last update:98/10/30

構成　山野麦文（大阪府）　　　　　　　　　　　
　　　しろくま☆しゃしょう［池町達也］(兵庫県)

★まえがき
　ショーが終わり、各部屋へと戻ったファンさんたちは、皆思い思いに水上温泉の夜を満喫した。
　明日のスケジュールに備えて早めに床につく者。温泉につかり、四期生達にやられた顔の落書きを落とす者。手持ちのコミティグッズを皆に格安で分ける者。この日の為に、わざわざ作ってきたテープを使ってのイントロクイズ大会をおっぱじめる者など…。
　そんな中で、ライブ・アイドルグループ『制服向上委員会』を真摯な気持ちで見守り続けているいるＫＳ３のスタッフ並びに常連投稿者、および読者がある一室に集まって『これからのＳＫｉ』について喧々囂々とした熱っぽい議論が繰り広げられた。実際にステージを見ている者の忌憚のないダイレクトな意見が出たと言えるであろう。
　本誌ではこの討論会で、これからのＳＫｉを大きく支えていくであろう四期生たちについて討論した部分を、次号と二回に分けて紹介する。メンバーによっては若干厳しい指摘をされている所もあるが、このファンさんたちの声を自らの成長の糧として欲しいと言う気持ちから、あえてその部分もカットせずに掲載した。
　なお、本来は五期生たちについても討論を予定していたのであるが、時間の関係で、その部分は中止と言うこととなった。またいずれ機会があれば彼女らについても討論の場を持てたらと考えている。

★出席者　（各人の居住地にて表記しております） 　堺・『六連星倶楽部』ライター＆『こちら新宿３丁目』論説委員（司会担当） 豊中・『こちら新宿３丁目』編集長　　　神戸・『こちら新宿３丁目』副編集長 杉並・『こちら新宿３丁目』論説委員　　品川・『こちら新宿３丁目』常連投稿者 群馬・『こちら新宿３丁目』常連投稿者　京都・『こちら新宿３丁目』読者 愛知・『こちら新宿３丁目』読者　　　　前橋・『こちら新宿３丁目』読者

