last update:1999/07/07
◆FCイベント・レポート◆

春はやっぱし、お花見!

  at 水元公園  1999/ 4/18(SUN) 10:00〜


PART 1

 今日は待ちに待ったお花見。
 本当に待ったよ。なにしろ雨で延期になったからね。

 とりあえずハガキの地図に従い、会場に向かう。少し不安だったけど、ちょうど9時に着く。
 受付をすると、2班でリボンの色はグリーン。同じ班には見知った人がいたので、少し安心。
 定刻通り10時にスタート!今回はどうやら石澤彩乃ちゃんが欠席のようだ。
 いつものように、メンバーがくじで行く班を決める。

 まず、一回目のメンバーは遠藤舞香ちゃん。
 メンバー専用のイスとちゃぶ台を使ってのお話タイム。ファンの人の持ってきたお菓子を食べながらのお話し。
 高校に入学したので、その話しが多かった。一学年7クラスあるらしい。
 舞香ちゃんの服装は、春らしく明るい服でした。お母さんが買ってきたそうだ。

伊藤嘉代子
撮影/ホーカー・テンペスト 

 そして次は撮影会。今日は誰を何枚撮影しようとは決めていない。
 最初は一推しのカヨちゃんへ。なんともエスニック風(?)の私服ですね…。
 最近髪型を変えたらしいが、今日は寝坊してしまったらしく、セットする時間が無くて、バンダナをしていた。
 どんな髪型なんだろう…。
 後は今まで撮影したことのないメンバーを中心に、1人あたり5枚くらいにして撮っていく。1枚くらいしか撮っていないメンバーもいたけど、全員撮影した。
 新人の西堀真子ちゃん&研修生の藤原くるみちゃんは、あまりポーズをしてくれなかったので、とりあえずピースをしてもらう。
 恵里子ちゃんと歩ちゃんは、髪を結んでいなかったのでいい感じ。朋ちゃんの服はエプロンスカート(?)で、「農場の娘」とか言ってた(^^)。
 そうこうしているうちに撮影終了。しかし、他の班の撮影の時の待ち時間はすることがない…。
 撮影会終了後は、メンバー全員と客15人くらいでの記念撮影。僕はカヨちゃんの後ろをキープ。

 それが終わった人から、食事をセルフサービスで取っていく。しかし相変わらずやり方が悪くて長い列が…。
 その間メンバーがステージで話していたが、とりあえず腹がへったので食事をする。
 客が全員取り終わったころ、またメンバーチェンジ。今度は歩ちゃん。
 時々スタッフがあまった料理を持ってきたが、誰もお代わりしなかった。
 歩ちゃんのために用意した、ちゃぶ台とままごとセットで、“ちゃぶ台返し”をすることになる。
 なんか楽しそうな歩ちゃん(^^)。他の班の人も集まってきた。
 和田(香織)さんにそれを撮影してもらおうと思ったが、見当たらなかったのでとりあえず練習として1回やってみる。
 いい盛り上がり(^^)。和田さんを見つけたので、2回目を撮影してもらう。

 そしてまたメンバーチェンジ。今度は中井祐子ちゃん。
 自由時間ということで、遊んでいる班もあった。僕たちの班は、少しずつ移動しながらお話会(?)。しかし、ここで少し雨が降りだしてきた。どこかの班と合流しようとしたところで、またメンバーチェンジ。

 今度来たのは秋さん。しかし、僕たちの班はメンバーとの会話中心の班だったので、元気いっぱいの秋さんは、他の班の人たちと野球をしていた。
 その間、僕たちの班はバラバラ…。これは両者ともに反省ですね…。

 そして、最後にメンバーがステージに上がり歌を歌う。
 歌ったのは『雨の日曜日』『ダンシングセブンティーン』『DANCE DANCE DANCE』の3曲。
 しかしここで雨が激しく降ってきた。でも、踊る僕と客たち(^^)。
『雨の日曜日』では、客の傘を使って振りをしていた。僕は僕で足がつった(^^)。

