特集「No! Make 全曲レビュー」

いつか会えたら Vocal/Ayaka Akiyama

 この曲に出てくる男はひどいヤツだと思う。
 自分の方からフッておいて、忘れた頃にまたヨリを戻そうなんて、あまりにも身勝手過ぎる。コンナヤツはスッパリ切ってしまえばいいんだよ。いつまでもグズクズ言っててもしょうがないじゃん。
 でも、20歳という若さにして揺れ動く「おんなごころ」をさりげなく詞にしてしまう美香ちゃんは、よほど人生経験豊富なようだ(笑)。
 曲調はいくらか渋めのバラードで、歌っている文香ちゃんの声質とはよく合っていると思う。
 彼女だったらこういう時は何と言うんだろう。
 寿隊の曲じゃないけど、「あまえるな!」とか「ふざけるな!」とでも言ってやればいいんだ。
【本間寛】


 皆、あまり言わないけど、アキさんってスローなバラード系の歌、なかなか上手いと思いますよ。
 何故なら彼女は、声にちゃんと感情を出せて歌えているからなのです。
 『TESS』『SEASON』そしてこの『いつか会えたら』と、アルバムをリリースするにつれて、この手の曲が段々と上手く表現出来ているのが、聴いていくと良く分かります。特に声の抜き方がうまい。
 ちょっとオーバーな言い方ですが、これはやっぱりって“積み重ねた人生経験”ってヤツからくるのでしょうね。
 『さよならへの旅立ち』とか、寿隊ナンバーのようなアクセル全開の楽曲もいいです。でも私としては“元気者のアキさん”の下から見え隠れする19歳の女性としての側面の方が、とても魅力的に感じられるのですが、皆さんはどう思われますでしょうか。
【ブルーウェイブ】


秋山文香   1. 歌って歌って 踊って踊って
  2. 何かのために
  3. 一人ふたり
  4. いつか会えたら
  5. 心の行方
  6. LOVE×2
  7. 偶然の一致
  8. Y・A・D・A
  9. 煌めきの後に
 10. ノーメイク

 ◎ アルバム総評



撮影/ブルーウェイブ_


KS3トップページ2000年秋号目次

Copyright (c) 2000-2001 Kochira Shinjuku 3-chome