篠原智子活動日誌

vol.2      


篠原智子



新・静寂向上委員会デビューコンサート


1996年3月31日 11:00- こまばエミナース


 卒業式も終わり、事実上新しいSKiが始まったことになる3月のコンサート、1日目、いよいよ4人1組入りかと思われていたものの、結局それはなかった。いよいよ2日目、新・静寂は開演前に売られたパネルでメンバー判明。「みなさんの予想どおり」(P会報より)智子ちゃんがリーダーとなった。そして、美雪ちゃんがサブリーダーとして「しのをささえて」いくという。当初は、篠原、松本、早乙女、斉藤、橋本、宮田、岡村という7人で、写真撮影も行われたのだが、岡村逸美ちゃんが「一身上の都合で退会」してしまい、結局久保愛ちゃんも残ることになった。二期生4人、三期生3人という構成である。

 コンサートは、オープニングアクト・SKi-Pのあと、恒例の袴姿で登場。智子ちゃんだけは、他のメンバーより豪華な衣装となっている。まず、振りつけの可愛い<M1>「若き知恵を讃えた天使たちの歌」(篠原:ヴォーカル、以下同様)、<M2>「夢は眠らない」(松本)、自己紹介に続き、「新・静寂向上委員会はこんなことをしたらどうだろう談義」。親睦を深めるため、海外やディズニーランドへ行ったらどうか、袴の話題など。久しぶりに<M3>「女の子が男の子を呼び捨てにするとき」(橋本、斉藤、宮田)、<M4>「燃えない心」(松本)。<M5>「小さい秋見つけた」(橋本、斉藤、宮田)では、二期生4人が後ろで遊んでいる。1年前の、寿隊デビューコンサートを思い出させてくれる。<M6>「ここにおいでよ」(久保、早乙女)。「メンバーの静寂向上度をさぐる「こんなコはメンバーにいらない!」コーナー、「うるさい人」「前髪をおったてている人」「女の子らしくない人」など意見が出る中、智子ちゃんの「努力しない人」。心ない野次はやめましょう。「みーつーとたくさん練習した」。努力というものは、必ずしもはっきり見えるとは限らないもの。地道に続けていくことを願いたい。

 続いて静寂らしい曲を2つ、<M7>「Gone the Rainbow」(松本)、<M8>「雨の記憶」(篠原)。愛ちゃんの仕切るコーナー「静かなしりとり」。いつかのコンサートでもそうだったが、一つの言葉が長い。ところが、途中で智子ちゃんと美雪ちゃんは不真面目ということで退場させられてしまった(笑)。次に篠原&松本のデュエットで2曲、<M9>「なかよし」、<M10>「恋はハイウェイドライブ」。ここから制服になる。退場は、着替えるためだったのだ。それまでいくつか「なかよし」コンビがあったが、ようやく実現した。「恋はハイウェイドライブ」は、昨年6月に行われたEYE-NET(パソコン通信)のインタビューで、「二人で練習しているところ」と答えている。道のりは長かったけれど、実現して本当によかった。「なかよし」では、美雪ちゃんがちょっといじわるするところもあって、微笑ましかった。

 ソロで3曲、<M11>「OB-LA-DI OB-LA-DA」(松本)、<M12>「オレンジ」(篠原)、<M13>「いつか輝く」(篠原)。「オレンジ」は、昨年6月に吉成さんが歌って(吉成圭子バースディコンサート)以来、誰も歌っていないという。ここから智子ちゃんは白いベレー帽をかぶっている。<M14>「笑顔がスキッ!」、<M15>「小さな生命」、<M16>「同級生」。いずれも智子ちゃんがメインであるが、「小さな生命」は昨年8月以来のソロ。やはり、この曲は篠原智子ワールドを作り出すので、一人でやるのがベストだ。

 本編の最後は静寂のオリジナル、<M17>「愛は蒼く」、<M18>「さよならは出逢いの明日へのしるし」。どちらも智子ちゃんの歌。前者は「決定!私のSKIカウントダウン'95」(P会報VOL.14)では7位に入れている。アンコールは、まず<M19>「うたかたの夢」から。博子ちゃんがいないので愛ちゃんが代わりにバックをつとめた「しのさん組」。そして、<M20>「さよならは出逢いの明日へのしるし」、<M21>「若き知恵を讃えた天使たちの歌」でしめる。

