■ 第一特集 ■
◇ イベント・レポート ◇
サマーがっ祝・福 SKiの夏期合宿!
2001/ 7/14(SAT)-15(SUN) at 山中湖畔・東照館(山梨県山中湖村)
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毎年、6月もしくは7月に行われるFCツアーは、例年では夕方から参加の受付を始め、夜からメニューをスタートするという形だったのだが、今年は時間が繰り上がって昼の一時からの受付となっていた。 |
これでは今まで通りに当日の朝に家を出たのでは間に合わない恐れがある。同乗する副編集長の竹ちゃんと、編集顧問のしろくま氏と話し合って、やむをえず前夜に大阪を出発することにした。
正直なところ、一週間の仕事疲れがたまっているので、あまりムリはしたくなかったのだが。
名阪国道、国道一号線と、夜中の一般道を竹ちゃんとしろくまさんの三人とで交代しながら走っていく。
この時、履き物は運動靴とサンダルの二足を用意。車の運転の時には足もとをしっかりさせる必要があるので運動靴を。そうでないときは、足を締めつけて疲れさせないようにサンダルを履いた。さらに長く運転しないときは床に新聞紙を敷き、はだしになっていた。この工夫で、長距離ドライブにおける疲労をかなり抑えることが出来た。
途中、静岡県の御前崎海岸に寄り道。強烈な磯の香りの中上ったばかりの朝日を拝んだりなんかしてから、一路御殿場へ。
JR御殿場駅でKS3読者の新聞屋さんとMさんを御殿場駅でピックアップ。そして国道138号を一路山中湖へと北上した。富士山麓に広がるリゾート地へと続く道並みは、去年とほとんど変わっていなかった。
今までとは一つ違っていたことと言えば、湖沿いの道筋にたくさんのちょうちんが飾られていたことだった。どうやら今日、この町では夏祭りが行われるようだ。
東照館に着いたのは11:30頃だった。駐車場にはコミティスタッフとPANTAさんのクルマだけしか止まっていない。去年は遅くなってしまって一部のメニューに参加出来なかったのに、今年は逆に早すぎた。土地カンのない場所を車で行くと時間的にどうも上手く行かないものだ(苦笑)。
ちょっと早く着きすぎてしまったので、いったん平野のセブンイレブンに行って食料を買い込み「この際だから」と、山中湖の湖畔で昼食を取った。
幾隻ものヨットやボートが湖面をゆらゆらと漂っている様をぼんやりと見つつ(長距離ドライブの後だったので、みんなぼんやりとしていたのだ)、私は買ってきた『冷やしみそラーメン』を食べた(そういや以前、伊藤嘉代子ちゃんも好きだって言ってたな)。
真夏の日差しと、湖面から吹いてくる涼風を浴びながらラーメンを食べる。これって、ある意味シュールな光景だったと思う(笑)。
一時間程時間をつぶした後、東照館へと戻る。その時にはすでに駐車場は一杯であった。例年のごとく、玄関先にはファンが鈴なり。
受付を済まして、スタッフの“こんちゃん”こと今田さんと三嶋さんから、イベント用の番号札とアンケート用紙、そしてスケジュール表を受け取る。
なんとこの後、一日目にも『撮影会』が入っているではないか。これは全くの予想外だった。『お話会』もある。そして『ショータイム』の後に『天体観測』『花火』が入っていた。
「今年は面白いことになりそうだな」と予感した。
そこへ森野加奈ちゃんと高橋里奈ちゃんがとことことことやってくる。遠路はるばるやってきたファンさんたちに“ウーロン茶のサービス”でお出迎えをしてくれるのだ。早速一杯いただく。しろくまさんと新聞屋さんは、この二人にずっと張り付いていた(笑)。
