last update:2000/04/01
編集後記 from Editors
〇関西国際空港が開港してから丸5年になる。そんな中、7月8日に大阪国際空港の南(旧・国際線)ターミナルがリニューアルオープンした。本誌を読んでる皆さんも、来阪された際に一度よって見てくださいね。
〇「21世紀の神戸には、空港が不可欠」と語った神戸市長。しかし、すでに関西には四つの空港が存在していることを知らないはずはないはずだ!
それでも建設に着手するのには、それなりのメリットがあると思っているのだろうか?30万人以上の神戸市民の思いはうやむやにされた。
六年後の2005年秋、一兆円以上の税金が投入された無駄な建物がKANSAIに、また一つ出来上がってしまう…。
【みのる】
▼またまたクラシック音楽の話。10月にフィンランドの「ラハティ交響楽団」というオーケストラを聴いてきた。首都ヘルシンキから車で1時間のところに位置するラハティ。
ここのオケは知名度の点でまだまだではあるが、音楽監督オスモ・ヴァンスカの個性的かつ丁寧な指揮により新しいシベリウス像を私たちに示してくれた。
初めてその真価に触れたという喜びと驚き。ネットの書き込みに「生きててよかった」というものがあったが、まさにその通りだった。
時代が進むにつれインターナショナル化して没個性となる中「良い意味でのローカリティ」は素晴らしく、熱心な聴衆と共に大変に印象的な公演となった。これまで聴いた何百の中のトップ10、いや五指に入るものだったと思う。
ちなみに、日本には北欧音楽の愛好家が多いらしい。
▼コンサートが始まる前、フィンランドの民俗楽器「カンテレ」の演奏が行われた。
最初にシベリウス「即興曲」がはじまった瞬間、私は別の世界に来たような感覚に陥った。珍しいものに出会ったという単純なものではない。音楽と心が響き合っていた、とでも言えばいいのだろうか。
本編もそうだったが言葉に表せないほどの感動。いや、本当の感動とはそういうものなのだ。
▼世の中、本当に良いものはなかなか広まらないもの。それでも諦めず活動する人たちに心から拍手を贈りたい。たゆまぬ努力に加えて「誠意」。これは、きっと表現者にとって大切なことなんだろうなと、秋の夜長にふと感じた次第である。
【ゆめのしずく】
◇水上ツアーの時、PANTA氏は「制服向上委員会のリーダーは“委員長”」と言っていたけど、言われてみればそうかも知れない。となると“サブリーダー”は「副委員長」でいいけど、三浦恵里子ちゃんの“ちぃリーダー”は何になるんだろう?ま、「委員長」なんて言うのは堅苦しいんで、今のままでいいんじゃない?
◇今年はメンバーに受験生が多いので、最近欠席が目立つのは残念だ。
しかし一体“受験”っていうのは何なのか。私も高校、大学と二度受験をしたけれど、そこでやった勉強といえば、漢字や英単語の丸暗記ばかり。合格はしたけれど、今になって考えれば、あれは何だったのかと首を傾げざるを得ない。
これからは少子化で受験者数も減るのだから、いい加減に受験偏重教育はやめて、本当の意味での教育に変えるべきではないか。
「教育は受験のドレイじゃない!」のだから。
【本間寛】
☆先日、私の元にあるファンさんから使用済切手が送られてきた。これは、私が本誌の編集後記で使用済切手を集めていることを書いたのを見て送ってくれたのだと思うが、この時私は、正直言って涙が出るほど嬉しかった。
何故なら、一人でも私のやっている事に共感してくれたファンさんがいるのを知ったからである。自分のできる範囲で、これからも困っている人々を助けていけたらと思う。
☆11月7日、「SKiのスポーツ大会」に参加した。しかし、結果(私自身)は散々なるもので、約9年ぶりに転んでケガまでしてしまった。
さすがに若々しい10代(今は20代中盤)の時のようにはいかなくて、みんなには情けないところばかり見られてしまった(泣)。もちろん、次の日、ケガの痛みと筋肉痛に悩まされたのは言うまでもない。
☆NTTが地域分割で「東日本」と「西日本」に7月から発足したが、両方合わせて人員を2万1000人削減するようだ。しかも、今後2年間新規採用も見合わせる方針とのこと。(ちなみに削減と言ってもグループ会社への出向)