堺：	今晩は遅い中、お集まりいただきありがとうございます。 これから制服向上委員会は、リーダーである本田博子が段々と一線を退いて行く形で、次世代のリーダー、おそらく橋本美香と思われますが…、へ全権を渡していくこととなると思います。その後に続いて行き、ＳＫｉの中心メンバーとなっていくのは、四期生である川野朋美・中井祐子あたりになってきます。ですので今日は、四期生ならびに五期生のこれからの展望と、これから先どういうところを見直していけばいいのか。後、はっきり言って見込みがあるのかどうかと言うのを、一人一人名前を出して、討論して見たいと思います。
豊中：	じゃあ、最初は…、伊藤嘉代子さん。
堺：	この間ね、品川さんと電話で話したんですよ。伊藤嘉代子についてどう思うかって。意見真っ二つに分かれて、20分くらい話し込んじゃって、この続きはツアーの時にやろうってことになって（笑）。
豊中：	はい、じゃあバトルトーク第二弾（笑）。
品川：	伊藤嘉代子って、本当に魅力ある娘かってのが問題なんですよね。一つ気になる問題として。
杉並：	ファンの人だれにとって魅力があるかって言うと、例えば美香ちゃんなんかは割りと幅広く人気を得られるかもしれないけど、ちょっとかこちゃんなんかは、かなり…偏るかなあ…。
豊中：	根本的にさあ、四期生のメンバーってさあ、人気先行型か実力先行型かどっちかだろう。
品川：	実力ある方なの？
堺：	はっきり言っちゃう。伊藤嘉代子は無い方。
杉並：	いや、意外と歌えそうだよ。
豊中：	伊藤嘉代子は、人気先行型か…。
堺：	これねぇ、本当にオレ分かんないの、彼女に関しては。
品川：	私も分からない。
堺：	人気が無いと言うわけじゃ無いんですよ。（伊藤嘉代子に）ついてる人はいるけれど、ついてる人の顔が見えない。
豊中：	今までのＳＫｉって、二期生も三期生も実力を持った娘ばっかだったでしょ？
堺：	うんうん。
豊中：	ところがあるファンは、人気先行型か、実力先行型かのどっちかだって、ちゃんと区別してたよ。
品川：	で、杉並さんに聞きたいんですけど、みーつー（松本美雪）って、どんな存在でした？
杉並：	なな、何、いきなり突然？
品川：	要するに、かこちゃんのテストベッド（前例）って、みーつーのような気がしてならないんですよ。あの娘だって、決して実力があったというわけでは無いと思うんですよねぇ。魅力がどうだとは分かんない。でも、彼女ってどうしたわけかファン増えていきましたよねぇ。
堺：	みーつー、嫌いな人っていませんでしたからねぇ。
品川：	嫌いな人がいなかった。あれはオレ、すごい不思議でしょうがなかった。
杉並：	たぶんこれはＳＫｉだからでの現象でしょう。他のアイドル・グループでは、そうはいかなかった。これだけ地味な娘なんだから。
堺：	これは僕の私見なんですけど、これは小林久子にも言えることなんですけど…、一言で言っちゃうとね、みーつーって、“結婚したいタイプ”の女の子なんですよ。
杉並：	うん、ううん。
品川：	久子ちゃんねぇ、違うと思うなあ…。
堺：	つまり、彼女は本当に普通の女の子なんだけども、結婚したら絶対に良い家庭を作れそうなイメージがあるじゃないですか。ですのでねぇ、何て言うのかなあ…、彼女はアイドル的な人気ってのは得られないんですけど、ＳＫｉってのは…、メンバーに求める物が、そういうのって絶対あるんですよ。どこかに。
品川：	絶対あるね。それは間違いない。
堺：	だから彼女はＳＫｉの中では、すごく高い人気を保てたと僕は思ってます。
品川：	でも、嘉代子ちゃんって、そういう所あると思うよ。
堺：	そういう所彼女にあると思う？そういう所が彼女には無いと思うんよ。そこが…。
品川：	これは本当に好みの問題だよね。明らかに好みの問題だから、これは。
堺：	ううーん。
品川：	要するに、みーつー嫌いでは無いんだけれど、かと言って好きかと聞かれたら疑問って人もいたし、久子ちゃんもそうでしょう。分からないんだよねぇ。キャラクターがあって分かりやすい娘の方にいっちゃうから…。 かこちゃんもねぇ、正直言ってでも、彼女だって変な話だけど、オレは可能性あると思っています。アイドルって、決してどこが優れてるって問題じゃないからね。 では、その辺を、他の人たちにも聞いていきたいと思います。じゃあ、豊中さんから。
豊中：	ええっ！（いきなり話を振られたので驚く）。
堺：	どうぞ。
豊中：	私ぃ！？
堺：	率直な意見をどうぞ。
豊中：	そやなあ…。正直言ってＳＫｉで頑張ってほしいけど、今の体制から考えたらちょっと厳しいねぇ。だいいち、四期生だったら川野さんが（頭一つ）抜けている感じがするし…。
堺：	そうです。
豊中：	だいたい、ファン心理から考えたら、次は中井さんだろうなぁ。今やったら三浦さんかも知れないし…。そう考えたらちよっと決め手みたいな物が無いかも知れないし…。だから、伊藤さん自身が自分の長所を磨いていくしか、ＳＫｉで大きく成長することができないんじゃないかって…。
品川：	京都さんは？
京都：	自分としては…、かこちゃんはかこちゃんなりの魅力ってあると思うんですよ。まあ、ただＳＫｉで頑張っていけるかどうかってのは、どうかなあって思ったりするんですよ。
品川：	群馬さん、どう思います？
群馬：	みーつーの魅力ってのは、一番『人がいい』ってことだったんですよ。客を拒まない人だったと言うか。今のメンバーを見ると、イベントの時なんかでも、割と不満そうな顔をしたりするメンバーが何人かいるわけですよ。そう言うのを考えると、一番客に親しく接している、隔たりが無いって所が…。 他の芸能界だと、ある程度我が強いってのは、まぁ、それはそれで良いわけですけど、やっぱり、みーつーってのは、ＳＫｉだったから売れたんじゃないかなって所があったと思うんですよね。他の競争社会だと、ちょっと生き残れないんじゃ無いかなあと。伊藤さんの場合は、その…、中途半端な所だと思うんですよ。
品川：	やっぱ、そうですよねぇ。私もそう思うんですよねぇ。
群馬：	だから我が強くても、積極的に自分からどんどんやってって…、良い意味で本田（博子）さんみたいな積極性にちょっと欠けている気がするんですよね。かと言って、それでファンに対する親切心というか、思いやりというのが強いかと言うと、（彼女は）どこか自分の方を守っているという感じがするんですよ。
品川：	じゃあ、愛知さんはどうでしょう。
愛知：	うーん、あの娘はキャラクターとしては悪くはないと思うんですけど、今後ＳＫｉのメンバーとしてやっていくには、状況としてちょっと難しいんじゃないかと…。
豊中：	やっぱ厳しいなあ…。
堺：	厳しいです。
品川：	じゃあ、前橋さんは。
前橋：	あのー、確かにファンの人気的には、好みもあるので低くはないと思いますけど、やっぱり実力的には、他のメンバーに比べたらやっぱり落ちると思いますので、そこら辺がやっぱし頑張ってもらわないとキツイなってのはありますよね…。
品川：	杉並さんどうですか。
杉並：	ＳＫｉってのは、必ずしも実力ってがね、すべて均等であるというわけではなくて、ある程度（メンバーごとの）差が出ちゃうグループなんだと思うんだけど、だけどＳＫｉってのは、逆にその人の魅力ってモノが素直に出ているグループじゃないかと思う。 ま、さっきのみーつーなんか良い例で、かこちゃんの場合でも…、そのままの感じでやってっても、それなりにイケルと思うけど…。 ただ、それが本人にとって望ましいかっていうと、ちょっと…。
品川：	じゃあ後、神戸さん。
神戸：	うーん、そうねぇ。どう言ったらいいのか、今考えてたんだけど、個性と言うのは皆それぞれあるんだけど、個性の強い弱いってのは、結構みんなあるから、かこちゃんの場合はどっちかと言うと、まぁ、個性はあるんだけど、他のメンバーに比べたら、特に他の四期生がね、個性があり過ぎるから、若干かすんで見えちゃうんだと思う。あんまり実力とかそういうのは詳しく評価きしかねるんですけど、どうですか？。

