《祝・生誕5年祭》の会場となった[新浦安ブライトンホテル]は、JR京葉線の新浦安駅前にある。この駅で降りるのは初めてだったが、1つ手前の舞浜の駅前には有名な東京ディズニーランドがあるし、CoCoの解散コンサート会場になった[東京ベイNKホール]もあるので、何度か降りたことがある。舞浜駅を通った時は、「CoCoの解散からもう3年、早いものだ…」と少し感傷に浸ってしまった。
新浦安駅の改札を出ると、見慣れた顔ぶれが揃っている。しかし、この日は“だめなひと”ではない。スーツ姿の立派な社会人になっている。やはりディナーショーということで、みんなキメてきている。
そして、改札のところにいたのは彼らだけではない。1人のプクプク(^^;した女の子もいた。そう、彼女こそあの みーつー[松本美雪]だったのだ。卒業して半年、みーつーはちっとも変わっていない。しばらくすると、しの[篠原智子]もやってきて、2人で会場に向かって行った。彼女たちは駅で待ち合わせをしていたのだ。これは開演前からいいものを見てしまったと、とてもトクをした気分になった。
会場になったのは、ホテルの2階にある〔グレイス〕という部屋だった。15時に開場すると、スーツ姿のSKiファンがメンバー(麻井,伊藤,内田,川野,小林,中井のうちの誰か =50音順・以下同じ=)にエスコートされ入場していく。
私の時は、伊藤嘉代子ちゃんだった。というか、そうなるようにタイミングをあわせたという話もあるが…(笑)。
16時に開演。まずは乾杯から始まる。水割りのほかは全てノン・アルコール飲料なので、酒好きの私は水割りを飲むしかなかった。
メンバーはウーロン茶だったみたいだけど、飲める人は水割りでもいいのにね(^^;。
最初はSKiの同窓会。今回は元メンバー42人に招待状を送ったとのことだが、来たのは5人だけ(佐藤幸香,篠原智子,中沢ひとみ,松本美雪,吉田未来)だった。私は、中沢ひとみは見たことがなかったけど、他の4人にはそれぞれ深い思い出があるので、とても懐かしくなってしまった。
特に、吉田未来との2年ぶりの再会は感慨深かった。彼女はすっかりケバくなってしまって、やはり時の流れ(c)を感じたけど、何となく面影は残っていた。
佐藤幸香=写真= は約1年ぶりだけど、あの笑顔も話し方も全然変わっていない。「まだ中学3年生なんだから、もう一回SKiでやり直せないかなぁ…」と勝手なことを考えてしまった。
その次はユニットのコーナー。このコーナーではいろんな企画があって楽しかった。
黒人グループ[シカゴ・ブラック・オールウェイズ]は、吉成さんとSKi-Pのメンバーでやった。しかし、これは誰がやっても余りカッコいいものではない。これを最後に解散していいんじゃないかと思う。
[静寂向上委員会]では、しの&みーつーコンビが復活。衣装も懐かしい袴姿だったし、もう2度と見られないと思っていたので、とても感激してしまった。
[4人1組]では、吉田未来がリードヴォーカルを務める『大人はわかってくれない』。
未来の今のケバさでは違和感があったけど、歌声の美しさは少しも変わっていない。やはりあの頃のことを思いだして、とても感慨深いものがあった。
この[静寂]と[41]を見られただけでも来た甲斐があったというものだ。
現状のユニットも登場したが、やはり私の1推しユニットのSKi-Pを見られたのがよかった。そう言えば、ゆっきぃの髪はだいぶ伸びたようで、もはやキノコではない。やっぱ(c)、彼女はこういう髪型の方がいいな。
続いて吉成さんの引退式。
これが本当に最後のステージということで、引退記念アルバムの曲と、『明日への勇気』『君だけの道』といったシングル曲を歌った。8月16日の《さよならコンサート》では涙を見せなかった彼女も、最後にはついに泣きだしてしまった。未来が花束を渡す場面も、とても感動的だった。SKiの一つの時代が確実に終わりを告げた瞬間だった。
ラストはSKiのステージだったけど、時間が押していたこともあって曲数は少なかった。
しかし、いろんなことをやったんだからこれは仕方がないだろう。どうでもいいことだけど、ディナーショーだというのに踊り隊もいる{って俺もか^^;;;;}。また、リーダーは引続き本田博子ちゃんが務めることと、彼女が吉成さんの後を受けてIJRの取締役に就任することも併せて発表された。それにしても、“17歳の取締役”っていうのもスゴい。こっちなんか…。
ということで、16時に始まったディナーショーは21時過ぎに終わった。時間は実に5時間にも及んだ。今回は、2年前の《生誕3年祭》の時にやった“吉成名刺争奪・ジャンケン大会”のような企画もなかったし、終演後の握手もなかったので、多少不満が残ったのは否めない。しかし、あの[静寂]と[41]を見られたことは、そうした不満を補って余りあるものだった。
SKiのこの5年間には、たくさんのメンバー・スタッフ・ファンがいた。そういった人々の顔や、いろんな出来事が、私の頭の中を走馬燈のように駆け巡っていった。これから先、SKiがどうなっていくのか分からないけど、また新しい出逢いがあり、悲しい別れがあり、そういったことの繰り返しなんだろうなと思ってしまった。
やはり、「さよならは出逢いの明日へのしるし」なのだ…。
[文:論説委員■本間 寛]
[カメラ:埼玉県/コロちゃん]
ゲームセンターでおなじみの鉄道車両運転シミュレーション〈電車でGo!〉。これにちなんで、ファンクラブ・SKIの入会特典〔電話でデート〕を、「電話でGo!」に改称してみてはいかがでしょうか?
でも、個人的には○○ちゃんと「電車でデート」をきぼー(^^;;;。
{↑実際にやったら、(私も含めて)メンバーを連れて逃げ去るファンさん(c)が続出するかもしれない!?(爆)}
[副編集長■しろくま☆しゃしょう]
[ 97年11月号目次 ]