部屋に荷物を置いて一息ついた後、最初のメニュー“心体測定”に参加した。
まず、最初は“ジャンケン力”の検査。河野伶奈ちゃんを相手にジャンケンをして勝ち。続いて“しりとり力”。相手は片平妃奈子ちゃん。半分寝ぼけた頭でやったために、うっかりつかえてしまい負けてしまった。
視力検査は斎木春香ちゃん。一番上の橋本美香ちゃんの写真だけは分かったのだが、それから下が全然分からない。しょうがないので「高橋廣行」とかボケてみた。どのような反応をしたらいいか分からず、思わず固まってしまった春香ちゃん。ごめんね、悪気はなかったのよ(^^;)
“よろず力診断”は吉田梢ちゃんと小林万里菜ちゃん。万里菜ちゃんがメモを取る役だった。
万里菜 「明日、参加するのは何ですか?」
撮影/ブルーウェイブ_
BW (ボケのつもりで)「バスケット」
万里菜 「???(『そんなのあったかしら』という顔)」
梢 (横からマジメな顔で)「バスケットは無いよ」
BW 「ちがーう! これはギャグなんだよう!!」
ごめんね、これまた悪気はなかったのよ(^^;)。いっそ「ゲートボール」とか「シンクロナイスド・スイミング」とでも言った方が良かったかしらん(^^)。
ラストは体育館へ。そこには橋本美香ちゃんと遠藤舞香ちゃんが待っていた。がらーんとした体育館の中にスタッフと三人だけ。手持ちぶさたにしていた感じが見て取れた。
ここではバスケットの“シュートゲーム”。入るとポラ券一枚を進呈。
「30代の人は、この線から1メートル前からシュートしていいってルールって無いの?」とスタッフに聞いてみるが、そんなモノがある訳なく(笑)、あえなく失敗。
美香ちゃんと舞香ちゃんに「またねー」と手を振りつつ撤収した(笑)。
部屋に戻り、今日使うつもりのなかったカメラバッグを開け、一眼レフのボディにレンズを急いでセット。ストロボや撮影用の小物のチェックもぬかりなく行う。ここでずぼらをすると撮影の時に取り返しのつかないミスを犯す恐れがあるので、いい加減な性格の私もこの時ばかりはマジになるのだ。
「今日はフィルムを何本使おうか」などと考えているうちに、次のメニュー『午後のトークタイム』の時間が来てしまう。急いで体育館へと向かった。
ここでは、入場した順に機械的に班を決められる。その班にメンバーたちが振り分けられて、10分ずつのおしゃべりタイムという形になっていた。
まず最初に当たったのは小林万里菜ちゃんだった。
かつて、北海道ツアーの時に、有珠山が爆発したのは寄合歩ちゃんの陰謀だということを教える私たち(悪い奴じゃのう(笑))。
万里菜ちゃんは「歩先輩はいい人ですよ」と、きちんと先輩のことをフォローしていた(笑)。
次は石澤彩乃ちゃん。最近、北海道へ修学旅行に行ったとのこと。牛の乳しぼりをしたり、ラベンダー畑へ行ったりしたそうだが、それが北海道のどこなのかよく分からない(笑)。ホテルの中では内線電話を使わずに携帯を使って友達同士連絡をしあったそうだ。ま、確かにその方がラクだもんね。
続いて息つく間もなく、一回目の撮影会。宿舎の中庭で行われた。時間は僅か15分であったが、メンバーの写真を撮る機会を増やしてくれるのは嬉しい。
撮影/ブルーウェイブ_
お世辞にも広いとは言えない宿舎の中庭にツアー参加者と全メンバーが集合したため、ちょっとキュウキュウしてはいたが、私はまったく気にならなかった。
河野伶奈ちゃんに「モデル立ちしてください」とお願いする。
「モデル立ち」とは、足を前後にずらし、体がななめになるように立つポートレート撮影時のごく基本的なポーズだ。
戸惑うことなく足をすっすっと動かして、伶奈ちゃんはモデル立ちしてくれる。「むっ。思った通り、やるな」。
