トップ目次

■コンサート・レポート■

 傷心のリリシズム公演

2001/ 6/ 3(TUE) 17:30〜 at こまばエミナース___

 この日は個人的な所用があったため、遺憾ながら途中入場となった。
 公演を見るのをやめて、終わるまで入り口で待っていようかなとも考えたが、やっぱり見ることにした。
 七期生がどこまでやっているのか、どうしても見たかったから。

 吉田梢の『ティッシャー』はなかなか良かった。結構堂々と(?)歌えている。
 しかし「紙様〜!」のセリフ部分はさすがに恥ずかしそうだった。
 ま、そこがこづりんらしくていいですけどね。

 それにしても斎木春香って、本当に小刻みに首を振る子なのね(^^)。

 小田亜摘は『悲しみを風に乗せて』『マスターヨーロッパ』を歌った。
 『悲しみ〜』は、結構三浦恵里子ぽかったなと思う。
 そしてこの日は以外と声にパワーが無かった。MCの声がガラガラ声だったことから、カゼをひいてノドを痛めていたと思われる。
 ただし振りは良かった。アイドルとしての“華”を感じさせ、人を引きつけるモノを存分に持っている。
 この点においては間違いなく七期生ナンバーワンであろうと思う。

 『ウェディングベル』は橋本美香。「歌いたかった」という願望が叶って良かった。私的には本当は遠藤舞香ちゃんに歌ってほしかったが、そこはベテラン。そつなくこなしている。
 特筆すべきはバックで実に優美な動きを見せていた河野伶奈と、子供っぽい乙女チックな可愛らしさが出ていた高橋里奈。この二人の雰囲気は楽曲のイメージに似合っていてとても良かった。

 それにしても橋本美香版の『最後のKiss』はいただけなかった。
 最近はファンさんに比較的人気のあるオールド・ナンバーをリ・アレンジしたり、曲によってはメロディを変更をしているケースが出てきているが、そのほとんどが「いじり壊して」しまっている。失礼ながらこの曲はその極めつけと言っていいであろう。
 何せこれは、原曲のコーラス部分をそのまま表のメロディにして、ラストの部分だけを原曲のメロディにしたという乱暴な作り。
 「シヤバダバダ」というフレーズも、ただとってつけた感じで、聴いていてとても良いとは思えなかった。
 橋本美香が歌うことになるので、変化を付けてみたことについては異論は無いだが、これではただの“変化のための変化”というだけで、なんの意味も無いと思う。

 『Something』はメンバー最年少(小6)の高橋里奈。
 これまた(なんて言い方はもうしたくないけど)この曲もメロディラインを改悪している。佐々木忠平氏がコミティから離れたことも影響しているのであろうか?
 ただし、高橋里奈の総合的な実力はなかなかのもの。これには驚かされました。特にこの年齢で歌声にパワーと説得力があるのはすごい。
 今回の公演では、この高橋里奈の実力を発見できたことが一番の収穫と言える。思わず発泡酒のCMばりに「うまそうやねぇ、キミぃ!」と言いたくなった(笑)。
 SKiの将来を担う女の子なのかもしれない・・・。

 片平妃奈子の躍動感溢れる振りはいい。観ていて実に惚れ惚れしてしまう。
 まるで花の蜜を吸いながらホバリング(空中で静止)するハチドリを連想してしまう。
 このような躍動感溢れるダンスをする子って、五期生夏組の小野聖美以来ですね。
 しかもそれが悪い意味での自己顕示(目立ちたがり)になっていない。これが素晴らしいのだ。

 遠藤舞香は『LOVE IS WARM』を歌う。彼女のソロはメンバーの中で今、一番安心して聴けるのが嬉しい。
 今回は今ひとつソロ出番が無かったのが残念。ま、七期生達の出番を増やしたということでそうなったのであろう。
 ところで、ステージに立つまいまいのどんぐりまなこの奥底に、かつての本田博子や菊地彩子が持っていた、「舞台全体を見渡す厳しく鋭い視線」を感じたのは私だけであろうか。

 そして河野伶奈。『初恋にサヨウナラ』。なんとアンコール時でのソロです。
 通常、アンコール時にソロを取るのは、橋本美香を初めとしたフロント・メンバーだ。そこで新人がソロを取る。これはもう、破格とも言える扱いであり、スタッフがいかに河野伶奈を買っているかという証明である。
 さて、この『初恋にサヨウナラ』。初代ヴォーカル・井上裕紀子から連綿と歌い継がれてきたこの曲を、河野伶奈は今までとはまるで違った歌い方で歌っている。
 かつて彼女が他の舞台で経験してきたことを、そのままてらいなくあてはめて歌ったのだ。
そして、それは見事に成功し、全く新しい『河野伶奈版・初恋にサヨウナラ』を作り上げた。
 ただ一言、素晴らしい。これこそが今のSKiに一番必要な要素では無いかと思う。

古賀美雪
撮影/竹ちゃん_

 この公演では段々と新しいSKiのカタチが出来て来つつあることを感じた。

 この公演の最後に、古賀美雪ちゃんの退会が発表された。
 「ムキになる」。
 古賀美雪って、最近ではとんと聞かれなくなったこの言葉が似合う女の子だった。
 本当に何事に対しても一生懸命で、その姿勢が私たちの心に残る。

 この一年半ムキになって頑張って来た経験。
 それはきっと、これからの人生において必ず役に立つ時がやってくると思います。
 美雪ちゃん、今まで本当にありがとう。

 彼女自身が望まないのならば話は別ですが、そうではないのなら是非来年の『卒業式』のステージに古賀美雪を立たせてあげたらと思う。
 志半ばで挫折してしまった彼女だけど、小さな身体でここまで頑張ってきたその頑張りに対して最後に報ってあげたいから・・・。

【編集長■ブルーウェイブ】

 # 文中、敬称略で書かせていただきました。



★ぐっでいず★ 『プロジェクトX』その1

 「我が家の愛車・マイカー」。
 5月8日の『プロジェクトX』(NHK)は、いきなりこのセリフから始まった。
 すぐに遠藤舞香ちゃんを連想したのは言うまでもない(笑)。内容は、家族で乗れる車「スバル360」の開発ドキュメントだった。
 まいまいのお父さんは車好きで、なんでも「マイカー」から「舞香」と名付けたということらしい。
 SKiでも愛されてますよ、舞香ちゃんは(^^)。
【編集委員■ゆめのしずく】


KS3トップページ2001年夏号目次

Copyright (c) 2001-2002 Kochira Shinjuku 3-chome