◇FCイベント・レポート◇

  寄合歩 17th Birthday Party

   2000/10/ 8(SUN) 18:00〜
at  LR 


寄合歩
撮影/ブルーウェイブ_

 花束と、関西限定発売『たこ焼きプリッツ』を持って、中野坂上の駅に降り立ったのは、午後五時を回った頃だった。
 ちょっと時間があったので、マクドナルドに飛び込み、花束に付けるカードを書いて時間を潰す。
 やがて六時が近づいてきたので、会場であるLRへ。
 このイベントの数週間前に行われた、吉田梢ちゃんのバースディパーティーの時には握手会がなかったということを聞いていたために、今日はどうかなと思っていたが、いつも通りに行われたので良かった。
 ただ、寄合さんに花束を渡すときにあわててしまい、カバンから花束を出すのに手間取ってしまった(^^;)。
 相変わらず本番に弱いBW君だ。

 **********
 ファンさん 「歩ちゃん、素敵ー!」。
 寄合さん  「ハイ、素敵ですよ。私は」。

 このようなやりとりで今回のイベントは始まった。
 それにしても、パーティも三回目ともなると、もはや余裕ですなぁ。
 寄合さんと言えばやっぱりトークと言うことで、色々なテーマにそっての一人喋りからスタート。
 まずは誕生日当日の出来事から。朝起きてきたら、お母さんにいきなり「18歳おめでとう」と言われたそうだ(笑)。ちなみに後から同じことを、美香ちゃんにも言われたらしい(爆)。
 学校では一人からプレゼントをもらい、もう一人から「バイト代が出てから」プレゼントをくれる約束をもらう。
 他の友達はこの日が寄合さんの誕生日であることを知らなく、驚いてくれて、いっぱい抱きしめられて(※)、昼休みにコンビニでケーキを買ってきてくれて、お祝いをしてくれたそうである。
 この日は事務所がなくて歯医者に行き、家に帰ってからテレビ(『食わず嫌い』)を見たという、普通の一日だったそうだ。

 新人について。「可愛くてねぇー」。でもまだ制服の着方がぎこちない。えりがセーターの中に入っていたりするので、付き人のようにえりやリボンを直したりしている。
 すごくいい子がいっぱいなので、のちに私の手下にしようと思っているそうだ(笑)。

 十七年間の三大事件。一番はやっぱり「SKiに入ったこと」。これによって生活が一変した。
 作文大嫌い(作文の授業で、時間が終わるまでにクラスと名前しか書けなかった)。面接大嫌い(人見知りがすごく、知らない人と話すのが嫌いだった)。ダンス大嫌い(運動会でダンスをやった時、お母さんに「下手だった」と言われた)だった私が、新聞社や雑誌の取材、コンサートでのMCなどで眠っていた才能が目が覚まし、中学三年の時の模擬面接では「学校で一番だった」と言われるようになって、今では部屋にいるときに踊り出したりして怒られたりすることも。
 ちなみに新曲『Dancing with Devil』には北海道へ修学旅行に行っていたので参加出来なかったが、この曲をレッスンする美香さんの姿を見て「頑張ってるなぁ」。ファンさん、大爆笑。
 続いては「ピアノをやめたこと」。SKiに入るまでは、自分の生活ではピアノがすごい時間を占めていた。今ではすっかり指が動かなくなってしまったそうだ。
 『ファッションショー・コンサート』ではピアノを弾いたのだが、何しろこのコンサートは普段と違って、お笑いが通用しない年に一回のコンサートだったのでつらかったそうだ。

 将来の夢は、まず四年制の大学に入り、四年間で普通に卒業(笑)。同時にNOVAに「駅前留学」して英語を喋れるようになって、オクラホマに住んで農業をやりたい。
 玄関の横にロッキング・チェアを置き、ペットにアヒルと秋田犬を飼い、アヒルに自分の後を付かせて歩かせるのが夢なのだそうだ。
 しかし「恵里子が遊びに来たら、静かな静寂を全部奪ってしまうから、全部秘密にしておきます」だって。

 最初の曲は先月の『100曲コンサート』で歌った「大好きな曲」。『キャンパスのある街』。
 これはちょっと、こぢんまりとまとまりすぎたかなあ。と思う。
 「もう一度、『100曲コンサート』やりたいですね」とのこと。

 続いてはファンさんとお話。テーマは「あなたの十七歳の頃の思い出」。二年前のパーティーでも、同じテーマ(十五歳の頃の思い出)をみんなに聞いていたなあ。何故故に彼女はこのようなことに興味津々なのであろうか。不思議だ。
 10番とか5番といった、寄合さんの誕生日にちなんだ受付番号の四人が選ばれたのが、なぜかその中には私が・・・。

 楽しい語らいの後は(笑)、「大好きな曲です」と前うって、『ウェディングベル』。『恋人達の歌』と並ぶ、KAO先生の手による傑作曲だ。
 やったねはあと。BWもこの曲は大好きですはあとはあと
 間近で聴くことによって、曲もさることながら、“優美な振りつけ”という魅力も持つ曲であることを再確認できた。

