ハッ!Train


The DOORS入口
撮影/ブルーウェイブ

 「The DOORS」 ってナニ?


 去る5月7日、IJR(アイドル・ジャパン・レコード)がプロデュースするライブハウス「The DOORS」がオープンした。
 本誌編集長ブルーウェイブ氏が度々指摘しているように、PTAコミティの高橋プロデューサーが本当にやりたい音楽はロックのようだ。生バンドの演奏やドリンクサービスなど、このライブハウスには、高橋氏のそういう音楽思考が現実の形に現れているように思える。
 ところで、この「The DOORS」は、どういうコンセプトで運営していくのだろう。まさかSKiが中心じゃないだろう、と思っていたら、9月以降のコンサートはここでやるようだ。しかし、SKiのコンサートをやるには、ここのステージはあまりにも狭すぎて、フルメンバーでやるナンバーはとても難しくなるだろう。具体的に言えば、山中湖ツァーのショータイムでやった「エメラルドの伝説」のような状態が毎月起きることになり、SKi最大の魅力であるフォーメーションの美しさが大いに損なわれることになりそうだ。
 客席も狭く、満員になれば落ち着いてコンサートなど見れないだろう。コンサートによっては200人近く入ることを考えれば、ここの定員はあまりにも少なすぎる。おまけに、これはFCの問題だが、ただでさえ客席が少ないのに、今までどうり「チケットは1人2枚まで」にしたため、チケットが2枚取れた人と外れた人が出てしまった。これではあまりにも不公平だ。こんなことをしていたら、ただでさえ減少気味のファン数が更に減ってしまうだろう。
 とにかく、ここはソロやユニットは別にしても、SKi本体のコンサートをやるには全くふさわしくない場所と言わざるを得ない。だいたい、出演者がSKiで、客もSKiファンっていうパターンなら、わざわざライブハウスを作った意味がないし、「The DOORS」なんていう名前にする必要もなかったと思う。
 これは私の勝手な推測なので、間違っているかも知れないけど、高橋氏にしてみれば、本当にやりたい音楽はロックなのに、手持ちのタレントがアイドルだというジレンマがあるのではないか。それを解決する手段としては、SKiにロック的な要素を持ち込んむのが一番手っ取り早い手段といえる。かつてアルバム「今こそ立ち上げれ!」でロック的なナンバーを何曲か入れたように、今度は会場もロック的な雰囲気にしてみたくなったのかも知れない。ついでに言えば、LRと同様、ここを使えば経費節減になるという経済的なメリットもあるから、一石二鳥というわけだろう。しかし、それでファン数が減ってしまったのでは、元も子もない。
 第一、そんなにロックがやりたいのなら、こういう小手先のことはやめて、SKi以外にきちんとしたロックミュージシャンを起用した方がいいのではないか。観客も、ロックファンを中心とした新しい客層を獲得するべきだろう。ただ、ロックファンはSKiファンと違って、出演者が歌詞を間違えたりMCをトチっても、暖かい目で見てはくれない。それどころか、非常にシビアな目で見られるに違いない。当然のことながら、出演者にもそれに耐え得るレベルが要求されることになる。
 いずれにしろ、アイドルはアイドルポップスを歌い、ロックはロックミュージシャンが歌うのがベストであることは間違いない。両者をごちゃまぜにしてしまうと、SKiも「The DOORS」も、中途半端になってしまう恐れがある。
 ついでに言えば、かつてJRR(ジャパン・ロック・レコード)っていうレーベルがあったはずだけど、あれはどうなったんだろう。SKiはIJR、「The DOORS」のようなロック的な活動はJRR、みたいな形で仕切った方がいいような気もするんだけど、どんなものだろうか。

【編集委員■本間寛】



★ぐっでいず★
 あったら恐い! こんなSKiの曲 「夏は食欲で乗り切るぞ!!」編

1 うなぎさんの恋物語 (うさぎさんの恋物語)
2 SYABU×2 (LOVE×2)
3 モナカのために (何かのために)
4 キムチの病 (無知の病)
5 好き好きライスき (好き好き大好き)
  もう少しネタをくって出直してきます。ハイ・・・・・・。
【大阪府/やまのむぎふみ】


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