■コンサート・レポート■
地球に愛を! コンサート
2001/ 7/29(SUN) 17:00〜 at こまばエミナース___
SKiコンサートのステージ構成は、いよいよ七期生たちが中心となっていっているようだ。
だがこの日は、一言で言って、ベテランがよく頑張ったと思う。
まず石澤彩乃の『孤独の世界』。とにかく素晴らしかった。
彼女は元々、喋りやセリフ回しが上手く、引きつけるような魅力を出す事が出来る。
この『孤独の世界』は、楽曲自体が一つの物語となっている。そんなこの曲の性質と、彼女の持つ魅力が見事にかみ合ってひとつの物語を作り上げたのである。
「私を許してくれますか」「許してくれてありがとう」。一言一言が心に刺さった・・・。
そしてやってくれました。遠藤舞香の『若き知恵を讃えた天使達の歌』『さよならは出逢いの明日へのしるし』。これを観られただけでもお釣りが来ると言っていい。
『Dancing with Devil』もまいまいだったというのはちょっと以外。これ、彼女、とても歌いたかったんだろうなと思う。彼女の曲でアップテンポなナンバーは『未熟な時間』くらいであまり数は多くない。それ故にこのような“弾けた”楽曲をやってみたかったのであろう。
もちろん今のSKiメンバーの中で一番安心して聴ける彼女故に、外していない。
バックでの河野伶奈のパラパラはカンペキ。一番うまい。彼女は歌っているときや踊っているときに、表情が割と崩れない子であるが、これがパラパラのマシンちっくな動きに似合っていたのかなと思う。
その河野伶奈。『一度だけ』が秀逸。彼女は詞と、どこにポイントを置いて歌えば聴く者に伝わるかをちゃんと理解している。本当に大したものだと思う。
高橋里奈の『どうしてかな』はまださすがに子供声の彼女ではきついか。しかし、素性の良さは感じた。印象は決して悪くない。
このまま何年も歌っていき、成長というか変化を見ていくのも面白いと思う。
先月調子が今ひとつだった小田亜摘の歌に、パワーが戻ったのは良かった。
新曲も全体的に及第点。『レッツゲットスター』は『時の流れに』っぽい、勢いで押す曲。例によってギョーカイを揶揄したモノだが、この曲にはユーモアが含まれていて、いいと思う。
西堀真子作詞の『好き好き大好き』は、クールな曲調にしたのが正解。
この曲調のおかげで、「真子ちゃんの知っている言葉を全部使って作った」ストレートな歌詞を、うまく際だたせることが出来ていた。
世代交代の動きもいよいよ佳境に入ってくる。
七期生・そしてこの夏登場する八期生という、“新鮮な魅力”と、橋本美香を初めとするベテランたちの“完成された魅力”のせめぎ合いを、この夏のコンサートでは楽しもうと思う。
ついに山は動くか(謎)。
【編集長■ブルーウェイブ】
# 文中、敬称略で書かせていただきました。
★ぐっでいず★ 『プロジェクトX』その2
6月19日放送の『プロジェクトX』では、広辞苑を編纂した言語学者・新村出氏の功績を取り上げていた。
番組中、新村氏が『えくぼ』という言葉をあらゆる面から分析していたことを示す資料を紹介していたが、その中に資料として、当時の人気女優(アイドルと言って良いかも)・乙羽信子さんのブロマイドがあった。
人形を抱え、えくぼを見せて微笑む乙羽さんは、セーラー服姿だった。これを見て私は「やはり可愛い制服を着ている姿というのは昔も今もみんなの憧れなのかしらん」と思ったりした。
【大阪府/やまのむぎふみ】
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