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Message from editors. 編集後記

★ことわざに『棚からぼた餅』という言葉がある。ご存じのようにこれは“幸運が突如として転がり込んでくる”という意味だ。★しかしこのことわざに秘められた本当の意味は「日頃から一生懸命に何かに打ち込んでいたらそれが周り回って、ある日突如として幸運へと結びつく」という意味だと私は考える。床を忙しく歩き回って棚が揺れることによって初めてぼた餅は落ちてくる可能性が出てくるわけであり、棚の下でぽかーんと口を開けてぼた餅が落ちてくるのを待っていても落ちてくるわけがない。可能性があるとしてもそれは皆無に等しいだろう★それにしても世の中を見回してみると、棚の下で口をぽかーんを開けている人間のなんと多いことか★今の世の中に対して幻滅している気持ちは分からんでもないが、だからといって自前で生きていく意欲がなくてどうする!と言いたくなる私。まさに“せーのー”「あまえるな!」だ。
★私はカメラを始めて以来、ずっとミノルタを愛用している。選んだ理由はアイドルファン仲間が持っていた一眼レフの半数くらいがミノルタαだったということと、地元・大阪の企業だということでなんとなくこれにしたのだ★使ってみて分かったことであるが、αはステージ写真を撮るのには結構厳しい選択であった。キヤノンEOSの早いAFとフルタイムマニュアルフォーカスが羨ましくて仕方なかった。しかし超望遠のレンズを使うことがなくなった今、ミノルタのこだわりを持ったレンズ群で撮ることに対して私はとても満足している。「子供や女性を撮るなら、ミノルタのレンズが一番」と言う評判は本当だと思う★先日、そんな昔のアイドルファン仲間から数年ぶりに電話があった。今ではアイドルこそ卒業したものの、カメラの趣味は今も続けているそうだ。彼は現在のデジカメにはまだおおいなる不満を抱えているようで、今でもメインは銀塩一眼レフ。もちろんミノルタαだ。そんな彼も一応デジカメは持っていると言うので「何使ってるの?」と私が聞くと「ディマージュxiや」と言う。「ちょっと待ってよ、俺もこの間それ買うたばっかりやぁ〜!」「やっぱりミノルタ選ぶんやなぁ〜」と二人声を揃えて笑った★そんな想い出深いメーカーであるミノルタであるが、このたび同じ光学・精密機器メーカーのコニカと事実上の合併がなされることとなった。ミノルタは大阪の会社ではなくなる。一抹の寂しさ。しかしデジカメも含めてミノルタブランドのカメラは存続が決定しているし、合併する相手のコニカも世界初のAFカメラ「ジャスピンコニカ」を始めとして、「ビッグミニ」「ヘキサーRF」などこだわりをもった製品をリリースしている会社である。また、両社共にアフターサービスの良さに対しては大評判を得ているのだ★このような両社の良い部分を商品開発並びに販売へと生かしていき、これからも私たちの満足できる製品をずっとリリースしつづけて欲しいと私は願う。
[やまのむぎふみ]

◎最近はイベントに参加することが少なくなった。理由はどうにも「お仕着せ」のイベントが増えてること。まぁ悪いことをする人もいることは確かだが、そのために多くのファンが報われずに帰るのはなんともむなしい。本来はハッピーな気分で帰れるようにするのがスタッフの務めだと思うのだが…。
◎そんなわけで最近は撮影会に行くことが多くなった。デジタルカメラの導入で写真の現像代がかからないのはありがたい。その分データ保存は気をつけなければならないが、お金が節約できるのはいいこと。
でもなにより大切なのはモデルとなるアイドルとの対話。サイン会の時に顔を覚えてもらえることはかなり大きい。彼女達の笑顔を見ると「来てよかった」と思えて、ハッピーな気持ちで帰ることができる。仕事で疲れた体に鞭打って出かけるのだから、コレはとても大きい。 ◎春に引っ越しが決まった。理由は寮の年齢制限。住むところを探すのもそうだが、問題は本の整理。写真集(アイドルだけじゃない、飛行機もある)、模型の資料本、そして何より雑誌。ほんとに必要なところだけ切り抜いているが、それだけでもダンボール1箱が埋まってしまう。後になって後悔しないように気をつけねばならないところだが。
[ホーカー・テンペスト]

▼イラク攻撃に反対するイベントにSKiが出演した。会場は日比谷野外小音楽堂。かつて、SKiも公演を行ったことがある。数々のミュージシャンが個性を披露し、それぞれが主張を持った発言も聞かせてくれた。さすがにSKiのメンバーがあのように語るのは難しいと思う。でも、なぜ『地球に愛を』を歌わなかったのだろうか。この曲の持つ壮大なメッセージは、反戦というテーマを超えて、集まった人たちへ伝わったに違いない。「カウントダウンBEST10」でも書いたように、SKiにとって、ファンにとっても「宝物」のような存在なのである。▼「攻撃」は、何も国家やテロ集団の武力によるものだけではない。言葉での攻撃も身近にあふれている。電車に乗れば、車内広告の見出しが目に入る。このような記事を読もうとする人は一緒のストレス発散なのだろうか。ネットの匿名性を利用した個人攻撃ともなると、自分の姿を表に出さずに済む。人間の尊厳を踏みにじる行為。そこには、もはや良心のかけらも感じられない。▼刺激的なものばかりに接していると、さらなる刺激を求めるようになる。感受性を失いはじめ、闇が増幅する。だが、そうした攻撃は救いようのない現実と向き合った結果、などという言い訳は通用しない。▼まずは瞳を閉じ、心の目を少しずつでも開いてみよう。きっと見えなかったものが見えてくるはずだ。「もしもそれが自分だったら」と少しだけ考えてみると、世の中の見方も変わってくる。きっと優しくなれると思う。
▼最近、パソコンを新しくした。パーツを揃えて自分で組み立てるというもの。市販の完成品よりもかなり安くできる。私の場合、静かなマシンにしようといろいろ調べてパーツを購入。静音のために性能は犠牲にしている。予算がないのでケースは安物。でも、押し入れに入れてしまうからデザインはあまり関係ない(笑)。キーボードの延長ケーブルなどは、ネットオークションを利用して安く入手。▼買った3日後にメモリが1000円も下がったり、不注意でCPUを壊してしまったり。なんとか完成し、正常に動いた時は嬉しかったなぁ。前のマシンはだいぶ古かったので、サクサクと動いてくれる。Windows XPを入れたらエラーがほとんどなくなった。KS3の編集もスムーズ。▼ホームページに載せるための写真も、美しい色で表示される。○○○ちゃんも、より可愛く見えるようになって嬉しい(^^)。
[ゆめのしずく]

