◇FCイベント・レポート◇

  浴衣で撮影会
   2000/ 9/10(SUN)
at  代々木公園 


石澤彩乃
撮影/ホーカー・テンペスト_

 八月の末に手元に届いたインフォメーションにいきなり掲載されていたこのイベント。急遽決定したようで、電話にて申し込みを受け付けるという形になっていた。
 「ついこの間『真夏の祭典』で東京へ遠征したばっかりなのに、参ったな」と私は思ったが、行くことにする。
 メンバーの浴衣姿での撮影のチャンスは、この先にはそうそうないだろう。撮影会大好き人間の私が、このチャンスを見逃す手はない。
 何よりも、私のモットーは「同じ後悔するならば、やらないで後悔するよりも、やって後悔するべき」なのだから(笑)。

 『49/89ツアー』の時と変わって、愛車・彩ちゃん号でいざ東京へ。助手席には例のごとく竹ちゃん氏。
 今回は前日のうちに一般道を走っていき、当日の朝、ホーカー・テンペストさんと合流して会場である代々木公園へと向かう計画だ。
 大阪から奈良県へ国道を走り、高速道路の感覚で走れる三重県までのバイパス『名阪国道』に乗る。ここで竹ちゃんに彩ちゃん号のハンドルを渡す。こういったクルマでの遠征の時、交代ドライバーがいると本当に楽である。
 名阪国道の出口まであと10キロくらいのところでいきなり渋滞。普段ならば渋滞を起こすような場所や時間ではない。
「こりゃ、この先事故ったな」。
 竹ちゃんがiモードを使って道路状況をチェックしてみると、やはり事故のため渋滞をおこしているとのこと。
 進んでいくと、トレーラーと乗用車が多重衝突を起こしていた(怖)。もしも、もう少し速く走っていたら・・・、と思うとぞっとした。

 その先は至って快調。渋滞が懸念された名古屋近辺も、「うそでしょ」と言いたくなるくらい楽々と通過出来た。
 大府市内の『CoCo壱番屋』で昼食をとり、静岡県へと突入。しかし、さすがに静岡は広い。富士のあたりを通過する時分には、空はとうに暮れてしまっていた。これでは富士山も、駿河湾の雄大な海景色も臨むことは出来ない(涙)。
 結局、当初予定していた御殿場からではなく、沼津から東名高速に乗り、途中の『足柄サービスエリア』で入浴。さらに東名出口に一番近い『港北パーキングエリア』へ向かい、そこで仮眠を取った。

 翌朝、東名を降りて、ホーカー・テンペストさんの家へと向かう。日曜日の早朝はさすがの東京23区内もクルマの姿はまばらだ。予想よりも早くに着いてしまった。
 テンペストさんを乗せて一路代々木へ。駐車場の前で8時過ぎまで時間をつぶしてから彩ちゃん号を入庫させ(早く入れちゃうと、駐車料金がかさむからね)、会場へと向かった。
 しかし、集合場所までえらく遠い。汗を拭きながら歩いていくと、会場をセッティングしているスタッフの姿を発見。「あー、やっと着いたよ」。
 後で聞くと、公園の駐車場ではなくて、渋谷区役所前の地下駐車場に停めた方が、集合場所にはるかに近かったとのことだった(涙)。

 こうして撮影会は始まった。やり方は三つの組に分かれたファンさん達が、二つの組に分かれたメンバーたちを、それぞれ20分ずつ撮っていくというものだ。
 私は最後に撮影する組だったので、先に撮影する人たちや、メンバーたちの動向をあらかじめチェックすることが出来たので、大いに助かった。