 2日前から風邪をひいてしまい、思うように声が出ないという智子ちゃん。そして、袴は息苦しいとか。確かに、万全ではないように聞こえた。静寂といえば久美ちゃんの歌唱に負っていたわけだが、まるで正反対の声質。その魅力を1回で伝えるのは難しいかもしれない。しかし、「雨の記憶」や「オレンジ」で智子ちゃんの声に少しでも魅力を感じてもらえれば、それは一つの成果といえるだろう。確かに声量はない。が、そこにはまぎれもなく美しい響きが存在する。

 これから6月、7月と静寂のステージはあるので、あせることはないだろう。



篠原智子

▼4月,5月のコンサート▲


 4月6日「制服宣言ツアー'96」千葉公演では、初めて「清く正しく美しく」のヴォーカルをとった。いよいよ本格的にSKiのメインメンバーとして活動していくのだ。野音が中止となり、次は27日の横浜。智子ちゃんにとっても、ファンさん(c)にとっても忘れがたい出来事…。2日後、どんな表情でヤマギワのイベントに出てくれるのだろう?本当に出るのだろうか?不安を抱きながら行くと、そこにはいつもの元気な智子ちゃんが現われた。内心、逆にとまどってしまう自分。しかし、みんな勝手な思い込みなんだ。心の中なんて、結局本人だけにしかわからない。

 5月3日のこまば(昼)で聴かせてくれた「かなわぬ恋」、最初のセリフこそ少し急ぎ気味だったものの、歌はしっかり歌えているし、最後のセリフは寂しさがよく出ていたと思う。終わって、ほっとした。4日(夜)は、最初の方も落ち着いて、さらに良くなった。連休後半の4日間で初めて歌ったのは、「OB-LA-DI OB-LA-DA」「恋のエンジェル」「好きでも嫌いな恋物語」「Uhoo Uhoo Uhoo」である。それにしても、ミッシェルや?の曲まで飛び出すとは思わなかった。吉成さん以外にも挑戦することで、幅が広がっていくことを期待しよう。

 そして、5日は新曲が発表された。「傷だらけの青春」。智子ちゃんが歌い、松本、本田、井上、橋本、斉藤、菊地の6人が踊る。歌詞の内容は、まるで最近の状況を表わしているみたいに聞こえる。でも、最後は笑顔で記念写真のポーズになるのだ。これっていろんな解釈ができそうだけど、あえてここで言及することはやめよう。その前に、智子ちゃんが手招きするところがとっても可愛い。

 なんだかんだいって、GW後半の智子ちゃんはとても元気で楽しそうだった。果たして、「吹っ切れた」のかな?いずれにせよ、それが一つの解答であるなら、温かく見守ってあげて欲しい。今後へのステップとして。

 もっと、自信をもってやっていいんだよ、智子ちゃん!




篠原智子

千秋ちゃんありがとう


 千秋ちゃんがやめるという発表をした時、智子ちゃんはあまりに悲しそうな表情で大泣きしていた。無理もないだろう。同時にSKiへ入り、ずっと一緒にやってきた仲間なのだ。とうとう、最初の二期生は一人になってしまう。不安に違いない。

 「ともあき」昨年8月のコンサートで言っていたユニット名? 軽井沢で、運動会の時に二人で楽しそうにじゃれあっている(失礼)姿を思い出す。なぜだろう、そんな情景って私たちにはとても微笑ましくて。

 智子ちゃん、これからは千秋ちゃんの分まで頑張れと言われるかもしれない。しかし、そこでもっと自分らしさを出していければいいのではないかな。それが、去ることになってしまった彼女のためにも…。





編集後記

◆第1号からの間隔が開いてしまい、その間いろいろなことがありました。◆特に、GW初日と最終日、結果的に私たちは様々なことを考えるいい機会となってしまったのではないでしょうか。◆静寂のコンサートは、友人の好意で最前ど真ん中で見ることができたんです。本当にありがとう>Sさん◆さて、「純度の高い」は気に入ってもらえたのかな?(笑)>こころあたり




篠原智子活動日誌 vol.2

1996年5月11日発行

企画・編集・発行:篠原智子向上委員会(智子ちゃんを見守る会)

写真・文:夢野 雫


このミニコミは、智子ちゃんへの愛情によってささえられています。


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