《 女の子が髪を切るとき  (後編) 》
 髪を切ったと言うことで、久しぶりに会える喜びよりも、どちらかと言うと不安の方が先行していたように感じる。いつまでも現実逃避ばかりしてられない。そう、今日はCD100&卒業式。マラソンコンサート以来、約3ヶ月ぶりの再会だった。

 前編では「握手会でもあったら、からかってやるんだ。」と書いていましたが、握手会はあったものの、メンバーは4期生。誰が誰だか分からないうちに終了し、裕紀子ちゃんは本編まで拝めないことになる。サイン色紙も売られていたようだが、人だかりの中をかき分けていくだけの気力がなく、結局買わなかった。と言うよりも、わざわざ髪を短く切った裕紀子ちゃんの姿が映った写真を買う勇気が無かったのだ(^_^;。

 さて、会場内の照明は落ち始め、5時間に及ぶステージの開演を告げる。FC購入の為、席は5列目やや右。肉眼でも確認できるが念の為、双眼鏡をスタンバイ。幕が上がり、曲が流れ始める。聴いたことのない曲だ。どうやら「序章〜プロローグ〜」と言う曲らしぃ。10数名のメンバーがステージ上で歌っている。4期生の娘達もいるようだが、誰だか全然わかっていない。歌っているのは2,3期生のメンバーだろう。最初に出た言葉…

「 裕紀子ちゃんいねぇよ!? 」

冗談じゃないよ、ホントにそう思ったんだ。ホントに本気で探した。「どれだよぉ〜?」一通りメンバーの顔も双眼鏡で見ていた。4期生が入り、見慣れぬメンバーは沢山いるけど、マイク持って歌っている見慣れぬメンバーを、何の迷いもなく4期生だと思っていた(大汗)。4期生でいきなりマイク持って歌っているのは強者だと思い、3期生以前で髪の短いメンバーを想像する。「ゆかりちゃん!?」……とも思ったが、違う。ゆかりちゃんじゃない。「誰だ!このメンバー!?」5列目の席で双眼鏡25倍で見ていてわからない(爆笑)。一瞬の間の後「もしかして……?」。再度、そのメンバーに焦点を合わす。よく見ればふっくらしたほっぺ(^_^;。長かったストロンと双眼鏡の中の彼女を合成し、モンタージュ化する。「ふげっ、裕紀子ちゃんだ(^_^;」。髪を切り変わり果てた(笑)裕紀子ちゃんを見たことよりも、その姿に気付かなかった自分自身に驚いた。

 その後は、獲物を見つけた鷹のように、裕紀子ちゃんだけを追い続けた。だんだんと冷静に観れるようになる。そして出た言葉…

「 なんだ、結構可愛いじゃん!(^^) 」

人間って怖い。ついさっきまで「裕紀子ちゃんいないよ」とか「誰だよ?」とか言っていた人間が、確認できればこの変わり方だ(笑)。短いと言ってもボブぐらいだろうか?切る前に比べるとかなり短いと思うが、そんなに違和感はない。「これくらいでも結構良いじゃん」とか勝手に評価し、更に「もとが良いから何でも似合うんだ」と勝手に思い込み、取って付けたような無理矢理な理由をこじつけていた。人間ってホントに怖い(笑)。誤解されると困るので断っておくが、決して短い髪の毛を推奨する訳ではない。「長くて綺麗なストレートロングが好き」だって事は、声を大きくして言っておきたい(笑)。

 決して今の状態でも悪くはないのだが、やはりストロンを振り乱して歌い踊っている姿を見れないというのは淋しい。初めて見た新寿隊でも楽しそうに踊っていたが、なにか物足りなさを感じてしまった。もちろん寿隊に対してではなく、踊る裕紀子ちゃんに対してだ。次の上京は3月末予定、この頃にはまた少し伸びているだろう。本人曰く「ちょっと切りすぎました」ともコメントしている。髪が長いと手入れも大変だと思うが、また、あの綺麗なストレートロングで私たちストロン派を楽しませて下さいね。

【 2/M 記 まる井 】

# この文章読みながら、いたずらっぽく笑ってる裕紀子ちゃんの姿が目に浮かぶようで怖い(笑)。


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