last update:98/03/19
sweet days...

小野田亜美   Ami Onoda


小野田亜美 《1年未満の最高の想い出》

 私が最初に亜美ちゃんを認識したのは、96年夏の箱根バスツアーの時でした。
 その時は「お子さん揃いの新入生」の中の一人としてしか見ていませんでしたし、また乗っているバスも違ったので特に接する機会はなかったんですけど、後にこれが亜美ちゃんの最初で最後のSKiのツアーになるとは思いもしませんでした。

 亜美ちゃんが最初にステージに立ったのは、96年6月の野音(IJF-3)で3人登場した新人の※1A子だったらしいんですけど、遠くからで誰が誰だか分からなかったので、実際に興味を持ち始めたのは7月からになります。小さい体で動き回るその姿は、眠っていた「子ども好きの遺伝子(笑)」を目覚めさすには十分なものでした。
 それから回を増すごとに亜美ちゃんに気を引かれていきましたが、10月の野音(5時間マラソンコンサート)で私の中で最初の決断がやってきました。それは〈※2アワサッテル〉です。希望メンバー1人だけというので誰にしようかと悩みましたが、その時は結局他の子にしてしまい、後悔していました。その後正式に亜美ちゃんを「一推し」として認可して、96年の末から私は壊れ始めました(^^;。

 亜美ちゃんの思い出って、実際には1年もないんですよね…。
 その中でも思い出に残っているのは、まず96年12月のキャンペーンでしょう。この時は楽しかった。特に2個所以上でやるキャンペーンって、2度楽しみがあって「2度目に何を言おうか」を考えるのって、若かったなって思うけど楽しいですよね。
 次に97年の謹賀の宴なんですが、亜美ちゃんは1回しか出番がなかったんですよね。この回はポラを撮り過ぎましたね。はっきり言って、やり過ぎでした。
 97年の春はイベントが多かったけど、まず4月の花の撮影会では亜美ちゃんに張り付き状態でした。これもやり過ぎました。
 月末のキャンペーンは私が仕事のために行けなかったんですけど、5月のコンサートでの握手会で私も自爆するようなことを言ってしまい、その後へこんでしまい、別の意味でも壊れ始めました。
 5月4日のコンサートと同時刻に渋谷であった寿隊のイベントは急で、自分のカメラを家に置いてきたため友人にカメラを借りて撮りました。これが、私の撮った亜美ちゃん写真の3回目でした。

 そして、運命の高尾山ピクニック…。これがまさか、亜美ちゃんと会う最後になるとは思いもしませんでした。でも登山中、亜美ちゃんに付いたファンは少なく、ずっと亜美ちゃんと付きっきりでうれしかった反面、何を言っても沈みがちだった亜美ちゃんを見て、どうしていいか分からない自分にも憤りを感じていました。その後の写真を見ると、今でもいい思い出になっています。
 私はどっちかというと、亜美ちゃんに限らずセンターでマイクを持って歌っているよりも、「端っこで一生懸命踊っている子の方が好き」なんですけど、亜美ちゃんは実際に端にいても輝いている子でした。
 でも、亜美ちゃんはそれで終わるような子でないことも分かっていました。センターに立って歌えるだけの素質がある子でも、私のわがままなんですけど「できるだけみんなの目の付かないところに置いて、なるだけファンを増やさずにいたかった」んです。娘を可愛がる父親の気分に近いんですけど、はっきり言ってこれではファンとして失格です。
 この時の私は壊れていたと思います。いろいろやり過ぎたこともあったかもしれません。反省してます。

 でも、亜美ちゃんがいなくなってから私の人生も変わりました。一時期ヤケになっていた時期もありましたが、今では落ち着いて第2の人生(アイドルファンとしての)を歩んでいます。
 亜美ちゃんのお陰で私も成長することができました。亜美ちゃんがいたから今の私があるのです。亜美ちゃんは私のSKi最後の一推しとして感謝しています。
 そして私も、亜美ちゃんと一緒に「SKiを卒業」したいと思います。

 最後に、亜美ちゃんありがとう。

[カメラと文:愛知県/永野英樹]

※1 A子 = ABCの「A子」であって、広川瑛子ちゃんのことではない。
※2 アワサッテル =「アなたとワたしがサイン色紙で、ツーショット写真になって写っテル」を略したコミティ・グッズの商品名で、ステージ上で希望メンバーとツーショット写真を撮り、ファン本人へのメッセージが書かれたサイン色紙にその写真が張られ、後日自宅へ送られてくる。{96年12月号参照



《もうひと花を! 〜小野田亜美さんへの伝言〜》

 私は残念なことに、君とそう会う機会はありませんでした。
 でも数少ない出会いながらも、その“破壊的なキャラクター(^^;”は私の心に深く残っています。
 かつて「おしゃれ」のインタビューで、「将来、福祉の関係に進みたいので、大人になるまでこのような仕事は続けないつもりです」と言っていましたね。でも、君はまだ若い。まだ辞めてしまうのには早すぎます。

 どこかで、もうひと花咲かせてください。そしてまた、どこかでお会いしましょうネ…。

[大阪府/Be-Wave]



●小野田亜美ちゃんへのメッセージ

 SKiでの活動は楽しかったですか?
 寿隊で活躍する姿を、もっと見たかったです。
 新天地でもがんばってください。
[編集長■みのる]



 あれは忘れもしない。一昨年の箱根ツァーで、いきなりバスに乗ってきた小さな女の子。一週間後にはその女の子が、ステージで『小さい象』を歌っている。これほど鮮烈なデビューを飾ったメンバーも珍しい。
 松井陽子ちゃん,佐藤幸香ちゃんとの「ひよこクラブ」も忘れられない。その幸香ちゃんもいなくなってしまった。3人のユニットを楽しみにしていたのになぁ…。

[論説委員■本間 寛]



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