これだけでもシロウトではないことが分かる。
伶奈ちゃんは、その立ち振る舞いがもうオトナだった。人を惹きつけることができるほどの魅力を持った。
メンバーたちは中庭全体に広がって立っているので、短い時間内に全員を押さえるのは一苦労だった。一人数カットずつ撮っていき、人混みの中を重いカメラを持って走っていく。
一番端の方にいた斎木春香ちゃんの姿をとらえる。「お願いしまーす」声を掛けるBW。
トレードマークと言って良いツーテールの髪型をしていた春香ちゃんは、そんな私の言葉に対して微笑みを返してくれる。
「春香ちゃんの笑顔は、相対する者を朗らかな気持にしてくれるな」と、シャッターボタンを押しながら私は思った。
高橋里奈ちゃんは真ん中あたりに立っていた。
彼女はメンバーの中では最年少なので、話しかけるときには皆、無難な話題を振らざるを得ない部分があった。
ファン「野球、興味ある? どこのファン?」
里奈 「巨人ですねぇ」
BW (内心「参ったな〜」と思いつつ(※))「何で巨人なの?」
里奈 「私は良く分からないんですけど、お父さんが巨人ファンなんです」
里奈ちゃんくらいの年代の女の子がプロ野球に興味を持つことはほとんどないことは分かっている。しかし、この場での沈黙は出来る限り避けたいのだ。
撮影/ブルーウェイブ_
70-210ミリレンズのズームを目一杯望遠側にして、里奈ちゃんの表情を大きく写しこんだファインダーを覗く。
その瞳の表情は私の心を捉える。そしてそれに惹かれるかのように連写していく。
ステージでの里奈ちゃんの姿からは、愛らしさを感じさせる。この日、ファインダー越しの対話を通し、改めてそのことを確認できた。
人混みを縫っての奮闘も無事終わった。
続いて“テキヤのツーポラ”が行われたのだが、私は“テキヤ”はやらない人なので、部屋に戻って一休み。
ここで論説委員の本間さんが「今なら、フロ空いてると思うから入ってくる」。私も「そうだな」と思い、続いて浴場へと向かった。なんと貸し切り状態。これはついている。またここの浴場のカラン(水栓)は、湯の出る・出にくいの差が激しいのだ。何年も同じ場所へ来ていると、こういうことも分かってしまっている(笑)。もちろん一番まともにお湯が出る水栓を躊躇せず選んで使った。こんなことで得した気分になる私って、ホント貧乏性(笑)。
フロから上がり、ツーポラに参加した竹ちゃんや新聞屋さんと写真を見ながらしばし談笑。
りりかちゃんが“うさぎさんの耳”をつけていたというのには、微笑ましくて笑ってしまった。
夕食の時にメンバーによるお茶のサービス。私の所には春香ちゃんが来てくれた。
『ショータイム』は、PANTA&SKiによる『何かに丘をこえて』(何かのために+丘を越えて)でスタート。
“ダウトを探せコーナー”で、里奈ちゃんの問題で正解して握手をした竹ちゃん、りりかちゃんの所でもまた手を挙げて正解。
りりかちゃんと握手する竹ちゃん。その時、ふとまこみんの表情を見て見ると、二人に向けて冷ややかな視線を飛ばしていた・・・・・・。
後で気のせいかもしれないと思い、本間さんやしゃしょうさんたちにこのことを話してみたところ「そうだよ、あのとき真子怒ってたよー」。やっぱり(笑)。おかげで竹ちゃんはみんなから“悪人”とされてしまったのであった(爆)。
今回ショータイムで歌ったのは7曲。今年の新曲群の中では結構気に入っている『モーニングコール』を聴けたのはらっきーだった。
ラストは『エメラルドの伝説』。狭いステージで、あのぱあっと広がるダンスをするのはさすがにムリがあったけど、それはそれで面白かったと思う。これが普段からだったらたまらないけどね。
