last update:1999/07/07

編集後記 ☆from Editors☆



 99年2月26日。未来へ歩んでいたKOBEの街を一瞬のうちに壊滅させ、6430人もの犠牲者を出した“阪神・淡路大震災”が起こってから1500日目を刻んだ。市街地の復興と共に、震災の記憶の風化はいや応なく進んでいる。
 被災地はいま何を求め、何を伝えようとしているのか?それは「人と人とのつながりの大切さ」そして「モノより心の復興を」であった。
 95年の年末より毎年末に開催されている『神戸ルミナリエ』。観光目当てで訪れる人が多いと聞くのだが、元々は、阪神大震災復興支援の一環としてスタートしたイベントである。観光気分に洒落込むのもいいけれど、かつてこの街が震災に遭ったという事実を無視しないで欲しいと思う。
 「1月17日は忘れない、あの光景は過去の一場面ではない」(兵庫会議「1.17宣言」文面より) メンバーの皆さん、毎年1月17日はやってくるんです。KOBEの街が好きだったら、少しは阪神大震災のことを思い出してみよう!
【みのる】



 ▼私はクラシック音楽ファンなので、時々コンサートに出かける。先日もNHK交響楽団の定期公演を聴いた。指揮はアンドレ・プレヴィン。この名前を別のジャンルでご存じの方もいらっしゃるかもしれないが、私はモーツァルトの演奏家として非常に好んでいる。▼この日も曲目はモーツァルト。本当に素晴らしいと思わせる演奏に出会うことが少ない作曲家だ。プレヴィンの演奏は、何の変哲もないもの。しかし、自然体で優しい響きはモーツァルトには最適で、適度に軽やかなリズムも心地よい。実に満足のいくコンサートだった。生の演奏を聴く喜びがここにある。▼現代は刺激的なものが氾濫しすぎている。そういった環境は、人間に決して良い影響を与えないだろう。「ヒーリング・ミュージック」なるものが聴かれるのも、うなづける。そういう意味では、SKiの「唱歌」を私は評価している。今後も大切に歌って欲しい。▼同時に、コンサートを行なう《意義》を考えるべきだ。数より質を高めていくことが重要であるのは言うまでもない。
【ゆめのしずく】



 ◇この度、東京都知事が代わることになったけれど、例の“ストーカー防止”の件は引き継いでもらえるのかな?
 メンバーのみんな、もう一回都庁に行ってPRしてみたら?
 ◇北沢タウンホールとか、横浜アリーナサウンドホールは、会場が狭くて息がつまりそうだ。こまばエミナースのゆったりとした空間が懐かしい。
 ◇それにしても、井上の『おめでた』にはまいった。
 メンバーにもプライベートがあるのはわかるけど、あそこまでいっちゃうとちょっとねぇ…。
 今度あんなことしでかすメンバーが出たら“チェキッ娘”に乗り換えちゃおうかなぁ。ああ、上田愛美ちゃんかわいい(笑)。
【本間寛】



 ☆携帯電話、PHSというのは単に電話するものから、メールなど多機能化してきたはご存じかと思うが、この度NTTドコモからiモード対応機種が2月から発売された。
 インターネットメールや、モバイルバンキング(対応する銀行と契約の上、振込みなどが出来る)、チケット予約などが出来るようだが、私は「そんなことより、通話料を安くしろ!」と言いたい。と言いつつ「欲しいなあ」と思ったりもする(笑)。
 もしかするとこの号が発行される頃、機種変更で対応機種に変えていたりして(^^;。(ちなみに私が持っている機種は、電話とショートメールしか出来ません)。
 ☆最近始めたこと。それは“使用済みの切手”を集めることである。単に切手収集という訳ではなく、それをある団体に持っていくと、発展途上国の子供たちのワクチンになるらしい。
 私のところには公私問わず大量の郵便物が届くので「何かの役に立つのなら」ということで、郵便物が届くと切手だけ切り取っている。
 「自分だけ良ければいい」という風潮の中、たとえ小さなことでも「自分の出来る範囲で役に立てたい」気持ちをみんながもってくれたらと思う。
 ☆ワープロ。私は高校時代から毎日のように使っているOA機器である。将来の仕事のためにブラインド・タッチも習得し、資格も獲得したが、サラリーマンでない私はワープロを使う機会がない…。
 現在では『KS3』『MbC』の原稿、そして『えりりんスマイル』の編集・発行に思い切り役に立っている。
 高校時代には予想もしていなかったことだが、私はこのような生活が一番楽しい。
【○ちゃん】