 そして最後は握手会。僕は最後の方に並んだので、なかなか順番が回ってこない。
 やっと僕の番が来る。メンバー全員に「カゼをひかないように」と言う。
 そしてここでメンバーとジャンケンをして“勝ったメンバーに、写真を送る”ということにする。
 勝ったのは、かよちゃん・さおりちゃん・恵里子ちゃん・真子ちゃん・くるみちゃん・秋さん・波平君。
 負けたメンバーは特になし。ごめんね。
  〜 この日の握手会で、各メンバーとお話ししたこと(順番は違います)〜
 ・美香ちゃん  「カゼをひかないように」(結構ぬれていたので)。
 ・朋ちゃん   “サブちゃんポイント”はたまっても何もないらしい。
          次回からは考えるらしい。
 ・中井ちゃん  「カゼをひかないように」(覚えていない)。
 ・かよちゃん  「一度でいいから、手紙の返事をください」と言うと、送って
         くれたらしい。けど、届いていない…。ガーン(;;)。
         また、送ってくれるらしい。
 ・恵里子ちゃん 『えりりんスマイル』に原稿を送ったことを伝える。
         ペンネームは秘密ね(^^)。
 ・歩ちゃん   ちゃぶ台をひっくり返した写真のタイトルを聞く。
         『ザ・ちゃぶ台』らしい(^^)。
 ・秋さん    野球が上手だったと言う。
         ジャンケンでは“あっち向いてホイ”までしてくれた(^^)。
 ・由美子ちゃん 「カゼをひかないように」(たぶん…)。
 ・さおりちゃん 髪を切って、いい感じになったと言う(今回さおりちゃんは元気だった)。
 ・舞香ちゃん  僕のメガネに着いた水滴がすごいと言われる。
         舞香ちゃんは普段はメガネをしているらしい。
 ・波平くん   「カゼをひかないように」と言うと、「お互いさまに」と言われた。

[東京都/新聞屋]



PART 2

 今回の『お花見』は、当初4月11日の予定だったが、豪雨により18日に延期となった。
 週間天気予報では、18日も雨との予報でどうなるか心配だったが、なんとか開催されたので、レポートをさせていただくことにする。
 今回のレポートでは、私の班(6班)に来たメンバーについてのことを重点的に報告したいと思う。

(1) 小田さおりちゃん
 最初に我らが6班に来たのは小田さおりちゃん。よく見るとP会報の写真よりか髪が短くなっている。
 本人いわく「重かった」とのこと。やはり今の髪型の方が結構似合っていると思う。
 さおりちゃんは、用意された紙コップに班のメンバーの名前を書き、コーラを注いでくれた。
 私はその時のどがすごくかわいていたので、一気に飲んでしまったが…(苦笑)。
 お話の中から覚えている内容をいくつか。陶芸部に入部して、皿などを作っているそうだ。
 ニックネームは『サッチー』だが、野村沙知代も『サッチー』と呼ばれているのは「気にならない」とのこと。
 私の「KS3を読んでいるか」との質問には、「これから読みます」。これにはさすがにまいった(苦笑)。
 ちゃんと読んでくださいね>さおりちゃん。(「私からもお願いします」KS3編集長・ブルーウェイブ)

(2) 波平槙子ちゃん
 記念撮影を経て、昼食の時に来たメンバーは、波平槙子ちゃん。昨年の『水上ツアー』の昼食の時、『SKiの忘年会』と続き3回目である。何かと縁のあるメンバーだ(^^)。
 私が食事にいそしんでいる時に、槙子ちゃんに班の客の“一推し”を当ててもらう『一推し当てクイズ』が始まる。
 槙子ちゃんが3回言って間違ったら次の客に移るのだが、ことごとくハズれる槙子ちゃん。
 でも私の時、「恵里子ちゃ〜ん」と、一発で当てられた。
 「ど〜して知ってるの?」と聞くと、「だって、(『えりりんスマイル』を)出してるじゃないですか」との返答が。「うん、確かに」と一人で納得。