終わった後、「この後のメニューにちなんで、舞香ちゃんが『花火』を歌ったら面白かったのに」なんて思ったりした。
今回『ショータイム』の時間は、他のメニューを入れた関係で一時間程度削られた。これについては賛否両論あるかもしれないが、正直言って今まではコーナーをダラダラとやって間延びしている感があったので、私は正解だと思う。
それなりに涼しいとは言え、冷房の無い部屋でずっと座りっぱなしで同じものを見続けるのは、せいぜい二時間が限界だろう。
そういう意味で、この時間削減はファンにとっては助かる。来年もこのペースでいってほしいなと思う。
そして今日のもう一つのメインメニューの時間がやってきた。『天体観測』。
メンバーたちと星空を見上げながら散歩をし、山中湖のほとりで花火をしようというメニューだ。
一言で言ってこれは実に素晴らしい企画だったと思う。ファンにとっても、メンバーにとっても深く心に残る思い出となるのではないだろうか。
それにしても夜道をみんなでそぞろ歩くというのは、どうしてウキウキして楽しいのだろう。「夜は出歩くものではない」という道徳観に背くことで生まれる、一種の背徳の快感なのであろうか。それとも太古の時代より人間が持っている本能なのか。
メンバーを四つの班に分け、順に東照館を出発する。
ここで私は、今、ステージの上で一番気になる新人メンバーのところに行った。
片平妃奈子ちゃんである。
妃奈子ちゃんは上下共に黄色いサーフルック。どうして上も下も黄色なのか聞いてみると、黄色は今日のラッキーカラーだからだそうだ。
それにしても妃奈子ちゃんは歩くのが速い。ちょっと気を抜くと遅れてしまいそうになる。
クラスの男の子から「ひよこ」とからかわれているらしいことや、バレンタインデーのチョコはお父さんとお兄さんにあげたこととかを話しながら歩いているうちに湖畔へと着いた。楽しい時間はあっという間だ(笑)。湿ってはいたものの、昼間とはうってかわっての湖面から流れてくる涼しい空気が私たちを出迎える。
当然の事ながらあたりは真っ暗。公衆トイレの灯りのみがぽつんと光っていた。四つの班が一カ所に集まるのに、皆、右往左往していた。
たくさんの懐中電灯やランタンをスタッフサイドでも用意していたようだが、それでも足りなかったので、そういったたぐいの灯りを持っているファンは、持参してもらうように前もって告知していた方がよかったと思う。
バケツに水をくみ、花火を皆に配ってめいめい火をつけはじめる。あちこちからもうもうと火花と煙が上った。中には持ってきたロケット花火を打ち上げる者も。
煙の中に映った、線香花火を持つ妃奈子ちゃんの瞳が印象に残った。
これで一日目のメニューは一つを除いて無事完了。東照館へと戻る。
途中、ヤマザキデイリーストアに立ち寄ってコーラとスナック菓子を調達する。店の前にはみこしを中心にして、ハッピを着た男衆や浴衣姿の女の子たちが集まっていた。そう、夏祭りの集団だ。
夏祭り・・、毎年初夏に行われるこのツアーは、私たちSKiファンにとっての“祭”である。
デスクトップパソコンとプリンターを持ち込み、ツアーの模様を新聞にして配ること、酒盛りをして大騒ぎすること、不要になったSKiグッズを皆に安く譲ること・・・、皆様々な形で弾ける。それは皆にとって一年に一度のお祭りのようなものである。
メンバーたちにはコンサートや都内のイベントでほぼ毎月のように会える。なのに皆、毎年なぜ遠い道のりをやって来るのか。その答えがここにある。
私の予定は今日はここまで。が、もう一つメニューは残っている。
毎年恒例のPANTAさんと美香ちゃんとのセッション。ただし今回は別料金で自由参加となっていた。こいつも賛否両論あると思う。
