 これも賛否両論ありました。まだ、ソロという形で活動を続けている智子ちゃんの曲なのに、なぜ博子ちゃんなのか? と思われた方もいるでしょう。
 会場からの帰り道、あるファンの方に話しかけられました。その方は智子ちゃんのファンなのですが、SKiにも来ている(!?)のです。彼いわく、「『うたかた〜』はとても良い曲なのだから、SKiの中で誰が歌おうが構わない。ただ、この曲を歌い継いでくれればいい」とのことでした。

 つまり、私が挙げた三つのケースは、どれも“素晴らしい曲は歌い継いでいこう”という意図があったのだと思います。これには、私も賛成です。あの3月22日、『うたかたの夢』の時の大声援。これが全てを物語っていると言えましょう。
 名曲とは、ある一定以上の歌唱力と、雰囲気がマッチする人が歌えば、それは後々に歌い継げると思います。せっかくの名曲をお蔵入りさせてしまうのももったいないですし…。
 ですから、こうして名曲を歌い継ぐメンバーのことは、温かく見守っていこうではありませんか。時は常に“現在進行形”で動いてるわけですし、「名曲は後世へと歌い継ぎ、残していくことが良い」と私は思います。

[文・写真とも:埼玉県/ミミへの夢追い人]


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