(3) 西堀真子ちゃん
 次の抽選で来たメンバーは、西堀真子ちゃん。この時は“自由時間”とのことだったが、何をするかなかなか決まらず、散歩することになった。
 ちょっと緊張しているような気もしたが、最初のうちは仕方のないところだろう。
 でも、話していて結構いい印象を受けた。それに、ついこの間まで小学生だったとは思えない、しっかりとした雰囲気があると思った。

(4) 伊藤嘉代子ちゃん
 そして4人目のメンバーは伊藤嘉代子ちゃん。頭にバンダナを巻いている。
 何かおしゃれな感じもするが、それにしてもきれいになってきたのは、とてもいい(^^)。
 なわとびをすることになったが、私は参加していない(苦笑)。

◇ 歌のステージ
 ステージが始まる直前に、予想していた雨(しかも豪雨)が降ってきた。
 1曲目は予想通りというか『雨の日曜日』。しかし、メンバーもやりづらそうな感じがする。ファンさんの方も、踊るに踊れない状態のようだ。
 続いて2曲目は『ダンシングセブンティーン』。雨足もますますきつくなり、美香ちゃんをはじめとしたメンバーも、いつものステージのようにはいかないようだ。(って当たり前か…(^^;;;)
 ラストの曲は『DANCE DANCE DANCE』である。このあたりから少しは雨の方がマシになってきたが、いっこうに天気は悪い。にもかかわらず・・・

◆ 握手会
 今回もSKi特有の、メンバーがまわる握手会である。なぜかメンバーと話す時間が予想以上にあったので本当に良かった。(^^)。
 美香ちゃん、朋美ちゃんにはレターの返事のお礼などのこと。槙子ちゃんには、今回の『お花見』のこと。
 そして恵里子ちゃんには、お礼の言葉までいただいたりして、いろいろと楽しませてもらった。
 やはり雨だったせいか、手が冷たいメンバーが多かったのだが、私の手は逆に暖かかったようで、祐子ちゃんなどのメンバーから「手、暖かいですね」と言われたりした。
 そういえば、ほとんどのメンバーの手、冷たかったなぁ〜。
(風邪大丈夫でしたか?>メンバーのみなさん)

 握手会も終わり愛車のえりりん号で、私、行きに同乗したK氏、本誌スタッフのゆめのしずく氏、読者の杉浦氏、ホーカー・テンペスト氏で新宿方面に向かった。
 信号待ちの時に、ふとルームミラーを見ると、ナナナント、コミティ号が…。
 少し驚きつつ、水元公園を後にした。
[論説委員/○ちゃん]

三浦恵里子
撮影/○ちゃん  



PART 3

  Go! to see the flowers!
  but……
  It began raining.
−花見へ行く。しかし…、雨が降り出した−

  これは、そんなGloomyなApril eighteenthの物語である。

 AM9:15。
 昨日の夜23:00まで仕事だった私は、ようやくこの時刻に目を覚ます。
 あわてて最寄りの駅へ走り、山手線で西日暮里から地下鉄千代田線に乗り換え、一路金町へ。ハガキに書いてある通り、南口へ行くと、ちょうどバスが出るところだった。
 水元公園は、マンガ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』にも登場したので、一度来てみたいと思っていた場所である。
 予想通り、最寄りの駅からもバス停からも、ものすごく離れている。
 10分ほどで公園に着く。ハガキに記されてある進路に従って歩くと、SKI-FCの看板を持ったスタッフがいる。
 案内されながら、今日の参加メンバーについて尋ねる。石澤彩乃ちゃんが、体調が悪くて欠席だそうだ。
 野外ステージへ出ると、高橋Pがひとり座っている。まるで、関白時代の豊臣秀吉のようだ。
 余談ながら、私は、高橋Pをライブ・アイドル業界の秀吉だと思っている。
 家出少年が、従来の社会系列や慣習にとらわれず、政治体制と経済再編の中で、独創性のみで成功した所がよく似ているので、そう思ったのだ。
 SKiの美少女たちを従えた今日の姿は、まるで醍醐三宝院の花見で、淀殿や松の丸殿をはべらした秀吉のようで、思わず笑ってしまった。
 その高橋Pが私を指さして、受付の場所を教えてくれる。どうやら、私の顔は覚えられているようだ。
 これからは“しでかし”は、あまりやれそうもない。
 薄い客なのに。
 とりあえず受付へ行き、写真チェックを受けて11番のシートへ案内される。
 他のシートは人で満杯だが、ここには誰もいない。後でこのシートには4人しかいないことがわかる。どうやら受付先着順で1番から順に客を案内していたらしく、ここは遅れてきた客用の場所となっていた。

