last update:2000/01/21
中井祐子を考える 〜 まだ見ぬゆーたんの世界を信じて 〜
ゆーたんの予告編?
BY ホーカー・テンペスト (東京都)
今、私は8月のコンサートで引き渡された「アワサッテル」を見ている。
隣にいる私はともかくとして、ゆーたんの顔がじつにいい。笑顔というわけじゃないけど、少し笑みを浮かべるようにすました顔をしている。
色紙には、「ビタミン不足で体調を崩した」なんて書いてあった。この栄養過多といわれる時にどうやってビタミン不足になるのだろう?どうやってビタミンCを取ってるのだろう?なんて不思議に思ってしまう。
ゆーこちゃんと初めて話した時は意外に早かった。それはSKiのツアーに初めて参加した97年6月の時だ。
当時はテニス班と卓球班に分かれる形で、私はテニスを選んだ。今でも好きな美香ちゃんとゆっきぃ(井上裕紀子)がいたからだった。でも彼女達のいるコートは遠いかなたの向こう側。私と本間寛論説委員は、1番最後あたりに入ったので、ゆーこちゃんのところに行った。実は川野朋美ちゃんのところだったが…。
そこに13才になったばかりのゆーこちゃんがいた。みんなでいろいろゆーこちゃんとお話していた。
そういえば松本伊代ちゃんに似ているという話もあったな。
これがゆーこちゃんとの初対面であった。
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撮影/竹ちゃん
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次のツアーでのドッジボール大会。私がいた班にゆーこちゃんが来た。試合は隣の朋美ちゃんチームだったが完敗。でもそのあと2人プラス内田絵美ちゃんを囲んでお話をしていた。あの時のゆーこちゃんは我々を怖そうな目で見ていた。
そして握手会。「足引っ張っちゃったねぇ」と私が言うと「そんなことないですよ、かっこよかったじゃないですか」とゆーこちゃんは言ってた(たぶん)。あの時の言葉は忘れてしまったが、女の子から「それらしい」言葉を言われたのは生まれて初めてのことだった。ウソのようだがホントの話だ。
ゆーこちゃんが身近に感じられるようになったのは、あるコンサートで「『メガレンジャー』が好きです」という話を聞いてからだった。『メガレンジャー』はゆーこちゃんがデビューした年に放送していた「戦隊シリーズ」と呼ばれる特撮モノ。特撮モノが好きな私はとてもうれしかったものだった。実際にゆーこちゃんとそういう話をした事はないけど、きっかけになった事は大きい。
「ゆーたん」と書くようになったのは、お花見でそう言われているという話を人づてに聞いてからだった。今でも「ゆーたん」と呼ばれるタレントの話は聞いていない。「ゆーたん」は、中井祐子ちゃんだけの呼び名になっている。
ゆーたんとお話ししてからは、ゆーたんのステージに注目するようになった。
でも97年7月の『アイドルを夢見た少女の物語』で主演した以外、ゆーたんの出番は少なかった。
そのころのゆーたんはいろいろ迷いの多い子だった。踊っている時に、他のメンバーと合っているか不安な表情がステージから見えてしまうことがあった。
まわりが先輩ばかりだったこと、お休みが多かった事もあっただろう。あるいはたまたま私が見たコンサートではゆーたんの出番が少なかったことも影響しているだろうが、見ている私も気になった。
それでも98年春ぐらいからゆーたんの出番は少しずつ増えていった。『恋は数学』で初めてソロボーカルをとり、秋には『一度だけ』という、ゆーたんの歌が出来た。
美香ちゃん、文香ちゃんと“Hellow”を編成し、『あなたに夢中』ではソロボーカルをとる。Hellowはいつの間にか4人1組の後継という形になり、寿隊と並ぶ主力ユニットになっている。
それとともにゆーたんの顔が明るくなった。もともと「明るく前向き」な性格だったけど、不安な表情がなくなり自信が出てきたようだ。まわりも若くなって同世代の子が増えたこともあるだろう。
ゆーたんは姿はまだまだ「子供」といった感じだけど、歌声はもう大人といっていいくらいになっている。レッスンしてもっとうまくなったら、今まで先輩達が歌ってきたような多くの歌を歌う事が出来ると思う。
これからもゆーたんの歌が少しでも増えるようになって欲しいもの。
「私の今の夢はSKiで頑張る事です」。
P会報でこう書いているゆーたんはとても意志が強いように思う。
SKiに入ってから、今までいろんな事があった。いろんな事情でイベントやコンサートを欠席したのもずいぶんあった。ひょっとするとSKiを続けられなくなるような事もあったかもしれない。でもゆーたんはその強い意志でハードルを乗り越えてきた。そして、これからもそうしていくだろう。
もうゆーたんがデビューして2年半がたった。よくその間は「あっという間でした」という言葉を使うけど、ゆーたんの場合は「長かった」という感じである。やっと15才になったという感じだ。いままではずっと長い長い「予告編」を見ているに過ぎなかった。ゆーたんを推しているファンさんも増えてきている。
私にとっての「中井祐子」はこれから始まる。
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