◆SKiメンバーがビートルズのコピーバンドを結成したのには驚いた。バンド名は『Lusy in The Sky With Diamonds』といい、何とも長い名前だが、同タイトルのビートルズナンバーから取ったものだ。この曲には逸話がある。ある日ジョン・レノンは、長男ジュリアンがクラスメートのルーシーのことを描いたという不思議な絵を見た。ジュリアンによると「ルーシ−がダイアモンドを持って空に浮かんでいるところ」を描いたものだという。ジョンは、この絵に『不思議の国のアリス』などのイメージをダブらせて曲を作ったのだそうだ。キーボードの幻想的な音色が印象深く、私もとても好きな曲だ。メンバーのみんなも、この名に恥じないよう頑張ってほしいと思う。
◆ところで、『Lusy in The Sky With Diamonds』は、SKiでは『ルシ☆スカ』と略しているが、ビートルズがこの曲を発表した時(1967年)は、これを「LSD」(麻薬の一種)と略する見方があり、多くのラジオ局が放送禁止にしてしまった。確かに、幻想の世界に迷い込んだような歌詞は、麻薬でトリップした状態を歌ったものととれないこともない。しかし、ジョン・レノンは終生上記のジュリアンが描いた絵の話をし続け、曲を守ろうとしていた。ジョンがこの世を去った今、真相は永久にわからなくなってしまったが、私はジョンを信じたいと思う。
◆少々前の話になるが、昨年3月の熱海ツァーの時、会場のニューフジヤホテルに向かう途中、「豆相人車鉄道熱海駅舎跡」という石碑を見かけたことがあった(豆相とは、伊豆と相模を結ぶという意味)。そのことは、何となく私の頭の片隅に残っていたのだが、先日近所の図書館で偶然『幻の豆相人車鉄道』という本を見かけたので、借りて読んでみたところ、実に面白かった。明治時代とは言え。既に汽車が開通している時代に、人が押して走る鉄道があったことには驚きを感じた。しかも、急な登り坂になると、客が降りて車両を押すのを手伝ったというから、微笑ましい限りだ。効率化・スピード化された現代社会に最も欠けているのは、こうした“おおらかさ”ではないかと思う。いつも思うことだが、SKiのイベントでどこかに行く時は、それだけを目的にせず、近くに何か興味深いものがないかどうか注意してみると、意外な発見ができるものだ。
◆SKiが日比谷野音の対イラク反戦集会に参加という話を聞いて、少々疑問を感じた。なぜなら、前の盗聴法反対集会に参加した時もそうだったけど、メンバーが自主的にやっている活動とは思えないからだ。まして、メンバーをダシにしてファンを運動に取り込もうと考えているのなら、私は賛同できない。
[本間 寛]

 2月1日、日本のテレビが50歳になった。物心付いたころ、脚の付いたテレビで「ガチャガチャ」とチャンネルを変えていたのが懐かしい。どのバラエティ番組にもアイドルが出ていて、彼ら彼女らがいちばん輝いて見えた時代だった。時は移りSKiの登場となるが、それからでも早10年。その分、歳を取るのも当たり前か?{←それは言わない約束(c)}◆東京に何度も雪が降ってニュースになるくらい、この冬はとにかく寒かった。ひなっち(片平妃奈子)や私のギャグといい勝負かも?(笑)◆来年1月末で東急桜木町駅が消える。MM21線開業に伴うものだが、車窓からランドマークタワーが見られなくなるのは寂しい。横浜市教育会館公演の帰りにメンバーと同じ電車で帰ったこともあったっけ…◆先月13日は誕生日。来年の今頃は「四捨五入して40」だ(苦笑)。読者の皆さんに比べればまだ若いほうかもしれないが…◆注:ゾウは出ません!(いみふ)◆コンビニやスーパーが元旦から開いているせいか「年越し」が年々特別なものでは無くなってきてるようで、今回も芝・増上寺の鐘をラジオで聴きながらあっけなく過ぎてしまった。年賀状を書くわけでもなく、お節料理を食べるわけでもなく、実に“ちゅ〜とはんぱ(c)”な年越し。そーいえば(not 総入れ歯)「初詣」にも行かなかったなぁ…。とりあえず、この場を借りて「今年もKS3をよろしくですぅ。m(__)m」
[しろくま☆しゃしょう]



こちら新宿3丁目 2003年春号(通巻37号)

  初版発行◇2003/02/23
  編集代行◆ゆめのしずく 進行補佐◆やまのむぎふみ
  編集委員◆本間寛/ゆめのしずく
       ホーカー・テンペスト/やまのむぎふみ
   編集長◆しろくま☆しゃしょう
表紙写真撮影◇やまのむぎふみ{松本久美子}/ゆめのしずく{松尾真冬}


Thanks to SKi members, and all idols...

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