 二曲目が終わり、今日の出で立ちについて話し始める。
 今日着ている服は、昨日丸井で買った。これは学校の友達に選んでもらったのだが、その前にも実は、三浦恵里子ちゃんと一緒に服を見に行っていたそうだ。
 『真夏の祭典』や『撮影会』の時に、恵里子ちゃんに選んでもらったオレンジ色の浴衣がみんなにとても好評だったので「恵里子ちゃんを使おう」ということで(笑)二人して原宿へ。もっともそのときにはお金の持ち合わせが無く、買わなかったそうだが・・・。
 まずはプリクラを撮ろうと思い、竹下通りのお目当てのフレームがある店に行ってみたら、その機械は故障していたそうで仕方なく別の店へ。と、そこには何故かビジュアル系、それもマリス・ミゼル(?)のファンばかりだったので、恐くなって二人でその店を出たそうだ(※2)。
 その後、二人してクレープを食べながら歩いていると、えりりん、別のクレープ屋さんの軒先の看板を見て「あれ、おいしそう」(笑)。うーん、えりりんらしい(笑)。
 そのうちにクレープのクリームを手に落としてしまい「きゃー!」と大騒ぎ。さらにここで道に落ちていたガムを踏んづけてしまい「きゃーーー!!」とますます大騒ぎ。道行く人が振り返ってしまって、寄合さんは恥ずかしかったそうだ。どわははは、これまたえりりんらしいわ。
 服を選ぶ時にえりりんは「歩ちゃんはオトナっぽいんだから、色気を出した方がいいよー」とか言って、鎖骨が見えるデザインのワンピースなんかを選んでくれる(「それ、えりりんの趣味じゃない」とのツッコミが・・・)。
 「やだ、あたしタートルネックの方がいい」と寄合さんが言うと、「じゃ、下はチェックのスカートね」なんて感じでえりりんはすすめてきたそうだ。
 ちなみにこの日の寄合さんの出で立ちは写真で見れば分かるように「(えりりんのアドバイスを)守ってないですね」(笑)。でも、靴はお揃いのものを持っているとのこと。

 質問コーナー。良い質問には特製ポラをプレゼント。しかし悪い質問だったら、SKi基金に寄付をしなくてはならない(爆)。そして最初に飛び出した質問は、
「本当は、いくつなんですか?」。
 すかさず寄合さん、横に置いてある募金箱を取り、ドン!と前に置いて、
「17歳ですっ!! もー、保険証見せましょうか!?」。かなりご立腹のご様子(笑)。
 このコーナー、「気持ちだけでもいいですから」と言われても募金が恐いせいか(笑)、思ったほどみんなが手を上げない。
 そこで私は、ちょっとありきたりだが、SKi全体としてのちょっと気になっていた質問をしてみた。
 「歩ちゃんが新人の女の子をスカウトするとしたら、どんな子をスカウトしますか」。
 まずレッスン生には小さい子が多いので、中学二、三年くらいの子。あまり小さいとレッスンに耐えられないので。
 今のSKiには髪の長い子と、おしとやかな子がいないので(笑)、そう言う子をスカウトしたい。そしてなんと言っても“やる気のある子”。なのだそうだ。
 この質問により私はポラをげっちゅ。をを、ついている(^^)。これが呼び水となったかその後は次々に質問が出てきた。
 中には「どうしてそんなに可愛いのですか」という、そりゃもー、狙ったとしか言えない質問をして、即座にポラをゲットした強者も。ちなみにその回答は「可愛いものは仕方ないから」であった(笑)。
 後、このコーナーで出た発言で面白かったのは、「私の前世は“熊”、それも“ヒグマ”なんですよ」。
 なんでもヒグマは鮭を食べるときに、身の部分ではなく、皮の部分を食べるそうで、寄合さんも身よりも皮の方が好きなので、「前世は熊に間違いない」と思っているそうだ。
 そう言えば、寄合さんのトレードマークはパンダだ。考えてみるとあれも熊の仲間(※3)なんだよねー。

寄合歩
撮影/PTAコミティ_


 恋愛感覚について。合コンやナンパのような出逢いは嫌いなのだそうだ。
 道でハンカチを落とし、それを拾ってくれて・・・、というような出逢いを待っているらしい。
 でもこのままでは出逢いがなさそうなので、大学まで待つそうだ(笑)。

 ラスト2曲。
 『冷たい風と朝日の中で』と『恋はお休み』。
寄合歩
撮影/PTAコミティ_

 寄合さんは、旧松田ゆかりナンバーを歌わせると現役のメンバーでは一番だ。
 彼女の声は淡々としている。そしてどことなく乾いている。だが、そんな乾いた声の裏側には、ほのかな優しさが感じられるのだ。
 これが寄合歩の歌声の、最大の魅力となっているのである。
 そう言った意味で彼女は、基本的な声質こそ違ってはいるが、松田ゆかりと共通するDNAを持っている。だから旧ゆかりナンバーが、しっくりと合うのであろう。
 そういえば松田ゆかりは、入会当初から卒業するまで、良くも悪くも変わらなかったメンバーの一人であった。
 「SKiに入って、大きく変わった」と言う寄合さんも、実は人間的な根っこの部分では、入会した当初も今もあまり変わっていない子ではないかと私は思う。
 もちろん、良い意味でネ。

 お開きの言葉は・・・
 「来年も再来年も、二十歳になったらお酒付きでパーティをやりましょう!!」。
 ファンさんたちからのHappy Birthdayの合唱が終わると「これからも、よろしく!」。
 この立ち振る舞いを見て私は、理由は自分ではよく分からないけど、
 「寄合さんを推して良かったな」と思った。

 (※)寄合さんが通っている高校は女子校です。皆さんご安心を(笑)。
 (※2)BWも以前、コスプレをしたマリス・ミゼルファンの集団を、夜のJR神戸駅構内で見かけたことがある。あのナリでキップを買う姿は、はっきり言って恐かった・・・。
 (※3)だから外見こそ愛らしいが、実は凶暴な所があるのです。ちなみに何故寄合さんがパンダをトレードマークにしているか。それは「イラストはこれしか書けない」からである。

【編集長■ブルーウェイブ】


古賀美雪
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(何っ、元ネタがわからない!? 君はあの日本テレビ・『ミユキ野球教室』を知らないのか!!
<それ知ってるのは30歳以上でっせ)

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