 すでに撮影会は始まっていたらしく、会場のあちこちで順番待ちの客の“社交”が行なわれている。
 私は、幸か不幸かどのグループにも属していないので、そのままH氏に渡すために持ってきた原稿を読む。
 やがて、黄色いリボンをつけた私たちの番になり、池の前へ。そこにはズラリとメンバーが揃っている。
寄合歩
撮影/○ちゃん 

 私は、メンバーたちを一通り見て回った後、イチオシの歩ちゃんのところへ。
 ここでフィルムにして17枚ほど撮影して、お話タイムに入る。
 高校は女子高に入り、カバンまで指定されているところを見ると私立らしい。
 教養課程みたいな時間に『琴』を習っているそうで、二年生になったら『茶道』『生け花』もやるらしいそうだ。
 高校入学後、初めて歩ちゃんに会ったが、だいぶ大人っぽくなった。なにより髪が長くなり“いい女”になった。
 服装も、以前はシャツをよれっと着ていてズボラな感じがあったが、この日は緑のパーカーに白のベスト。上質のジーンズに茶のしっかりとした靴。中野社長の指導によるものなのか、グレード・アップした歩ちゃんを見ることが出来た。
 でも、話をすると、いつもの“うああ”な歩ちゃんだった。

 撮影会が終わると、H氏に原稿を渡すために、野外ステージを囲むように扇状に広がるシートを一巡する。
 昨年に比べると、本当に客が減った。皆、有名客ばかりだ。自分のような“薄い客”をほとんど見ることは無い。
 H氏に原稿を渡し終え自分のシートへと戻る途中、知り合いのS氏と出会う。見るとメンバーのために大量のお菓子を持参しているので、柿ピーを一袋もらって、自分のシートへ。
 「やなヤツだなー」。
 と、私の事を言っていたが、そんなS氏は気にせず11番シートへ戻ると、同じシートの人が持参のワインを開けている。コルク抜きがないようで、車のエンジン・キーを突き刺している。
 見事、スポン!と栓が抜け、私も一杯お相伴する。これで酒の勢いもあって、メンバーと楽しくお話が出来るぞ!
 赤ワインを飲みながら向こう側を見ると12番シートが。しかし、そこには誰もいない。
 まるで、冥王星の彼方の11番惑星のような『忘れ去られたプラネット』的な存在なのだが、当初、4月11日の開催を、今日に延期したために、来られなくなった人が出た事を、後で伊藤嘉代子ちゃんから聞いた。

 野外ステージに阪口氏が登場し、記念撮影のため、客をハガキの番号順に並ばせるため、ひとりずつの名前を読み上げていく。これがマイクで行なわれるのでたまらない。もう少し考えてもらえないのか。
 メンバーが並んでいる後ろへつくと、遠藤舞香ちゃん、秋山文香ちゃん、西堀真子ちゃんが、きゃーきゃー騒いでいる。
 私は、この三人のちょうど裏側にいたのだが、舞香ちゃんの髪の毛についた虫を真子ちゃんが取って、それを見た文香ちゃんが「ぎゃー」とか声をあげ、それにつられて舞香ちゃんと真子ちゃんも「ぎゃー」と声をあげていた。
 この様子を見ていると、「この三人は、本当に仲がいいんだ」と思って、ちょっぴり、微笑ましくなった。

