ハッ!Train

ファンのみんな。がんばろう!

 昨年の暮れ、テレビの深夜番組で、いわゆる“だめなひと”特集みたいな番組を見ました。私たちSKiファンは、世の中の人たちから見れば、それほど異様に映るんでしょうか?
 SKiファンと一口にいっても、メンバーに対するアプローチの仕方がみんな違います。公演中、ずっとメモを取る人、腕組みをしてじ〜っと見ているだけの人、あるいは後ろで踊っている人…。人それぞれです。この番組を見ていると、それがひと括りにされているように感じました。
 昨年あたりは、SKiのメンバーではなく、お客さんの方が注目されるような番組が多かったように思います。まるで、その異様さをネタにして、出演者と視聴者が面白がっているようにさえ感じました。

 しかし、私たちSKiファンはホントに異様でなのしょうか? いぇ、私はそう思えません。番組に登場していたYさん,Hさんなどは、自分が客観的に見て「だめだ」と思っているような話をされていました。まだ、社会にも出ていない私のような学生には、世の中のことが分かっていないのかも知れません。で、このお二方にしても、他のファンのみなさんも、社会人の方は定職に就き、それを全うした上でSKiにアプローチをしていますよね。少なくとも、私の耳にはそう聞こえました。
 社会生活をきっちり送っている以上、そこからは法律の(他人に迷惑をかけない)範囲内であれば、何をどうしようと構わないはずです。大体、どれが異様でどれが正常なのかなんて、決められないのではないでしょうか? いわば、異様かそうでないかなどということは。“ボーダーレスな問題”だと思います。
 また、この不況下の世の中において、長期的な人生設計を立てても余り役に立つとは思えません。先が不透明だからです。その意味では、自分が“だめ”であろうが何だろうが、今この時を楽しく過ごせたほうがいいに決まっています。

 “だめなひと”の行動を見ていると、「この人は、人生を長期的に考えていないのかなぁ?」と思うことがたまにあったのですが、むしろ今では「目先のことだけを考え、その場が楽しければそれでいいんじゃないか」と思っています。
 自分を客観的に見て「だめだ」と思っている皆さん、それは正々堂々立派な生き方です。“だめなひと”であっても、決して「駄目な人」ではないのです…。

[埼玉県/ミミへの夢追い人]


97年8月号目次