last update:2000/04/01
◇FCイベント・レポート◇

 '99 SKiの夏期合宿 〜水上温泉ツアー

at 水上温泉・旅館〔藤屋〕(群馬県) 
 1999/ 8/ 7(Sat)- 8(Sun) 

 →→→ PART 5 ←←←

 竹ちゃんと運転を交代しながら、BW君の愛車「彩ちゃん号」(※1)で、延々と走り続けること約8時間。関越道・水上インターを降り、ゆめのしずくさんらとお土産屋の駐車場で合流。
 駐車場に彩ちゃん号を止め、部屋に入る。KS3スタッフでの同室者は、竹ちゃんと本間さん。運転疲れもあり、しばらく休んでから、地下で行われている「チャリティ・イベント」をのぞきに行ってみる。
 いるわいるわ。すごいファンさんの数。「あっち向いてホイ」コーナーや「占い」コーナーなんかがあったが、好きな言葉をメンバーに書いてもらえる「リクエストサイン色紙」コーナーが、一番人気があった。
 寄合 歩ちゃんが、トランプの“スピード”で占いをやっていたので、やろうと思ったがやめた。
 なぜなら私は、“スピード”のルールを知らないのだ!(爆) ふんふんっ、“スピード”なんか出来なくたって、生きていけるわーいっっ!!(泣)

三浦恵里子
撮影/ブルーウェイブ  

 夕食はかなり豪華な膳だった。スポンサーの水上観光協会様、本当にありがとうございます。(しかし、食べきれずに三分の一ほど残してしまった…。)
 仲居(not 中井祐子)さん役として、波平槙子ちゃんをはじめとする5人が登場。きゅうすや水差しを手にファンさんの間をちょこまかと動き回るメンバーたち。私は出てきたメンバー全員から、水とお茶を注いでもらった。
 そういゃ「山中湖ツアー」の時も、ウエイトレス役(?)の全員から、お茶を注いでもらったなあ。
 セコいだと? これぐらいやらんと、参加費のモトは取れん!(←さすがは関西人)

 別室の宴会場へ移動して、一日目のメイン・イベント「ショータイム」の始まり。
 まずは先のチャリティ・イベントで集まった、ブナ植林の基金への寄付セレモニーと、「質問コーナー」「水上のいいとこコーナー」と来て、「メンバーたちの隠し芸大会」。
 私が勝手に選んだ隠し芸のベスト1は、三浦恵里子ちゃんの「うさぎとかめ」。
 両手で握りこぶしを作り、早いテンポの「うさぎとかめ」の歌に合わせて、左右の親指と小指を交互に折ったり伸ばしたりすると言うモノだ。やってみると分かるが、これは密かに難しい。
 さすが手先の器用さには定評のある、恵里子ちゃんだけあるなと思った。
 ワースト1は、川野朋美ちゃんの「たこやき」。右手で親指と人差し指で輪っか(OKサイン)を作って、ほっぺたに押しつけるって、アレです。
 もう、論外(笑)。ただしこれが「自分のほっぺがぷっくりしている」ことを逆手にとった芸だとするならば、また評価は違ってくるであろう。(わーっ!! 朋美ちゃん、この本を破ろうとしないでぇーーっっ!!)

 「ものまね発表コーナー」「お悩み相談コーナー」と来て、お待ちかね「リクエストコーナー」。
 まずは、石澤彩乃ちゃん&吉田梢ちゃんヴォーカルの『制服宣言』! 梢ちゃんの初初しさがいい。
 続いて、小田さおりちゃんのヴォーカルによる『キサナドゥの伝説』で、舞台と会場が一気にヒート! さおりちゃんの声質はこの楽曲にピタリ合っている。これはもっとステージで歌ってほしいなと思った。
 お次は、先月登場したばかりのHellowの新曲『あなたに夢中』。ヴォーカルを取るのは中井祐子ちゃん。こいつも、声質が実に似合っていて心地いい。そして寿隊『しかない』で、盛り上がりは最高潮!