品川：	オレ自身は、さっきの豊中さんの反論じゃないんですけど、誰もが主役になれる訳じゃないし、主役になれなくても、存在感さえ残せればいいと思うんですよね。ＳＫｉと言う場所は特に。 みーつーもそうだったし、久子ちゃんもそうだったし、後は…、絵美ちゃんなんかもそうだったけど、あの娘たちは、ＳＫｉじゃなかったら、主役どころがアイドルにすらなれなかったと思ったんですよ。 ああやって引っかける場所があるからＳＫｉは凄いと思うんですよね。 嘉代子ちゃんだって、絶対にその可能性はあるんですよ。どうしてもその、朋美ちゃんとか…。	撮影:山野麦文
神戸：	一言で言ったらあれかな。『存在感のある脇役』。
品川：	いや、主役になろうとする人だけでも困るし、それが前の一期生あたりの時代だったんじゃないかなあってオレは読んでいるんだけど。間違いかもしれませんけどね。やっぱりオレなんかは、まあ、プロレスの話になっちゃいますけど、『リングがあればレスラーは生活できる』んですよね。続けられる事が出来る。あれと同じことですよ。 そこにＳＫｉと言うカテゴリーさえあれば、続ける事は出来るんですよね。
堺：	ううーん。僕もそういう意見なんですよ。だから彼女はね、ちょっとまあキツイ言い方ですけど、主役にはちょっとなれない娘なんですよ。ただ、どういったキャラクターを押し出していったらいいかっていう、いわば自らの立拠点がはっきりしないような感じがするんですよ。 それをはっきりしてくれたら僕は問題は…、そう無いと思うんですよね…。
杉並：	逆に、そういうのも、魅力の一つになっちゃってるんじゃないかなあ。ＳＫｉの中では。
堺：	うーん。
杉並：	二期生なんかはまさにその通りで…。ＳＫｉのメンバーみんながね、そう言った魅力がこうだこうだこうだとはっきりしちゃうと、たぶん今のＳＫｉとは違ったものになるんじゃないかと思う。
堺：	ううーん…。
豊中：	じゃあ続いて…、
品川：	恵里子ちゃん行きましょうよ。

続く…

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