 さて、前半にやってきたのは、えりりん・あゆみん・まいまい・ごっつ・麻里ちゃんの5人。
 これには正直まいった。「うわー、撮りたいメンバーが固まってるよー。困ったなー」。
 ここで撮影の順番を考えてみる。この中で一番ファンさんが集まるのは、なんだかんだ言っても、やっぱりえりりんだろう。そこでまず一番にえりりんの所へ行き、良い撮影位置を押さえ短期決戦で写真を撮り、続いて空いているメンバーの所へ次々に回っていくことに決める。
 先に撮影したファンさんに話を聞く。どうやら今日はメンバー皆で“おしとやか”なイメージでいこうと決めているようだ。
 ほほう、面白い。でも、出来るのかな(失礼笑)。

吉田梢
撮影/ブルーウェイブ__

 待つこと40分。いよいよ自分の番だ。愛機ミノルタα707-Siと7700iを手にして、水色の浴衣を着たえりりんの所へ。
 「おっはー!!」と、えりりんにいきなりあいさつされたのにはびっくり。
 「おっはー、おっはー」と『慎吾ママのおはロック』を口ずさんでいた。んー、可愛い。
 さて、えりりんは最近こういった撮影会の時、ポーズを取り、それから端から順にぐるーっと目線を送っていくやり方にしている。
 これならば例えば「目線ちょうだい」と言えないファンさんや、声を掛けても撮影者が多い故に目線をゲット出来なかったような人にも、目線が来た可愛いえりりんの表情を撮ることが出来る。周りにいつも沢山の人が集まるえりりんならではの工夫だ。
 ただ、私にとっては逆に「決まったポーズばかりを撮らされている」気がして、“撮影会”としての面白さはいまひとつであった。
 もちろん、「多くのみんなに楽しんでもらいたい」というえりりんの気持ちは十分理解出来るので、これはこれでいいと思うのですが。

 緑の浴衣の麻里ちゃんは、写真を取り終え他の子の所に移動する私に対して「ありがとうございました」と、頭を下げて礼をしてくれた。
 正直、驚いたが、同時にすごくいい印象を受けた。こういう所をこれからも大切にしていって欲しいと私は思う。

 黄色と黒の派手な柄の浴衣を着た彩乃ちゃんは、夏休みの宿題を徹夜して全部やったそうだ。
 でも、その理由が「まいまいに見捨てられたから」だって(^^;。
 あと彼女一人だけ、ぞうりではなく、花の飾りのついたサンダル(厚底ではない)を履いていた(笑)。
ごっつの足

 「足に合うのが無いから」って・・・(^^;
 私は去年の水上ツアーで彩乃ちゃんとお話したのだが、あの頃よりも、かなりざっく
ばらんな話し方(言葉が悪いかもしれないが、ちょっと“ギャル口調”っぽい?)になって
いた。それは決して悪いことではないけど。
 「彩乃ちゃん一推しのファンさんは、こういうところに惹かれているのかなあ」
と私は思った。

 寄合さんの浴衣は、えりりんが選んでくれたそうで(うちわはKAOさん、草履は自分)、オレンジ色の派手な色使いがなかなか彼女に似合っていた。
 彩乃ちゃんと違って寄合さんは、まだ夏休みの宿題をやり終えて(写し終えて)ないとのこと。家庭科のレポートがまだなのだそうだ。
「だったら、“制服の研究”にすればいいじゃん」「佐藤産業のパンフを写せばいい」というファンさんの声に、「それはいいですね」と応える寄合さん。
 スターバックスの「キャラメルフラペチーノ(だったと思う)」が最近お気に入りだそうです。

