となりの芝生

  EVENT REPORT 

さーて。次は復活を遂げた、あのアイドルのレポだぜいっ!!

 山口弘美 
2000/ 7/18(SUN)
at 大塚・萬スタジオ 19:00-
 東京クレソン公演 「律儀な君の照れ笑いは夕闇にすすけたし…」

【山口弘美】
 71年4月7日生まれ。千葉県出身。
 89年10月に「つよがり」で歌手デビュー。シングル6枚、ミニアルバム1枚をリリースした他、ドラマ、バラエティなどでも活躍。
 一時引退していたが、2000年1月にエー・ビームスに移籍。女優として再スタートを切ることに。

 個人的には「90年代最高のアイドル」と思っている弘美ちゃん。歌うときの姿が今でもすごく印象に残っている。
 そしてなにより曲がよかった。最後のシングルは巨人軍を応援する歌だったのでケチをつけてしまったが、カップリングがよかったので救われた…というのもあったっけ。
 彼女に逢うためにいろんなところに行った思い出もよぎってくる。初めて北海道へ行ったのも彼女のイベントだったし、ファンがたった2人(それも遠征客(笑))のイベントもあった。最後に逢ったのは93年の24時間テレビ。福島の郡山だった。
 あの時いっしょだった河田純子ちゃんは今は結婚して幸せになってる(と思いたい)。

 弘美ちゃんの復帰を知ったのは相川みさをちゃんのふぁんさんから。彼女の掲示板ができたという話だった。その中で舞台に出るという話を聞いた。行くことを決めて計画を立てた。でも手紙を書くことを忘れてしまっていた。

 正式な題名は「律儀な君の照れ笑いは夕闇にすすけたし…〜その上僕の顔はたぶん涙でゆがんでたはず〜」。長ったらしい。
 ストーリーはあるバーの店員である主人公が傷害事件を起こして、刑務所に入ってから出所して妹の病死を迎えるまでのさまざまな人間関係を描いたもの。ストーリーそのものはずいぶん詰め込んだ感じに思えたが、主人公が刑務所にいる時の看守と仲間たちがすごくいい味を出していた。アドリブのギャグはとにかく笑えた。
 前号でゆめのしずく氏がレビューした小林久子ちゃんの舞台もそうだったが、演じている皆さんはけっして有名どころの人たちではない。もしかしてテレビで見たことのある方もいるかもしれないが…という人もいるにはいるが、それほど目立つ人たちではないと思う。でも彼ら彼女らはこういう舞台が好きで、演じることに真剣にかかわる人たちであることは伝わってくる。それがわかればもっとおもしろくなれると思うのだ。
 弘美ちゃんの役はバーのお高い客である。高利貸しにだまされて殴られたりするのだ。後半はチャイナドレスきて主人公を挑発したりする。「私ひとりなの」とか言ってブリっこしたりする(笑)。出番もセリフもそんなに多くなかったが、出てくるとずっと集中してみていた。
 終了後、弘美ちゃんを待つ。顔を汗でいっばいにしてきた弘美ちゃんは顔を覚えていたようだ。実に8年ぶりの出会いだった。短かったけどお話もできた。握手もした。この日はそれで十分だった。

 23日は最終公演。弘美ちゃんのカーテンコールを聞きたくて来たようなものだった。ひととおり終わって、最後の挨拶のときの弘美ちゃんの笑顔はとてもよかったのでありました。
 終了後の出待ちで今後のことについて聞くとほとんど未定らしい。
 実はこの東京セレソンの公演は12月にあるのだが、残念ながら弘美ちゃんはそこには出ないらしい。でも女優としてまた出てくる機会はあるだろう。その時を待ちたい。今は久しぶりに逢えたことを素直に喜びたい。

【編集委員■ホーカー・テンペスト】 


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