《ある夏の思い出》
95年の夏は思い出が多い。まだ、私がミニコミというものに関わってなかった頃なので、ここで書いてみたいと思う。
まずは、7月1日〜2日に軽井沢で行われたFCイベントである。現地集合ということで、特急「あさま」に乗って出かける。横川−軽井沢間は2年後に廃止となる。もうこれが最後だろう。軽井沢駅も、今では改装されてしまったようだ。
最初に行われたのは、ツーショット撮影である。メンバーは私服で、みんなイスに座って撮影の様子を見ている(^^;)。智子ちゃんと無事撮り終えたものの、どうやらカメラの調子が悪いのか、うまく写ってない人が続出。私も結果的に2回撮ることができた。それにしても、可愛い。可愛すぎる(^^)。
陽が落ちると、バーベキューパーティ。班ごとに抽選でメンバーが来る。私のところは青山さんだったが、やはり智子ちゃんの方が気になってしまう。
続いてショータイム。智子ちゃん「ロッキーを蹴る」発言もこの時だった。家に帰っても反応しないロッキーを蹴ってしまったというもの。意外におてんばな(?)面があることを知る(笑)。また、一瞬芸で初めて水野あおいちゃんネタが登場。そして、私としては一番の想い出となった、イントロクイズだ。正解すると、希望メンバーとデュエットできる。最後の問題「恋のインビテーション」の時、当ててもらえた。かなり緊張しながらステージに上がる。後ろでは美雪ちゃんなどが踊ってくれた。1番だけだったけど、智子ちゃんと一緒に歌えたことはこの上ない喜びであった。
2日目。朝食で二期生が水をくんでくれるサービスがあったのだが、2グループに分けられたため、残念ながら智子ちゃん＆美雪ちゃんの方にあたらなかった(泣)。午前中は撮影会だ。制服・私服の2パターン。ストレートロングで、特に私服姿が可愛いと評判であった。私は、ついフィルム1本連写してみたり(^^;)。午後は突然、予定になかったサイン会。が、ファンさん(c)もメンバーも2班に分けられ、私はまたしても智子ちゃんの方にはならなかった。仕方なく、Ａｌｉｃｅさん(当時)と「もの」だけ交換し、とても気に入っている六切写真に書いてもらった。
続いてゲーム大会。ここでも抽選でメンバーが来る。うちの班は吉成さん。ゲームごとに交替しないのが残念だ。それでも、フォークダンスでは走っていって智子ちゃんと一緒に踊ることができた。最後に握手会でもって、楽しい軽井沢の2日間は終わりを迎えた。
帰りも「あさま」に乗り、いつもの「プリ天」で宴会。軽井沢帰りのファンが続々と集まり、50人を超えていたような気がする(笑)。
それから1週間も経たないうちにコンサートだ。7月7,8,9日。ところが、智子ちゃんは試験のため《菜々ちゃんの日》《シロクマ物語》は欠席。中日の《寿十八番勝負》にだけ出演。この夏は、寿隊が最も盛り上がっていた時期だけに、とても楽しかったことを思い出す。さらに7月30日、名古屋でラジオ「電波ファイター」の収録も兼ねて行われた寿隊のイベント。すごい暑さで、かき氷を2つも食べた。千秋ちゃんがこわれてしまったり(笑)、智子ちゃんもばて気味に見えたが、熱気あふれるイベントであった。帰りは時間的に同じ新幹線になる(東京行き最終ひかり)。ホームで智子ちゃんに手を振ったら、振り返してくれたり。それだけでもまた楽しい。
翌8月は、SKi史上最もコンサートの多い月だった。まずは11〜13日に地方公演。私は初日の大阪には行けなかったのだが、智子ちゃん初のソロ曲「小さな生命」が発表されたと聞き、後悔の嵐。2日目の名古屋からの参加予定だったからだ。ここではまず、HMV生活創庫店でイベントがあり、夜、「ボトムライン」にてコンサート。いよいよ、噂の「小さな生命」が聴けるのだと、開演前からなんだかドキドキしていた。智子ちゃん、ちょっと恥ずかしそうに振りをやるのが可愛い。翌日は、静岡の「サールナートホール」。ここでは「明日を信じて」も聴くことができた。実に有意義な遠征だったと満足しながら帰途についたものである。18〜20日の《SKI-UNPLUGGED》《真夏の夢の音楽祭》をはさみ、24〜27日は《真夏の祭典 3時間特大ライブ SKI世界1周23時間の旅》だ。4日間連続というのは大変だったが、智子ちゃんは「小さな生命」のおかげで、この夏最大の話題となっていた。「恋の予感」も歌い、ようやくソロでも本格的に歌えるようになってきたのだと、全公演終了後は感慨深いものがあった。
いま振り返ってみると、実に思い出深い日々だった。これからが楽しみだと、わくわくするような日々が続いていたのである。
あれから2年半。智子ちゃんともついに会えなくなる時がやってきた。SKiそしてソロでの4年間に得たものはきっと大きいと思う。また反面教師とするようなこともあったであろう。これからの人生にとって、何らかの形で役立つよう祈りたい。
本当にたくさんの想い出をありがとう！
［論説委員■ゆめのしずく］