 ここでいったんクールダウン。PANTA氏と橋本美香ちゃんとのセッションとなる。口が寂しくなった私は、来る途中にコンビニで買った「柿の種」があったことを思い出し、部屋へ取りに戻る。
 宴会場わきの廊下を通りがかったとき、腕組みをしながら満足そうに舞台上の二人を見る高橋Pの姿が目に入る。それはそれはうれしそうな表情をしていた。これは昨年の水上ツアー撮影会の待ち時間に、松田ゆかりちゃんとPANTA氏との即席セッションをやった時、歌う二人と観衆たちを、カラオケを操作しながら見ていたのと全く同じ表情であった。
 高橋Pは基本的に「自分の好きな音楽を不自由なくやれれば、それでいい」という考えの持ち主なのであろう。言うならばムーミンの登場人物である、毎日釣り糸を垂らしながらギターをつま弾いて暮らしている「スナフキン」のような生き方が、この人の理想像なのであろうと思う。
 それは「ギョーカイ人としての一つのあり方」なのかな、と私は思った。

 いよいよステージもラストへ。美香ちゃんヴォーカルの『明日への勇気』で完全に自分を捨て(爆)、久しぶりに「斜め45度の呪術的ダンス」を踊る。
 こういった場でシラフでいるのはナンセンス。自分を捨てて楽しんだ者の勝ちだ。同じように踊り狂う連中ばかりであった座敷の後ろ半分は、“阿鼻叫喚・狂気乱舞・奇想天外・四捨五入”状態だった(何のこっちゃ)。

 シメは「ツーショット・ポラ」。私はいつものように(c)、寄合さんとポラロイド写真に収まる。
 ちなみにこの夜見た夢は、「メンバーとムフフ…」ぢゃなくて、不思議なことに本田宗一郎(※2)の夢であった(なんでやねん)。

 翌朝、同室の人たちが「ラジオ体操&へんてこ体操」に参加するために部屋を出ていくのを後目に、私はあまりの眠さを理由にして、自主休講する。
 もう少し眠ろう((C)『低血圧のブルース』)と思っていたら、程なく参加した人たちが戻ってきた。竹ちゃんに聞くと、これから「おはようツーショットポラ」が始まるとのこと。寝起きの顔を写真に撮るのには抵抗があるので、こいつも自主休講。
 谷川に面した側の部屋の窓から、写真を撮る光景が一望できるのを発見。同じくツーショット・ポラをブッチした本間さんと二人で、メンバー&ファンさんウオッチングとしゃれ込む。
 しばらく見ているうちに、西堀真子ちゃんに目がいくようになった。とにかくこの子は動きがいい。写真を撮るために橋の真ん中まで歩いていくその普通の姿が、ビョコピョコとしていて実にかわいらしい。思わず見とれてしまった。
 かつて、おニャン子クラブのメンバーであった我妻佳代は、ラジオ番組でタレントの太平シローに「動くアイドルおもちゃ」というキャッチフレーズをつけられたが、西堀真子ちゃんにもその言葉がぴたりと当てはまるな、と思った。

 朝食の後、部屋の荷物をまとめて、利根川沿いの遊歩道まで「だめなひと大行進」(爆)。
 お待ちかねの午前のメイン・イベント「撮影会」。昨年のツアーとはうって変わって、今年は“ど・ピーカン”。
 川野朋美ちゃんの前に立ち、あれこれ話しながらシャッターを切っていく。

 BW 「P会報でやってた、“抹殺された写真”の顔やって!」。
 朋美 「できませんよ〜(笑)」。
 BW 「そんなこと言わないで、特別サービスでお願いっ!」

川野朋美
撮影/ブルーウェイブ 

 なんてバカな会話をしていると、有名客の一人・T内氏がやって来て、川野朋美ちゃんの応援グループを結成したことを、朋美ちゃんに報告する。名付けて「叫ぶ!ともみの会」。
 そして四月の「お花見」の時に撮った写真で作ったポスターを、朋美ちゃんにどど〜んと見せた。大きく口を開いたそのショットは、まさしく「叫ぶ!」朋美ちゃんであった(※3)。
 そのポスターを見た瞬間、まるでフライパンの中でポップコーンが弾けるかのごとく、大騒ぎする朋美ちゃん。

