last update:98/03/21
水野あおい こまばエミナース で コンサート記念 特集 |
《ふと思う、ファンの姿》
10月19日、滋賀県守山市の〔守山ららぽーとSC〕で行われた水野あおいちゃんの新曲キャンペーンでの出来事です。
2回目だったっけ? 通りがかりの女の子(小学生かな? もうちょっと上かな?)がお母さんと一緒に来ていて、イベント終了後の握手会に参加するため、どのCDを買おうかとかなり迷った末にアルバムを買ったのね。
それを見ていて思ったんだけど、こういう時に周りにいるファンさん(c)は(何度も握手するため)必ずと言っていいほど複数枚のCDを買っているわけでしょ。だったら、一般人でこういう女の子なんて珍しいのだから、手持ちのシングルとかを分けてあげればいいんじゃないかなと…。
お金を出して買わなかったものをホイホイとあげるのは、その子とか親御さんに失礼な部分もあるかもしれないけど、興味を持ってくれた人に、より多くあおいちゃんの曲を聞いてもらうことができるわけだし、実際、山のように持ってて困ってる人だっているんだし、一石二鳥の方法じゃないだろうかと思ったりしたわけです。
それに、そういう風にCDをあげた結果、たとえその子一人でも、たとえ少しでもこの世界のことを考えて理解が深まったら、それでもう“我々にとって”大きな利益なのではないだろうか?
更に興味を持って、アイドルに対して“夢”を持ってもらえれば、いや、もっと可能性は少ないけどアイドルを目指そうとでも思うことでもあれば…。
ずーっとアイドルファンをやってきてても、既にそういう意志を持って芸能界に挑んでくる娘を相手にはしても、一般人のわずかな興味を拾って理解を得たり、「次世代の育成」とかの可能性を創り出す方向にまでは、考えが及ばない。
結局、そういう行動が出なかったというのは、なんだかんだ言ってても私自身も含めて、“閉じた集団を形成”してて、一般人を排除してるところがやはりある。「そうまでして分かってもらわなくていい」というのが実状なのかなと思った次第です。
まぁ、考えすぎかもしれないし、自分が実行もしなかったんだから偉そうなことは言えやしないんだけど、何やらこんな連想が生まれ出たので…。
[カメラと文:兵庫県/BLUE]
# この写真は、97年7月に奈良のイベントにて撮影されたものです。
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