 記念撮影が終わると、ステージ上に並べられたケータリング・フードを、これまたステージ下に並んだ客が、皿に好きなものを取っていく。中野社長が箸を手渡している。
 料理の種類が少ないので、バイキングというよりも、ビュッフェという感じだ。私は、皿に料理を取って自分のシートへ戻り、先に食事を済ませる事にした。
 そうこうしているうちにメンバーの抽選。
 私のシートへは、伊藤嘉代子ちゃんが来る事になった。

 この日のかこちゃんは頭にバンダナを巻き、何やらラテン系の民族衣装風の格好。思わず、どごぞのビジュアル系バンドのボーカルを思わせるような服装だ。
 その姿に私が思わず「そんなにビジュアル系が好きなら、自分でバンド系のユニットをつくったら?」と言うと、返事は得意の「やですぅぅぅー」。
 靴をはいたまま、遠慮げにシートへ座ったかこちゃん。
 シートの上に転がっているワインを指さし「ワインも用意してありますよ」と言うと、スタッフが飛んできて「アルコール、ご遠慮ください」。不景気のせいか、コミティ・スタッフには常識的な人が増えたようだ。
 かこちゃんも、この春から高校三年生。進路が気になる所だが、本心は大学に行きたいらしく、引き続き英語コースにいるものの、「無理っぽいですぅぅぅぅー」との答え。
 そこで私が「予備校とか行って情報を集めれば、きっと、かこちゃんに合った大学が見つかるよ」とアドバイス。
 次いでGLAYの話へ。かこちゃんはJIROがお気に入りで、東京ドームのコンサートは、お姉さんの知り合いに頼んで入手したということ。
 気がつくと、後ろに川野ファンのS氏が。しっ、と口に指を立て、突如かこちゃんに、オレンジのアイス・キャンディーを手渡す。
 「かこちゃま、どーぞ」。
 このS氏は、嘉代子ちゃんのことをなぜか、「かこちゃま」と呼ぶ。皇族じゃないんだから。
 そういう私も、昨年の月見のときに、「かこちゃん、明治天皇の奥さんみたい」などと言ってたのだが。
 時間が来てメンバー交代。かこちゃん、いろいろと食べものをもらったので持ちきれない。それで、私と途中から11番シートに入ってきたF氏が、それぞれ食べものを持ち、ステージまでかこちゃんを送る(役得!)途中、かこちゃんに聞こえるように、わざと「かこちゃんって、昔の日本の貴族みたいですね」。
 実は、伊藤嘉代子と言う名前は、人名辞典をめくれば、はいて捨てるほどに現れる。
 昭和の戦前まで、この字を当てた名前がかなり人気があったらしく、上流階級の人が、好んで使ったらしいのだ。

 雨が降ってきた。
 今度は三浦恵里子ちゃんだ。
 おしゃまな恵里子ちゃんが現れると人だかりが。コラ!ここは4人だけなんだぞ!
 恵里子ちゃんも高校一年生。男女共学だが、女子の多い学校だそうだ。
 「ギャル(恵里子ちゃんは、コギャルのことをこう呼ぶ)が多くてなじめない」とのこと。それでも「こういうギャルと仲良くなりたい」という。
 恵里子ちゃん、あまり無理して仲良くしない方がいいよ。SKiに来れば、いっぱい友達はいるんだから(含む我ら客一同)。
 携帯電話やPHSを持っていないために、となりの教室から「携帯とピッチの番号教えて」とか言われても、「私、持ってないの」というと、「あっ、そう」といわれてコミュニケーションがとれず困っているらしい。
 「自分で(電話代を)払うから」と、親を説得中とのこと。
 制服は緑のブレザーで、大変気に入っているとのこと。部活は『ワープロ部』へ。ブラインド・タッチを覚えたいらしい。がんばれよ! でも、ワープロを持っていないために練習がなかなか出来ないらしい。
 SKi60名のえりりんファンの諸君、恵里子ちゃんへのプレゼントにワープロはどうかね。ブラインド・タッチマスターのソフトも付けて。

