last update:98/03/19
sweet days...
《清きこころ》
先月の公演で、〔困った!絵美ナース物語〕という劇が上演された。
こまば病院をクビになり四谷区民病院に移ってきた新人看護婦・あさくら絵美(内田絵美)が、先輩看護婦(久保愛)らの励ましのもと、かつてSKiで一緒だった多重人格症の患者・小林久子(小林久子)の治療に携わり、成長していくという話だ。
演劇部だった直美ちゃんがうまいのは当然としても、いつも役になりきって素晴らしい演技を見せてくれる久保愛ちゃんと、あれだけ対等に張り合えたのは驚きであった。なかなか味があるし、「内田絵美の個性」がいよいよ確立してきたのか、そんな気さえした。
このストーリーは、絵美ちゃん自身とも重なる部分があるように思う。
一昨年の元旦、中野社長にスカウトされてSKiに入会。やがて、新たな4人1組のメンバーに決まるものの、余り自信がなく、リーダーの本田博子ちゃんに相談したのだという。
余り笑顔を見せなかった彼女も、時が経つにつれ「いい顔」になってきた。それは自信の表れとともに、SKiを楽しんでいるようにも思えた。このような姿を見ていると、私たちファンもうれしくなってくる。
そんな絵美ちゃんにも、卒業を決断する時がやってきた。正直言って、意外であり驚きだった。劇の主役を演じ、これからはもっと活躍する場ができるのだと思っていたからだ。
現実問題として、今のSKiが果たして彼女にとって良い場所であるのだろうか。P会報にまだコメントが載ってないこともあり、その辺の判断はしかねる。もちろん、自分の進む道としてより良いと思う方角を選んだことは間違いないのだ。
私にとっては決して長い間とはいえないが、絵美ちゃんに出会えて本当によかったと思う。ピクニックで大変な思いをして高尾山に登ったり、山中湖、白子と二度にわたる泊まりがけイベント、数々のコンサート…。どれも思い出深い。
また、ファンレターに対して、とても丁寧なお返事をいただけたこともうれしかった。
ところで劇中では、「看護婦の基本は検温」として『テスト』の替え歌も登場。例えば、コーラスの「ランララン」は「検温」と歌っている(笑)。
そして、突然客席に体温計を持った絵美ちゃんが降りてきた。私はちょうど階段の下・最前列に座っていたため、患者という設定にされてしまったのだ(笑)。「37度5分、ちょっと熱がありますねぇ…」。
ここで「絵美ちゃんにお熱」とでも言えばよかったのだろうか?(爆)
オチは、「お小水取ってきてください」(^^;;;;。
今思えば、これもいい想い出となった。
今年、絵美ちゃんは高3になる。大学を受験したいそうだ。果たして、どんな夢を持っているのだろう? 将来、SKiでの経験が決して無駄ではなかったと思える日が来るかもしれない。十代のうちに、いろいろなことをやっておくのは良いことだ。
私は「公開生徒総会」での発言を忘れない。当たり前のことを語るのに、これだけ説得力を感じさせてくれる人はどのぐらいいるのだろう? 倫理・道徳・常識といった概念は古めかしいものなのか? 今、何よりもそのようなことが世の中に求められているはずだ。
絵美ちゃんのような心を持った人が増えれば、日本中…いゃ、世界中がもっと暮らしやすくなると思う。
内から自然にわき出てくるもの、それを大切にしてください。無意識の中に存在する何かを信じて…。
<P.S.> 久子ちゃんがなぜ「猿」になってしまうのか、肝心の謎解きが行われなかったのですが…(^^;)。
[文とカメラ:論説委員■ゆめのしずく]
《えみにゃんの思い出》
「来年はどんなことがあるのか分からないけど、ずっと応援してね」。
97年のクリスマス公演で売られていた「私の1年」に、こう書いていた絵美ちゃん。
1月のコンサートでは大活躍でした。でも、歌う機会も増えてきた途端に卒業だなんて…(泣)。
自分の中で絵美ちゃんというと、4人1組かな? 私の中の4人1組の主役は、絵美ちゃんでした。あの時はとても楽しい時間でした。絵美ちゃんが一回り大きく見えましたね。
最初に見た時に表情が暗そうで(きっと緊張していたのでしょう)、ちょっと心配でした。だから最初に握手した時、「いい笑顔になれるように頑張ろうね」なんて生意気なことを言ってしまったのだと思います。
しかし今では、きれいでかわいい表情ができるようになったと思います。自信が少しでもついてきたのでしょう。
歌が少なかったのは寂しかったです。オリジナル曲がほしかったですね。久子ちゃんとのデュエットは感動ものでした。
これから絵美ちゃんは、どういう道へ進むのでしょうか? 今までのことを糧にしてがんばってほしいと思います。
今までありがとう。
# 「こまった、こまった…」って、頭抱えて悩まないでくださいね(爆)。
[東京都/ホーカー・テンペスト]
《内田絵美さんへの最後のお願い》
撮影会の時、内田絵美の瞳は一眼レフを構える私に、まるで針で突き刺すかのような鋭い視線を、ファインダー越しに常に送っていた。その瞳の力というのは、誰からも与えてはもらえない「天性の才能」であった…。
さて、あなたの卒業にあたって、「妹をいつかSKiに入れさせてみたいです」とまで言ったあなたのことですから、このSKiというグループに所属していたおよそ2年間、もちろん大変なことも多々あったでしょうが、きっといい季節を過ごせたかと思います。
しかしあなたほどの人が、卒業によってこのままどこかに隠れてしまうのはもったいないなと思うのです。
そこで、私からの勝手なお願いを聞いてください。
あなたもこの春で高校三年生。決して時間があるとはいえないのですが、まだチャンスはあります。
もしあなたに、その気がカケラでも残っているのならば、もう一度新しい形で、また我々の前に立ってくれないでしょうか。
あなたなら、きっとできます。そして、より瞳に力を持った、より美しく成長した「内田絵美という女(ひと)」と再びファインダー越しに会話ができるその日が来ることを、私は心待ちにしております。
[大阪府/Be-Wave]
●内田絵美ちゃんへのメッセージ
先日の《困った!絵美ナース物語》公演は、非常によかった。
美人タイプのえみにゃんには看護婦さん役がピッタリだったし、どことなくかつての「※1静かな一座」的な雰囲気があって、これは今後SKiの売りになるな…と思っていた。それだけに今回の卒業はとても残念に思う。
[論説委員■本間 寛]
※1 静かな一座 = 一期生の滝本久美ちゃんが率いる、演劇ユニット。
[滝本久美と静寂向上委員会]が結成された、1995年1月の卒業式で突如解散を発表し、
ファンをびっくりさせた。
昨年6月。夏のプロローグツァーの握手会で、えみにゃんは泣いていた。
「通販してでも読みます…」。
後ろに中野社長が立っていたにもかかわらず、彼女は僕にこう言ってくれた。
その言葉がどういう意味を持つのか、今までずっと気になっていた。
その後、真夏の祭典ではSKi-Tに入った。4人1組やWORSTででも頑張ってきた。
でもまさか、えみにゃんまで巣立つとは思わなかった。
2年間、おつかれさまでした。これからも頑張ってね…。
[編集長■みのる]
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