日産自動車と言い、大企業までも人員削減する時代になってしまったのかとつくづく不況がイヤになってくる今日この頃。
☆今まで使っていたオーディオのスピーカーを変えてみた。重さが30キロ(2個だから合計60キロ)もあるため運ぶのに苦労したが、かなり音質もよくSKiの曲をよく聴いている。
大好きなアイドルの曲をよりよい音質で聴くのもなかなかオツなものだと思う。
【○ちゃん】
7か月の“刑期”を終え長野から帰ってきたものの、9月中旬の上高地県道崩落もあって予想外の大幅減収。…で、同室のバイト君の影響で、とうとう「競馬」にハマる。◆買い目に迷い、武豊くん(←奥さんは、もとアイドルの佐野量子ちゃん!)から全流しで買った11月28日のジャパンカップで、馬連7-13・23190円×5倍の「2万馬券」がまぐれ当たり!!◆…と喜んでたら、月末に借金取りが全部持って行った(そいつはネェぜ!)。「借金完済」への道は遠い◆ちまたでは「2000年問題(y2k)」とやらが話題で、もと本誌スタッフのまる井くんは今ごろ、自社コンピュータのプログラム修正が追い込みのはず。4度目の「プータロー」である私とて、ひと事ではない◆“就職氷河期”の今、無事に職を探して新年を迎えられるかどうか…。これが我が家の「2000年問題」であります(爆)。来年2月27日、渋谷公会堂の前に立てればいいなぁ…。
【しろくま☆しゃしょう】
★『むつらぼし』Vol'6にも書いたのだが、いわゆる「ライブ・アイドル」と「ファンさん」の関係は一体どうあるべきであろうか。と、つくづく思う。
★先日行われた忘年会で、悪ノリしたファンさんがあるメンバーに過ぎたいたずらをしてしまい、そのメンバーが泣いてしまったということが起きた。
そもそもこれは「あくまで活動(仕事)の一環」の考え方のメンバーと「親しいお友達との合コン」のノリで接しているファンさんとの意識のズレが根底にあったから、起こったことなのである。
最も彼らは「親しき仲にも礼儀あり」という諺を知らなかったようであるが。
★「週刊ベースボール」に掲載されている野球評論家・豊田泰光氏のコラムに女優・浅香光代(あのミッチーのことです)の舞台の話が出ていた。
「浅香光代とファンとの間には、何とも言えない呼吸とタイミングがある。幕間が結構長くてね、浅香さんが客席にやってきて、いろいろサービスする。ファンの方も心得たもので、いわゆる「おひねり」をサッと浅香さんの懐に入れる。で、頃合いを見計らって「もう出ねえようだから、けえるか」と言う。すると2階からするすると、ヒモに吊されたおひねりが降ろされる。考えて見れば、浅香さんのファンは皆「サクラ」なんです。それほどプレーヤーとファンが一体化している。これは(プロ野球の世界から見て)羨ましいと思いましたよ」。
「浅香さんは『瞼(まぶた)の母』や『一本刀土俵入り』やらを何百回、何千回と(舞台で)やっているワケですが、「何回やっても分からない。ただの一度も納得、満足したことがない。死ぬまで満足出来ないんじゃないかしら」とタメ息をつくんですよ。オレはこれはすごい、とうなったね」。
★自らに与えられた仕事に対し、切磋琢磨することにより本当のファンを引き寄せる。そしてファンはその仕事ぶりに、自分を一体化して楽しむ。
私は、このような送り手と受け手の甘く・厳しい関係こそが、ライブ・アイドルの世界に必要不可欠なものだと思う。SKiもこのように自らとファンとの関係を、改めて構築しなおすべき時に来ているのではないのだろうか。
★考えてみるとこの項、愚痴ばかり書いている(苦笑)。この際ついでにもう一言。「星野〜!200勝したら、すぐにオリックスに戻ってきてくれ〜!(泣)」
【ブルーウェイブ】
初版発行◇1999/12/26 インターネット版掲載◇2000/05/10 編集長・編集発行人◇ブルーウェイブ 副編集長 ◇みのる[柴野 稔] 論説委員 ◇本間寛・ゆめのしずく・ しろくま☆しゃしょう[池町達也]・ ○ちゃん 表紙写真撮影/ブルーウェイブ |