 ◆私が「しゃしょう」でなくなってから、はや2年。生産工場や倉庫番のバイトをして食い繋いできたが、久しぶりに本業でメシを食える日が来た◆日本アルプス[槍・穂高連峰]がそびえる上高地から松本への路線で、時にはバスや電車(昭和30年代に東横線を走っていた、もと東急5000系)にも乗務するけれど、メインはバス停の改札係である◆ここで鉄ちゃんにはうれしいニュース。早ければ7月にも「上高地線に新車が入る!」のだが、地方私鉄だけにもちろん“おNew”ではない。ナナナント(c)、京王井の頭線・3000系(昔から走っている銀色の電車)の車体に、京王線・6000系(白い4ドアの電車)のワンハンドル・マスコン(※1)を取り付けてやってくるのだ◆渋谷を走った電車の後がまに、同じく渋谷発の電車を持ってくるのも偶然だが、「“だめなひと”を乗せて走った電車が“だめなひと”が働いている職場にやってくる」という事実にも、何か因縁を感じずにはいられない。やっぱ、「類はともとも(※2)を呼ぶ」のか?(爆)◆何は智あれ(!?)、この本を私が売っているのを見つけたら、どうぞ声をかけてやってください。「しゃしょうさ〜ん」ってね…。
(※1)マスター・コントローラーの略。電車における自動車のアクセルのような装置。(※2)二期生・篠原智子の一番最初に付けられたニックネーム。
【しろくま☆しゃしょう】



 ★前号では誌面の大きさを、一回り小さな見開きA4サイズにしたのですが、読者の皆様から「読みにくい」「元の大きさに戻してほしい」との声が寄せられましたので、今号では、再び見開きB4サイズに戻しました。
 編集部ではこれからもKS3への忌憚無き意見をお待ちしておりますので、よろしくお願いします。
 ★吉本興業社長、中邨(なかむら)秀雄氏の著書『20代の失敗なんかこわくない』(大和出版発行)の中に、『売れる芸人と売れない芸人の差はどこから出てくるのか』という項目がある。
 「“自分は周りにつくられているんだ”“自分は単なる人形なんだ”と思っている芸人は絶対に売れない。
 何でも人任せにしてしまうために、舞台の上で何の工夫もしようとしない。ただ言われた通りにやっていればギャラがもらえる、くらいにしか考えていないのだろう。
 この空気はすぐに観客に伝わる。芸人から出てくる熱意が何も感じられない。これでウケるはずがない。
 一方、売れる奴は、何とか自分のオリジナリティーを出そうとする。台本に無いセリフを言ってみたり、着せてもらった服のズボンを少しずらしてみたり、なんとかして笑わせてやろうとする努力をする。
 この熱意が観客に伝わる。客の方にしても、台本上のセリフかアドリブかは何となく分かるものだ。このアドリブの面白さを聞きたいがために、わざわざ劇場に足を運ぶのである…」。
 SKiメンバーの皆さん、この言葉は覚えておいて絶対に損はありませんよ!この先、どのような人生を進むとしてもね。
 ★そしてアイドルファンならば『傾城(けいせい)に誠なし』。この格言を覚えておいて損は無いです。
【ブルーウェイブ】





こちら新宿3丁目 99年夏号{通巻27号}

 初版発行 ◇1999/ 6/26  インターネット版発行◇1999/ 7/ 7

 編集長・編集発行人◇ブルーウェイブ
 副編集長     ◇みのる[柴野稔]
 論説委員     ◇ゆめのしずく・本間寛・
           ○ちゃん・しろくま☆しゃしょう[池町達也]

 表紙写真撮影/○ちゃん


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