 「私、叫んでないですよぉー!」。
 「(この写真)口の中まで写ってるじゃないですかぁー!!」

 こんな感じで笑いながら怒る彼女の姿を見ているうちに、朋美ちゃんを囲んでいる人たちの表情が和やかになっていった。

 朋美ちゃんの最高の魅力は、こういう普段の表情と、ステージで見せるシリアスな表情とに、激しくギャップがあるところだと私は思う。
 『Forever Young』や『1999』で見せる彼女の表情には、本当にゾクゾクさせられる。それは「ルックス面では、ヒロスエ以上の美少女」と言う、識者からの定評を裏付けるにふさわしいモノだ。
 それとは対照的に、ファンさんたちからのしでかしに対し、目を三日月のようにして一喜一憂する姿は、良い意味でとても同じ女の子とは思えないのだ。
 こういった二面性の魅力を、彼女にはいつまでも持ち続けて欲しいと私は思う。
 {(後日、T内氏に聞いたところ、朋美ちゃんはいまだにポスターの写真は自分のだということを認めていないそうだ。「あれはT内さんが作ったアイコラ(※4)です」と言い張っているらしい(笑)}。

 昼食後のメインイベントは「お話タイム」、そして「遊歩道の散歩」だ。
 まずは「お話タイム」。私のいる12班にやってきたのは中井祐子ちゃんだった。川岸のベンチに腰をかけ、ファンさんたちと対峙する彼女の淡々とした口調は、二年前の「山中湖ツアー」で初めて出会った時と同じであった。
 だが、以前とは違い、自分が進むべきビジョンと、与えられた責任感への決意が、私には言葉の端々から感じ取れた。

 いよいよラストの「遊歩道散歩」。ここでやって来たのは石澤彩乃ちゃんであった。
 班ごとに分かれ、一列になって狭い遊歩道を歩いていくと、後ろからソニーのデジタルビデオカメラ「VX-1000」を手にした、PTAコミティの山田君がダッシュしてきた。
 コミティビデオの撮影のようだ。私たちの班をビデオで撮り終わると、疾風のように(笑)再びダッシュしていった。彼のその表情は、私がよく目撃してきた、ラジオ番組の収録を終えて出てきたタレントを、使い切りカメラ片手に追っかけている連中と全く同じモノであった(爆)。

石澤彩乃
撮影/ゆめのしずく 

 「なぜ、SKiでやっていこうと思ったの?」。
 このような私の質問に対し、彩乃ちゃんはこう答えた。

 「(橋本)美香さんの歌を初めて聴いたとき、テレビとかに出てくる歌手よりも遙かに歌が上手だったので、とても驚いたんですよ」とのこと。
 「じゃ、美香先輩の後に、彩乃ちゃんが続いて行かなくちゃね」。
 そう言いかけて、私はなぜか言うのをやめてしまった。

 昨日歌った『制服宣言』のことや、三浦恵里子ちゃんのことについてなど、ファンさんたちが聞いたことの答えを一通りしゃべり終わると、「他に何か聞きたいことはありませんか」と聞いてくる。
 この日彼女は「他に何か聞きたいことはありませんか」という言葉を、皆に対して7〜8回は言ったと思う。この辺りに、彼女の“押しの強いキャラクター”をかいま見た。
 以前「ピクニック」のレポにも書いたが、このキャラクターは、ファンさんによっての好き嫌いが非常に分かれるものだ。
 この気の強さをどれだけのファンさんが受け止められるのであろうか。
 ファンさんとしての“懐の広さ”が問われるメンバーの一人だな、と私は思う。

 長〜い握手会を終えた後、本間さんたちを駅に送ってから、水上を後にした。
 すると関越道に入って間もなく、路肩に「ハイエース」が停車しているのが目に入った。車体がななめ後ろに傾いていたので「パンクしょったな」と思ってよーく見ると、地図を広げて何やら話し込むPTAスタッフのSマネージャーの姿。この瞬間、彩ちゃん号の車内が爆笑で満たされたのは言うまでもない。
 でも、あの車にはメンバーたちも乗っていたのですね。
 ごめんね>ナミシラ君・サッチー・真子ちゃん・ゴッツ。

[編集長■ブルーウェイブ] 


※1 正式名称は「菊地彩子・卒業記念号」である。なぜか?
   それはこの車の契約書にハンコをついたのが、あの1998年1月19日。
   当時BW君の一推しだった菊地彩子の卒業が、ファンさんたちに公表された
   日であったからである。
   一般世間では、マツダ「デミオ」と呼ばれている。

※2 皆様ご存じの自動車メーカー「本田技研工業」の創業者である。



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