last update:1999/04/29◇ 編集部のある街からのコラム ◇
That's Dane 〜山野・ＢＷの使えないお話〜
★あれから一年たちました。
『六連星倶楽部』を発刊してから、早くも一年という時間が流れた。
元々は［これからのSKiを支えていく、制服向上委員会・四期生を応援していく］という目的で創刊したのであるが、創刊間もなくして、あっという間に四期生が制服向上委員会の主力メンバーになってしまい、また、続く五期生も秋山文香を始めとして続々と主力メンバーへと躍り出た。
そして『こちら新宿３丁目』本誌も新体制で復活したために、『六連星倶楽部』の存在意義がすっかり薄れてしまったのである。
そんな訳で、実は『六連星倶楽部』廃刊も考えたのではあるが、せっかくここまでやってきたのを、ここで打ち切ってしまうのはチト惜しい。それに今だに誌名を覚えられずに「ろくれんせいクラブ」と呼ばれてしまうままで、発行をやめてしまうのもシャクである。
そこで今回より、発行コンセプトを変更し、［考えるミニコミ］として、再スタートを切ることにした。
［考えるミニコミ］とは何か。まず、アイドルのミニコミを見回して見ると、だいたい次のような傾向に分かれる。
| １） | 純粋に「◯◯ちゃん大好き！」と言う気持ちから発行されているもの。 イベントやコンサートのレポや、アイドルやその楽曲に対しての感想を綴った記事が中心。 『こちら新宿３丁目』や、多くの大学歌謡研ミニコミはこの部類に入る。 |
| ２） | 「アイドルとは何か」「アイドルが好きな自分とは何か」と言う、文学的・思想的な観点からアイドル・芸能界を見たもの。 たいていは、1のファクターを兼ねている。『おしゃれ制服向上委員会図鑑』や、かつての『ORENGE☆IDOL』あたりがこの部類に入る。 |
| ３） | いわゆる「外道系」ミニコミ。推しているアイドルや所属事務所の悪口をつづったものや、プライベート情報や裏情報を載せたもの。 |
まあ、こんな感じであろう。
どのミニコミにも、それぞれの魅力があり(3でも)一概には言えないのであるが、個人的に好きなのは、2のタイプのミニコミである。
私は「アイドルとアイドルファンである自分との関係」を見つめ直すという意味で、こう言った観点での他人の意見と言う物を非常に参考にしている。また、そういった観点をきちんと分かっている人の書く文章は、実に読んでいて面白いのだ。
だが、この種のミニコミの記事は、下手な人が書くとただの「僕とアイドルとの身辺雑記」となってしまう。これがまた多いのである。
また、自分がアイドルファンである理由と言うか言い訳を、もって回したような小難しい書き方で延々と書き散らしている者も散見される。そういう記事は決して読んでいて面白い物ではない。不快に感じることすらある。
だったら一丁、自分でこの手のミニコミを手がけてみようではないか。と思った。
もちろん中心は、制服向上委員会のことについての記述となるのであるが、SKiだけにとどまらず、幅広く「アイドルについて」「アイドルが好きな自分自身について」読者の皆さんが考えるきっかけになるような［考えるミニコミ］。
小難しい言い回しを使わずに、取っ付きやすく読みやすい内容の［考えるミニコミ］を…。
実力も経験もないのに偉そうな言い方をしてしまいましたが、自分なりに頑張って発行して行きたいと考えておりますので、これからもよろしくお願いします。
(麦)