 次は久川由美子ちゃんと、ニューフェイス藤原くるみちゃん…のはずが、川野朋美ちゃんと交代。
 今日は欠席者が多いために、一番人数の少ない11番のシートに二人のメンバーが来ることになってしまった。
 雨が強くなったので傘をさしかけつつ、朋美ちゃんと「何をしようか」という話をして、結局、質問大会に。
 私が「濃い質問されたら、どうするんですか?」と聞くと、「そういう質問には答えません」とのお言葉。
 SKiの活動が忙しくて写真同好会の活動をやめたことや、オイモーズのことについて話した後、私が「コンサートにコスプレしてくるヤツ。どう思います?」と聞くと「人の好きだから、いいんじゃないですか」と朋美ちゃん。
 その後「一推しは誰?」と、朋美ちゃんがファンさんたちに尋ねてきた。みんな黙ってしまったが、私は正直に「歩ちゃん」と言うと、朋美ちゃんがとなりのシートにいる歩ちゃんに、「歩ちゃーん」と声をかけて手を振ってくれた。  朋美ちゃんは、こうした気遣いの出来る女の子なのだ。

 雨が激しくなる中、ステージへメンバーが集まる。それにつられて客も集まる。
 ステージ上の阪口氏、何を思ったのかファンさんから傘を一本借りる。その傘を持ってメンバー登場。
 ご存じ『雨の日曜日』。何ともタイムリーな曲。天気予報を見て、あらかじめ用意したきたとしか思えない。
 そして『DANCE DANCE DANCE』。いや、雨の中、メンバーも客も元気だ。

 最後に握手会。客がステージの客席に立ち並んで、その前をメンバーが握手しながら通るというやり方だ。
 美香ちゃんからは「風邪ひかないでください」とのお言葉を頂き、その人柄の良さに触れることが出来た。
 『美香ちゃんに一日接すれば一日の愛を感じ、二日接すれば二日の愛を感じ』とは、まさにこのことである。
 歩ちゃんには「イチオシです」を連発。それしか言うことはないのか、私は。
 舞香ちゃんは、雨で辛そうだ。由美子ちゃんは、私のイラストを見たことがあるとのこと。
 自分の二人となりに立っているK氏の、恵里子ちゃんとのやりとりが面白いので見ていると、私を“つん、つん”とつつく手が。見ると、文香ちゃんがいる。「あの、(握手)やめますか」。とんでもない。あわてて握手する。
 こうして、雨の中の花見は終わった。

 美香ちゃんや朋美ちゃんなどの主力メンバーは先に去り、後にはお子様組が残った。
 ステージの裏で、ワイワイやっている。その様子が面白いので、みんなで見ていた。
 由美子ちゃんが、ビニール・シートの中に閉じ込められている。
 「あの写真見せるぞー」と、さおりちゃんが恵里子ちゃんをおどかしている。何だろう?  由美子ちゃんが出てくると、わーっと、みんなで大歓声。
 スタッフが、客差し入れの駄菓子を配る。それに群がるメンバーたち。この中には、高校生もいるというのに…。

 かつてのSKiには、芸能界で立身しようと一種の競争意識のようなものがあった。そのため、いろいろなもめ事が絶えなかったようだが、その頃に比べて今のSKiは、本当に人間関係の面で安定していると思う。
 西堀真子ちゃんが、年上にも関わらず「舞香ちゃん」などと呼んでいるのを聞くと、ほのぼのとしたものを感じる。
 SKiは、楽曲の面では、クラシカル・ポップスから、アイドル・ポップスへ。そして、今のロック系へ。
 人的な面では、モデル系から、アイドル系。そして今の『普通の少女たちへ』と、歴史を刻んできた。
 「エネルギーがない」との意見もあるが、私は、今のSKiがとてもいいと思っている。
 普通の少女たちによる、ほのぼのとした日常感覚。
 狭い空間の中にも地平線の見える草原を見ながら私は、そんな『優しい日常』に触れることの喜びを感じて、水元公園を去った。
[SKIノベライズ委員会]



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