「幾ら取られるか」という“アヤシサ”を演出しようとする意図は理解できなくもないし、それを愉快がる人も多いと思うのだが、やっぱり、あらかじめいくらかかるかを、また「ビール飲み放題」ってのをちゃんと出しておくべきだったと思う。
初めから、例えば“1.000円はビール代。残り1.000円はコミティの取り分”って形にしておけば良かったのではないだろうか。ひょっとしたらこれならば参加者は増えたかもしれないし。
この後、毎年恒例の有志による“イントロクイズ”大会に参加。最初はそれなりに飛ばしていたのであるが、そのうちに眠気が爆発し、ついにダウンしてしまった。
二日目の最初のメニューは、例年恒例の朝の散歩&ツーショットポラである。
例年、このメニューは帰りも長距離運転をするために自主休講していたのであるが、帰りの旅程が大体読めるようになり、疲労の蓄積をペース配分出来るようになったし、この日は眠いとはいえ以外と疲れは感じなかったので、今回は参加することにした。
気合いで飛び起き(そうしないととてもじゃないが起きあがれなかった)、シャワーを浴びて寝汗と眠気を飛ばし、いそいそと着替える。
7:40。夕べと同じく玄関前に集合。それにしても暑い。早朝で、しかもシャワーを浴びたばかりなのに、もう汗ばんでくる。真夏を実感した。
撮影/ブルーウェイブ_
メンバーの班分けは昨夜と一緒。好きなメンバーのところに行けるという点も昨夜と一緒。
少し考えた末、もう一度片平妃奈子ちゃんの所へ行った。昨日と違い、彼女は上下ブルーのサーフルックでキメていた。
BW 「妃奈子ちゃん、おはよう」。
妃奈子 「おはようございます」。
BW 「昨日は(メンバーの)みんなと一緒だったから
夜更かししたでしょ。何時に寝たの」
妃奈子 「1時」。
BW 「早いねー」。
ファン 「(格好を見て)今日のラッキーカラーは青なの?」
妃奈子 「占いは今日は見てません」
BW 「占いって、どんなのを見るの?『めざましテレビ』
か何か?」
妃奈子 「雑誌の占いですよ」
BW 「どんな雑誌?」
妃奈子 「『ニコラ』とか『ピチレモン』とか・・・」
中学生の女の子の定番ですね。
家では『ジュラ』という犬を飼っていること、歳の離れたお兄さんがいて、全員で旅行にはもういけないかもしれないから、家族旅行で沖縄に行ったことなんかを話してくれた後・・・。
BW 「SKiの曲で歌ってみたいってのはある?」
妃奈子 「『Y・A・D・A』とか」。
BW 「入ったばかりで今はまだムリだろうだけど、この先、歌えるように頑張っていってね」
妃奈子 「はい、頑張ります」
言葉はまだ少ないが(中学一年生で、相当歳の離れている見知らぬ異性と話するのに慣れていないのだから当たり前だ)、根はとても快活な女の子なのだろうなと私は思った。
夕べと今朝の散歩で朗らかな気持にさせてくれた妃奈子ちゃんに対してお礼の気持を込めて、朝の2ショットを彼女と撮る。
撮り終わった後、メンバーたちの服装をチェック。この後の撮影会はほぼこのままの格好で出るであろうから、この後撮影する時の対策を考えておくのだ。
ピンクづくめの服が可愛い森野加奈ちゃんの姿が目に留まる。「これは後の撮影会で押さえておかないと」(笑)。
朝食。普段私は朝ご飯を食べない人なのだが、しっかりと食べてしまう。それどころかご飯をおかわりしてしまった。うーん、やっぱり朝から運動すると違うなあ(笑)。
ここでもお茶のサービスがあり、やって来たのは里奈ちゃんだった。
湖畔での撮影会に備え、撮影機材をチェック。