 ここで前半戦終了。KS3読者のSIさんとカメラ談義などをして時間をつぶす。
 SIさんは実に6台のカメラを持ち込んでいた。恐るべし!!
 後半は、美香ちゃん・アキさん・まこみん・梢ちゃん・美雪ちゃん。 アキさんがこっちに向かってやってきた瞬間に「今日の文香は絶対に押さえないとあかん」と私は感じた。 だって、遠目にも色っぽさが漂ってきたんだも〜ん(副編集長・竹ちゃん氏調で)。  なんとなく小泉今日子の「艶姿・ナミダ娘」のワンフレーズを連想してしまった・・。
 後半戦のトップバッターは古賀美雪ちゃん。
 赤い浴衣の美雪ちゃんは、やはりまだまだ慣れていないせいか、おしゃべりしている時は自然な表情をしているのだが、いざ写真を撮る段になると、途端に緊張していた。
 美雪ちゃんはまだ小学生ではあるが、あらゆる面で一生懸命やっていることが手に取るように分かるし、何よりも十分に才能がある子だと私は思っている。だからこの調子で頑張ってくれれば、じきに出来るようになってくれるであろう。
 話は少しそれるが、後日発行されたP会報の「クローズあっぷ」コーナーで美雪ちゃんは、SKiの活動のためにとても大変な毎日を送っていることを書いていた。
 私はこれを読み、推しとかそういうものとは別の感情として、心の底から「頑張れ」と応援したくなった。
 我々ファンさんは、こういった頑張りに真摯な態度で応えなくてはならない。それがファンさんとしての当然あるべき姿だと思う。

 西堀真子ちゃんが着ていたピンク色の浴衣は、以前美香ちゃんが着ていたのと同じ柄。
 ツアーの時もあざやかなピンクの服を着ていたし、彼女って、ピンクが好きなのかしらと思う。
 でも、それが彼女のキャラと見事に合致して、なかなか悪くないのですね。

 続いては水色の浴衣が涼やかな、吉田梢ちゃんへ。
 梢ちゃんをじっくり撮ったのは今回が初めてだったが、最初に考えていた時間よりも、長く撮ってしまった。
 彼女は素直に「可愛い」と呼べるタイプだ。それも「ストレートなキュートさ」を持つ恵里子ちゃんあたりとは少し違い、素朴な感じ、そしてあけすけな雰囲気が一緒にいて実に心地いい、いわば“なごみ系”と言っていい女の子なのである。こう言った子は、実はライブ・アイドル界にはなかなかいないのだ。
 考えてみると、かつての松本美雪、小林久子、そして伊藤嘉代子と、SKiにはいつの時代にもこのような子がいた。
 これはSKiというライブ・アイドルだけが持つ、良き伝統といえるであろう。
 こういった“良い意味”での素人っぽさは、これからもずっと残していって欲しいモノだと思う。

秋山文香
撮影/ブルーウェイブ__

 そしておまたせのアキさん。藍色の浴衣。いやー、色っぽかった。
 ファインダーを覗き、フォーカスを合わせた瞬間に、本当、ゾクゾクって来た。何と言っても、ちょっと伏せ目がちにした目の表情が実にいいんですよねぇ。
 入会してきた頃は“体育会系の女の子”とか“元気者”のイメージが強かったのだが、今はすっかり“女性としての魅力”ってのを身につけているのですね。
 「女の子って、変われば変わっていくモノなのだなあ」とつくづく思った。
 ま、ファンさんとのおしゃべりで、いつものようにギャグに走りかけたシーンもあったけどね(笑)。
 結局この日は、一番時間をかけて彼女のことを撮った。

 こうして撮影会が終わり、おなじみツーショットポラ撮影。全てが終わったのは、なんとまだ昼の12時台であった。
 終了後、近くのファミレスへと行き、KS3スタッフや読者のみんなで昼食を取った。そして首都高から東名・名神に乗り、大阪へと帰った。
 この時、本誌読者の有里子さんが首都高入り口までの道を教えてくれたので本当に助かった。改めてお礼申し上げます(^^)。

 このイベントには最後まで参加しようかどうか迷ったが、行って正解だった。
 時間や料金の設定も適当だし(集合時間がちょっと早すぎるが)、余分なものがないのが良かった。
 またぜひ、このような形で撮影会をやって欲しいと思う。

【編集長■ブルーウェイブ】


KS3トップページ2000年秋号目次

Copyright (c) 2000-2001 Kochira Shinjuku 3-chome