朝のお話会。あの忌まわしいとしか言えない“メンバー抽選”が今年もあるのだろうなと思い会場に入ってみると、皆、メンバーのところに行って勝手に座っている。慌ててロビーに戻り、ソファーに寝ころぶ本間さんに「本間さん、本間さん、自由席」と教えた。本間さんはダッシュで会場へと走っていった。
戻って見てみると、吉田梢ちゃんのすぐ横が空いていたのでなんとなくそこに座る。
昨夜、一緒の部屋だった伶奈ちゃんが、寝ているときに口をぱくぱくさせていたのが面白くて、起きていたみんなでまねをしていたら、伶奈ちゃんにしっかりばれていて、朝言われてしまったことなどを話してくれた。うーん、伶奈ちゃん、夢の中で誰とおしゃべりしていたのかしらん。
時間は正味15分程度。次の撮影会まで時間がない。メンバーたちとお話出来る機会を数多く作ってくれるのはありがたいが、ムリにメニューを突っ込むのもどうかと思う。ここは移動の時間に当て、その分少しだけ撮影会の時間を延ばす方が良いのではないかと思った。
先にメンバーのみんなが出ていったのだが、入り口には私たちが履いてきたスリッパがたくさん並べてある。皆、スリッパを踏まないように壁に手を突いて横の細いスペースを抜けていったのだが、とても大変そうだった。
梢ちゃんは手を壁ではなくドアに突いてしまい、バランスを崩してこけかけた。恥ずかしそうにしながら梢ちゃんは出ていった。
二度目の撮影会。朝のうちに目を付けていた森野加奈ちゃんを撮る。
昨日の里奈ちゃん同様、加奈ちゃんもファインダーの中で実にいい表情を見せてくれる。また、それ以上に会話が実に楽しかった。
BW 「その服、すごく可愛いね。それはお母さんが選んでくれたの?」
加奈 「自分で選んだんです」
BW 「一人で買ってきたの?」
加奈 「友達と一緒に」
そうこうしてるうちに、あるファンさんが「鶴のポーズをやってください」と頼んできた。
加奈 「えー、これじゃ(『TIM』の人文字ギャグの)“命”やってるみたいじゃないですか〜」
BW 「あははは・・・」(私はこの言葉に、笑いの秘孔を突かれた)
ファン (撮り終えた後)「ホームページ載せますから」
加奈 「ええーっ!」(驚く)
BW 「大丈夫。さっき(高橋)里奈ちゃんもやったし、みんなのを並べて載せる(はず)から」
加奈 「じゃ、もっとちゃんとやれば良かった(笑)」
この楽しいやりとりを通して私は「加奈ちゃんは、この春卒業した久川由美子ちゃんのキャラに近いなあ」なんて思ったりした。
帰り道。メンバーたちがこぞって歩いていく。「ありゃ、今年はバスが来るんじゃないのか」と思った。まあ、こっちの方が帰り道楽しいからいいか。メンバーとファンが一緒になって歩く。
メンバーたちは本当はロケバスに乗って宿舎に帰るはずだったのだが、行き違いでこのようになってしまったようだ。我々にとっては嬉しい誤算(笑)。
昼食は今年もまたカレー。付け合わせに冷や奴とスイカが付いてる所まで全く一緒。なんでカレーに冷や奴なのか、よく分からない。またこのカレーが評判が悪い。“辛い”ではなく“塩辛い”からだ。本間さんは呆れて自分で弁当を買いに行ってしまった。私は「汗をかいた分の塩分補給」だと思って食べる。さすがにおかわりする気にはなれなかったが。
いよいよ最後のメニュー『テニス&卓球』だ。まずは準備運動を行うために体育館に集合。
ラジオ体操をやったあと“8の字ジョギング”なるものをおっぱじめるとのこと。『エメラルドの伝説』のラストでステージ上を“8の字”の形になって走る振り付けがあるのだが、これをここにいるみんなでやってみようということなのだ(爆)。いったいどこからこういう発想が出てきたのだろうか!?昨日『エメ伝』をやったのはこいつの前振りだったのか?
時間をかけて全員を8の字の形に整列させる。やけにうれしそうに仕切る高橋P。そしてファンもメンバーも皆、いっせいに走り出す(笑)。これ、一体なんの意味があるんだ〜〜!! ま、やってみると、それはそれで面白かったけど(笑)。
長い準備運動が終わった後、テニス班と卓球班の二つに分かれる。テニス班は表のコートへ。私は卓球班なのでそのまま体育館に居残り。
撮影/ブルーウェイブ_
ここで高Pから衝撃の言葉が発せられた。「今回、賞品はありません」。その途端、ファンから「ええええーっ!!」。お約束である(笑)。まあ、賞品なんかはどうでもいい。要はどれだけ楽しい思い出を作れるかなのだから。
まずはチーム分け。ファン全員をざくっと四つに分け、玉をラケットできちんと打ち返せるかをチェック。出来た人と出来なかった人とに分け、実力を均等にしていくという形で四つのチームを作った。
今回は指示した若いスタッフのお兄さんの指示がてきぱきとしていて、
いらだつことなく楽しむことが出来た。これだけではなく、全体的に今年のツアーはこういった細かい部分の進行が、実にスムーズに進められたのがとても良かったと思う。
私は春香ちゃん班となった。春香ちゃんは、卓球がなにげにうまかった。
りりかちゃんチームと対戦。なんと9対1から大逆転負けを喫してしまった(泣)。
続いての三位決定戦で彩乃ちゃんチームと対戦。彩乃ちゃんはもう、気合いはいりまくり。こちらも負けじと、春香ちゃんと円陣を組み気勢を上げる。
ここでも最初はリードしたが、途中から激しい追い上げに遭う。最後には辛くも逃げ勝つ。はしゃぐ私たちに、ごっちゃんの冷たい視線が(^^;・・・。
順位が決定した所で、エキジビションとして彩乃VS春香、その後りりかVS妃奈子と、メンバー通しの対決となった。
さらにまだ時間が余ったので“だるまさんがころんだ”をやることになった。まずは彩乃ちゃんがオニとなる。
ここでの妃奈子ちゃんがすごかった。「だーるまさんが・・・」と彩乃ちゃんがいっている間に、それはそれはものすごい勢いで、まるでつむじ風のように「ビュー!!」と走っていく。その姿にファンさんも、りりかちゃんも春香ちゃんも皆、びっくり。
「負けてはなるか〜」と私も歳を考えずに走る走る(笑)。ところが止まりきれず、あえなく彩乃ちゃんの捕虜となってしまったのであった(泣)。
こうして最後のメニューの握手会となった。
撮影/ブルーウェイブ_
森野加奈ちゃんには、撮影会の時のお話が面白かったということ、星川りりかちゃんには『モーニングコール』はいい曲だなということ。高橋里奈ちやんには、いい写真が撮れたというお礼(つい送るからと言ってしまった)、そして片平妃奈子ちやんには昨日・今日と見せてくれた元気さを忘れずにということを伝えた。
帰り際、入口の所にいたPANTAさんにもついでに握手してもらい(笑)、今年のツアーはお開きとなった。
帰ってからテレビをつけると、下りの新幹線が止まったとのニュースが流れていた。もし新幹線で行っていたらこの事故にまきこまれていたであろう。危なかった。本当に車で行ってよかったなと思った。
昨年の ツアーレポの締めくくりの言葉は「また、みんなとこうして会えるといいなと思う」。であった。
今回も同じ言葉で締めたいと思う。
[編集長■ブルーウェイブ]
(※)オリックスファンのほとんどは「アンチ巨人」「アンチ・ナベツネ」だと思う。
当然私もジャイアンツは好きではない。
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